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2022.02.22

「心づもり」の意味や使い方は?「心算」などの言い換え表現、敬語も解説

「心づもり」という言葉、皆さんはどのように使っていますか? 少しかしこまった表現ではありますが、ビジネスの場面では覚えておくと便利な言葉です。本記事では、「心づもり」の意味や使い方、類語、ビジネスシーンでの使い方などを解説します。

【目次】
「心づもり」の意味とは?
「心づもり」の類語や言い換え表現
「心づもり」の使い方を例文でチェック
ビジネスで使える「心づもり」を使った敬語とは?
最後に

「心づもり」の意味とは?

(c)Shutterstock.com

「心づもり」とは「心の中であらかじめ考えておくこと」です。この言葉には2つの意味合いがあります。1つ目は「いざという時のために心の準備をしておくこと」です。例えば、天災や身近な人の死、または転勤やリストラなどがいきなり起きたら誰しも動揺しますよね。いざという時にパニックにならないように覚悟しておくことという意味があります。

2つ目は、「誰にも言っていない計画や願望」です。誰にも言ってはいないけれど自分の心の中に願望があり、人知れず計画していることに使います。ちなみに「心づもり」は、漢字で書くと「心積り」「心積もり」です。この場合も、「〜するつもりがある」という意味で、意志や願望を表す言葉として使用できます。

「心づもり」の類語や言い換え表現

「心づもり」の類語には、「心構え」「心算」「気構え」などがあります。漢字や読み方が似ているものが多いですが、それぞれどのような違いがあるのでしょうか。一緒にチェックしていきましょう。

(c)Shutterstock.com

1:心構え

「心づもり」に似た言葉に、「心構え(こころがまえ)」があります。「心構え」とは、「物事に対処する心の準備や覚悟のこと」です。「一人前の大人になる心構えをする」というように人生の大事な局面や重要な物事に対して準備をしておくことを表します。

2:心算

「心算(しんさん)」とは、「心の中の計画」「もくろみ」です。心の中であれこれと計画を立てたり、予想していることを表します。心の中で計画していたことが外れることを「心算が狂う」と言うこともありますね。「心づもり」はあらかじめ覚悟しておくという意味合いが強いですが、「心算」は計画することに重きをおいた表現です。

3:気構え

「気構え(きがまえ)」とは、「物事に対処する心の準備」「取り組む際の意気込み」を指します。「心づもり」には、相手から要求されて仕方なく覚悟する場合もありますが、「気構え」は、本人にやる気のある場合に使われることが多い言葉です。「仕事に対する気構えが違う」「彼女は独立の気構えができている」というように使います。

「心づもり」の使い方を例文でチェック

「心づもり」には、「心づもりがある」「心づもりをする」「心づもりをお願いします」などの使い方があります。使い方によって意味合いが異なるため、違いを理解しておきましょう。

(c)Shutterstock.com

1:私には結婚する心づもりがあるのに、彼はいつまでもプロポーズしてくれない。

「心づもり」は「心づもりがある」という形で使われることも。大抵は、本人は物事を前向きに捉え、いつその時がきても良いように覚悟ができているということを表します。この例文だと、彼女の方には結婚するという意志があり、心の準備ができているということになりますね。

2:いつ地震が起きても慌てないように、心づもりをしておくことは大切なことだ。

「心づもり」は、「心づもりをする」と言うことが多いです。「心づもりをする」は、「日常生活の中で身に起きそうなことを予想し準備しておく」という意味があります。心の中で覚悟したり、実際に避難道具を準備して対策しておくなど具体的な行動も含まれた言葉です。

3:「お父さんの寿命はそう長くないでしょう。ご家族の方は心づもりをお願いします」と言われた。

人の最期が近いことの婉曲表現として「心づもり」が使われることもありますよ。病院などで医者から「心づもりをお願いします」と言われた場合は、「病人の死期が近づいているので、心の準備や覚悟をしておいてください」という意味になります。

ビジネスで使える「心づもり」を使った敬語とは?

「心づもり」は、ビジネスシーンでも頻繁に使われる言葉です。覚えておくと、いざという時に役に立つ表現なので、この機会にマスターしておきましょう。

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1:いつ昇進のお話が来てもいいように心づもりをしておきます。

ビジネスシーンでの「心づもり」は、「いつそうなってもいいように覚悟をしておきます」といった意味で使われることが多いです。職場の上司から、昇進や転勤、部署の移動などの可能性をほのめかされた時、「心の準備をしておきます」という意味で使用します。便利な言葉なので、ぜひ覚えておきましょう。

2:また、天候によってはイベントが中止になる可能性もございます。お心づもりのほどよろしくお願いいたします。

相手に依頼する場合には「心づもりをお願いいたします」が有効です。仕事の場面ではお客様にあらかじめ知っておいてもらいたいことや、準備してもらいたいこともあるでしょう。そんな時に「準備しておいてください」と直接的な表現を使うと、失礼にあたる可能性もあります。角の立たない言葉を選ぶことで、人間関係も丸く収まり、仕事もスムーズにこなすことができますよ。

3:今度の選挙では君を推薦するつもりだから、心づもりをしておいてくれ。

上司から部下に重要なことを伝える際にも「心づもり」はよく使用されます。大抵は「あらかじめ覚悟しておいてほしい大事な話」であることが多いです。覚悟の他にも、あらかじめ資料を作成しておくことや、事が順調に進むように根回しをしておくようにといった、具体的な行動を要求されている場合もあります。遠回しな表現なだけに、その奥にある意図を察する必要があるでしょう。

最後に

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「心づもり」の意味や使い方、よく似た類語などは理解できましたか? 「心づもり」とは、「心の中であらかじめ考えておくこと」。いざという時のために覚悟することや、こうなったらいいなという願望を表します。

ビジネスの場面では上司から何か指示された時、ただ「わかりました」と伝えるだけでは物足りないということもありますよね。そんな時に「心づもりをしておきます」という言葉を使えば、より自分の仕事への覚悟が伝えられることでしょう。「心づもり」の使い方を覚えて、いざという時に適切な言葉遣いができるビジネスパーソンを目指しましょう!

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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