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2025.09.03

「心算」正しく読めますか?「心づもり」との違いやビジネスシーンでの活用例

「心算」は、「しんさん」と読みます。心の中にある計画や、考えなどのことです。似た意味の言葉に「心づもり」がありますが、正確な意味合いは異なります。本記事では「心算」の意味や活用例などを紹介。類語との違いも、あわせて確認しましょう。

「心算」の意味と読み方

「心算」とは、心の中にある計画や見積りのことです。計算器具を使わず、頭でする暗算を「心算」と呼ぶこともあります。

一般的な読み方は「しんさん」ですが、「しんざん」も間違いではありません。そもそも「算」には、「はかりごと」や「もくろみ」などの意味があります。

「心算」は、それらを口に出さず心の中で行います。おもに、他者に公言しない考えや計画に対して用いる表現です。

しん‐さん【心算】
心の中の計画。心積もり。胸算用。「心算が狂う」

出典:小学館 デジタル大辞泉

「心算」を使ったビジネス例文

ビジネスシーンでは、先を見越して計画を立てたり、心づもりを必要としたりする場面が度々訪れます。その際は以下のように「心算」を使い、気持ちや状況を表してください。

・雨でイベントが中止になるなんて。すっかり心算が狂ってしまった
・彼女は打ち合わせをすべて終えてから、資料作成に着手する心算だったようだ
・早急に契約に持ち込む心算だったが、問題がないか、上司にあらためて相談してみることにした
・今月はかなり頑張ったつもりなのに…。ライバルに営業成績を抜かれるとは、心算が外れてしまった

スマホを見ながら閃いた人のイラスト
(c)AdobeStock

「心算」と「心づもり」の違い

「心算」と似た語句に「心づもり」があります。こちらもビジネスで活用できる言葉です。

ただし、細かな意味合いは「心算」と異なるともいえます。ここでは「心づもり」の意味を掘り下げながら、ビジネスシーンでの活用例をみていきましょう。

「心づもり」とは前々から心に抱いていたこと

「心算」と「心づもり」の違いは、心に計画を立てた時期です。「心算」は時期を問いませんが、「心づもり」には「前々から抱いていた計画」という意味があります。

「心づもり」は、漢字で「心積り」と書きます。そもそも「積り」とは、前もって抱いている考えのことです。

どちらもよく似た意味をもつ言葉ですが、前々から心にあった計画に対しては「心づもり」の使用を検討するとよいでしょう。

「心づもり」を使ったビジネス例文

「心算」と同様に、「心づもり」もビジネスシーンで活用できます。「心算」とのニュアンスの違いを理解したうえで、上手に使い分けましょう。

・おそらく、今期はタイトなスケジュールになると思います。今から心づもりをしておいてください
・予期せぬトラブルが生じても適切に対応できるよう、心づもりをしておきます
・もしかしたら、職場から緊急連絡がくるかもしれない。今日は休日だが、心づもりをしておこう

「心算」の類語や言い換え表現

以下の類語や言い換え表現は、「心算」と似た意味をもつといえます。ビジネスでは、状況に応じた使い分けが必要です。

・胸算用(むなざんよう)
・腹積り(はらづもり)
・魂胆(こんたん)
・考慮(こうりょ)

自分の考えが相手に正しく伝わるよう、それぞれの意味と使い方を確認していきましょう。

考え事をする女性のイラスト
(c)AdobeStock

「胸算用(むなざんよう)」

「算用(さんよう)」とは、金額や数量を計算したり、考えを決めたりすることです。「胸算用」とすることで、心で立てた見積りを意味します。一般的な読み方は、「むなざんよう」です。

ビジネスシーンでは、おもに胸中の見積りや計算を表す語句として活用してください。

・今期はもう少し売上が伸びると思っていたが、どうも胸算用が外れたようだ
・考えがいい加減な彼の胸算用は、あてにならない

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「腹積り(はらづもり)」

「腹積り」とは、あらかじめ考えておく予定や計画のことです。心の準備を意味しますが、「心算」や「心づもり」などと比べると、ネガティブな印象になることも。

「策略」のような意味が含まれるケースもあるため、一般的には「心づもり」を使用するほうが無難といえるかもしれません。より綿密で入り組んだ計画を表す際は「腹積り」を当てはめてみてください。

・社長は息子に事業を継がせる腹積りなのだろう
・責任はすべて果たした。このプロジェクトが終わったら、異動を申し出る腹積りだ

「魂胆(こんたん)」

「魂胆」とは、心の中の企みのことです。胸中の考えを表す点は「心算」と同じですが、「魂胆」の場合は、策略同様によくない計画を意味します。

目的達成のために相手をおとしめる「策略」の意味合いが強いケースもある言葉です。その考えが隠し切れず、周囲に伝わっている様子は「魂胆見え見え(こんたんみえみえ)」と言い表します。

・いつも厳しい先輩が今日はやけにやさしい。これは何か魂胆があるとしか思えない
・お世辞ばかりを並べて、上司に取り入るつもりでしょう。魂胆が見え見えだよ

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「考慮(こうりょ)」

さまざまな物事に思いを巡らせることを「考慮」と言い表します。特別な事情への配慮も意味する言葉です。

「考慮」は、おもに「考慮する」「考慮に入れる」のように使用します。「心算」も考えを巡らせ計画を立てることですが、「考慮」の場合は「より深く考える」という意味合いが強くなるといえるでしょう。

また、「考慮」の対象は予定や計画、計算などに留まりません。そのため、ビジネスシーンでもさまざまな場面で活用できます。

・当日の気象条件や交通機関の混雑を考慮し、イベントのスケジュールを組んだ
・従業員の意見を考慮に入れつつ、働き方改革を進めた

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「心算」という語句を使って自分の気持ちを表そう

心の中の計画や考えは、「心算」と呼びます。似た言葉の「心づもり」は、前々から抱いていた考えのことです。

「心算」には、「胸算用」「腹積り」「魂胆」「考慮」などの類語があります。「腹積り」や「考慮」などは、ネガティブなニュアンスを含むため、使用時は気を付けた方が賢明です。

知っている語句の数が増えると、より的確にその場の状況が伝えられます。「心算」やその他の語句を適切に使い、自分の気持ちを表現しましょう。

メイン・アイキャッチ画像:(c)Adobe Stock

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