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2025.07.05

部下に煽られるアラサーの正しい対処法と心構え

部下に煽られる、つまり部下からのハラスメントは放置をしていると、次第に深刻になってしまう事例も見受けられます。そのため「煽られている?」と感じたら、早めの対処が大切です。アラサー世代が「部下に煽られている」と感じたときの対処法や心構えを解説します。

並木まき

部下にイラっとするときには理由がある

部下から煽られているような態度をとられてイラッとしたり、上司として煽る部下に対してどう対処すべきか悩んだり…。それでも、必要以上に感情的にならないように気をつけながら部下と上司の関係を改善したいと考えるのは自然な感情です。
一方で、同じ発言や態度をされても「ハラスメント」だと感じるかは個人差があるもの。「煽られている」という感覚は主観的なので、ある人は何とも思わず、ある人は強く挑発されたように感じることもあります。
もう少し掘り下げていきましょう。

「部下に煽られている」と感じる原因3選

(c)Adobe Stock

上司が「部下に煽られている」と感じやすい主なパターンを3つに分けて、詳しく見ていきましょう。

♦︎部下が自信過剰に振る舞う

若手や中堅社員が結果を出し自分のスキルに自信がある状況にあると、上司の指示や意見に対して「いや、それは違うと思います」「もっと効率的なやり方があると思うのですが」などと、遠慮のない反論が増えてくる傾向があります。
もちろん意見を口にすること自体は、決して悪いことではありません。しかし口調や態度に“上から目線”がにじむと、上司は「見下されている」「バカにされている」と感じがちに…。部下のこうした言動が増えるにつれ、上司が煽られていると感じる理由にもなるのです。

♦︎上司の意見をキツい言葉で否定する

部下が“素直さ”や“率直さ”を勘違いしているパターンでは、敬語を使っていても上司から見て攻撃的な態度だと感じる場合もあります。
部下の言葉に「正直ムダだと思います」や「ちょっとナンセンスですね」などのキツい単語が入っていると、上司には挑発的だったり否定的だったりといった印象を醸しがち。
若い世代ほどカジュアルな会話スタイルに慣れているため、上司に対してもそのままのノリで話してしまうことがあり、これが上下関係の一線を超える非常識な煽りに受け取られやすいのです。

♦︎反抗的な態度や冷笑的なリアクションをとる

部下が言葉を発してなくても、表情や態度から「煽られている」と感じる上司もいます。
たとえば、上司が指示を出したときにため息をついたり上司が指導をしている最中にスマホを見たりといった態度や、上司の言葉に「はぁ」や「そうですか〜」などの投げやりな返事を返す、苦笑い・鼻で笑うようなリアクションをするというのも、上司のストレスにつながります。
特に、上司が真剣に話をしているときに部下にこういった態度や言動があると、反抗的な印象から「煽られている」と感じやすい面もあるでしょう。

煽る部下への3つのNG行動

(c)Adobe Stock

上司を煽る(またはそう感じさせる)部下に対して、するべきではない行動もあります。
状況を悪化させないためにも、避けるべき行動を解説します。

♦︎NG1:感情的な言葉で言い返す

部下の言葉に腹が立ったからといって感情で返すと「煽り合い」のような構図になってしまい、問題の解決には至りません。
また上司は正当に言い返しているつもりでも、部下を罵るような言い方を見れば周囲の信頼を損ねるリスクもあるでしょう。

♦︎NG2:パワハラ的な仕返しに出る

不愉快な部下に対して「黙って従っていればいいのよ」とばかりに、威圧的な言葉や態度で封じ込めようとするのは逆効果です。
上司はお灸を据えているだけのつもりでも、今の時代はパワハラ認定されるリスクも低くありません。

♦︎NG3:無視をする

自分を煽る部下と「関わりたくない」と考えるのは、自然な感情。しかし仕事場での露骨な無視やスルーは一時的には部下との接触を避けられても、根本的な関係改善にはつながりません。
自分だけが明らかに無視されている環境になると部下側の不満も蓄積する可能性があり、社内で大きな問題へと発展するリスクも潜みます。

部下に煽られるときの正しい対処法は?

(c)Adobe Stock

部下に煽られているときには、問題が大きくならないように努めつつ冷静に対処しましょう。
対処法を解説します。

♦︎冷静な言葉で部下に「意図」を確認する

部下から煽られたと感じたら、流さずにその場で「いまの発言は、どういう意図だったの?」と聞き返してみましょう。部下自身は悪気がなく、マナーや常識を知らずに失礼な態度をとってしまっている可能性もゼロではありません。上司から問いを投げかけることで、誤解がとければ改善の糸口が見つかります。
冷静な言葉で静かに尋ねるのが、口論に発展させないポイントです。

♦︎自分の感情を客観視する

部下から煽られていると思うときには、一歩引いて「本当に煽られているのか? それとも自分の中の不安や焦りが反応しているのか?」と考えてみる視点も大切です。
自分に余裕がなかったり自信を失いかけていたりするときほど、他人の言動が鼻につきがちですから、部下に原因があるのか、自分に原因があるのかを冷静に分析してみましょう。

♦︎部下と対話の場を設ける

実際に煽っている言動が目立つときには、部下と対面で話をする場を設けましょう。
「率直な意見はありがたいけれど、伝え方にも配慮をしてほしい」と指導をし、不適切な態度や言葉遣いを改善してもらうよう促します。
このときに感情的ではなく冷静に指導ができれば、今後の良好な関係づくりにもつながるでしょう。

「部下が煽る」には認識のズレも大きい

部下から煽られているように上司が感じるシチュエーションでは、部下自身は意図して煽っているのではなく、経験不足や配慮不足によって上司にそう感じさせている例も目立ちます。
つまり問題の多くは、伝え方や価値観の違いによる“誤解”とも言えるでしょう。
確かに一部には意図的に上司を煽るモンスターのような部下もいるものの、まずは不要な対立やイライラを防ぐために、お互いの認識のズレを探してみるといいのではないでしょうか。

TOP画像/(c)Adobe Stock

並木まき

ライター、時短美容家、メンタル心理カウンセラー。企業研修や新人研修に講師として数多く携わっている。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。

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