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「自分の事しか考えない人」の主な特徴

職場で見かける「自分の事しか考えない人」の主な特徴をチェック。当てはまるものが多いほど、周囲に与えている悪影響は大きいと言えるでしょう。
♦︎会話が常に「自分中心」
雑談や商談、打ち合わせなどの場面で、会話の内容をすぐに自分の話にすり替えたり相手の話を遮ってまで自分語りを始めたりする人は自分中心の傾向が強いタイプ。
相手との「共感」よりも自己主張を優先するため、会話が一方通行になりがちです。
♦︎感謝や謝罪の言葉が少ない or ない
手助けをしても「ありがとう」がない、迷惑をかけても「ごめんなさい」が言えないなど感謝や謝罪の言葉が少なかったりまったくなかったりするのは、他者への配慮に欠ける人の典型的な特徴です。
自分の行動が周囲にどう影響するかをあまり考えていないため、感謝や謝罪を口にするところまで考えが及んでいません。
♦︎他人の都合を考えずに頼みごとをする
相手からすると急なお願いや無理なスケジュールなのに「自分が困っているから」という理由だけで、平然と無理な依頼をします。
自分本位な思考の持ち主がやりがちな行動で、頼まれた相手の負担をまったく考慮しないことからトラブルの原因にもなりやすいでしょう。
♦︎トラブルは常に「他人のせい」
うまくいかないことや業務上の問題が発生すると「自分は悪くない」「あの人が悪い」と、責任転嫁をします。
自分の非を認めないので成長もしにくく、職場での人間関係もこじれがちです。
♦︎他人の感情に鈍感
自分のせいで相手が傷ついていても気づかない、あるいは気づいても気にしないタイプも多く、まさしく「自分の事」以外には無関心です。
共感力が乏しいので「自分がどう思うか」だけで物事を判断します。
自分本位な人と職場で関わるリスク

自分本位な人と職場で関わることには、リスクが伴います。
職場で関わりを持たなくてはならないときに生じがちな、見過ごせないリスクを解説します。
♦︎ストレスが溜まりやすい
自分本位な相手の言動に振り回されることが多くなり、知らないうちにイライラだけでなく疲れも積み重なります。
職場の人間関係に悩み、仕事への集中力が低下してしまう影響も…。
♦︎自己肯定感が下がる
自分本位に振る舞う人が身近にいると「私の気持ちはどうでもいいのかな?」と感じる場面が続きます。
すると、自分の存在価値に疑問を抱くようになりやすく、気付かないうちに自己肯定感が下がってしまうリスクも潜みます。
♦︎仕事の連携が取りづらい
チームワークが求められる場面でも、自分本位な人がいると進行に支障をきたします。話をしてもわかってくれないので、大きなミスや遅延が生じるケースもしばしば見受けられます。
自分の事しか考えない人との上手な付き合い方

自分の事しか考えない人とは、話し合ってわかり合おうとしても難しいものがあります。
職場やビジネス上のお付き合いで自分の事しか考えない人と関わりをもたなくてはならない場合に、上手な付き合い方を解説します。
♦︎一定の距離感を保つ
相手に無理に合わせたり期待したりせず、常に一定の距離を取りましょう。
立場上の理由から接点を持たなくてはならなかったとしても心の距離を縮めすぎないよう心がけ、自分の心の平穏を保てる距離を優先しましょう。
♦︎相手の感情に巻き込まれない
不快な言動や理不尽な行動があったとしても「この人はこういう人」と割り切っていきましょう。
冷たいかもしれませんが、自分本位な人には過度に期待しないことも大切です。
相手の感情に反応しすぎると、気付かないうちに相手のペースに巻き込まれてしまいます。
♦︎自分の中で境界線を明確にする
自分本位な人は、相手の都合を考えずにズケズケと乗り込んできます。
無理な頼みごとや気分を害する発言に対しては「それはできません」「そういう言い方は不快です」と、ときには毅然とした態度で線引きをする姿勢も必要でしょう。
ただし感情がぶつかるだけの口論にならないよう、冷静かつ丁寧に伝えるよう努めていきましょう。
「自分の事しか考えない人」を変えるのではなく自分の守り方を考える
自分の事しか考えない人に対して「なぜ分かってくれないの?」と悩んでも、相手が根本的に変わる可能性は限りなく低いもの。
だからこそ自分自身が「どう関わるか」「どこで線を引くか」を明確にしていくのが、最も効果的な対処法です。相手に振り回されずに自分の心を守る付き合い方を選んでいきましょう。
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並木まき
ライター、時短美容家、メンタル心理カウンセラー。企業研修や新人研修に講師として数多く携わっている。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。