日々の会話やSNSで、ふと気になる言葉に出会うことがあります。「努努」という言葉もその一つかもしれません。そもそも何と読むのでしょうか…? この記事では、「努努」の読み方を確認し、意味や使い方を確認していきましょう。
「努努(ゆめゆめ)」の意味とは?
まずは気になる「努努」の読み方から確認していきましょう。

「努努」の読み方と意味
「努努」は、「ゆめゆめ」と読みます。意味を辞書で確認しましょう。
ゆめ‐ゆめ
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)
[副]《副詞「ゆめ」を繰り返して意味を強めた語。「努努」「努力努力」などとも当てて書く》
1 (あとに禁止を表す語を伴って)決して。断じて。「―忘れるな」
2 (あとに打消しの語を伴って)少しも。まったく。「―考えもしなかった」
3 つとめて。心して。
「汝、なほ―仏を念じ奉り」〈今昔・一二・二八〉
「努努」は、「決して」や「少しも~ない」といった否定をともなう表現に使われます。注意を促す文脈で使用されることが多いでしょう。
「努努」と「努々」の違いとは?
「努努」は、「努々」と表記されることもあります。どちらも意味や読み方に違いはありません。「々」は、同じ漢字を繰り返す際に使われる記号で、「努々」は「努努」を簡潔に表した形といえます。文脈や表記の好みによって使い分けられているようです。
「努努(ゆめゆめ)」の使い方を例文でチェック
実際の使い方を知ることで、「努努」という言葉の雰囲気や響きがつかみやすくなります。自然に取り入れられる例を紹介していきましょう。

「努努軽んずべからず」
この言葉は、「決して軽んじてはいけない」という意味を持ちます。例えば、相手の考えや努力を大切に受け止めたいときに使うと、芯のある印象を与えられるでしょう。
「努努省みるな」
この表現は、「決して振り返るな」と訳されることが多いでしょう。迷いや後悔を手放したいとき、自分への励ましとして口にするのもいいかもしれません。短いながらも力強く、前に進む意志をそっと後押ししてくれるような響きがあります。
話題の「努努鶏(ゆめゆめどり)」とは?
「努努鶏」は、福岡発の冷たい唐揚げとして注目を集めています。
「努努鶏」は冷やして食べる唐揚げ
「努努鶏」は、福岡県の鳥一番フードサービスが手がける、冷やして食べる唐揚げです。通常の唐揚げとは異なり、下味をつけずに高温で揚げた後、特製のスパイス入り甘辛たれとゴマを絡めて冷凍されます。
冷凍庫から取り出したら、すぐに食べられます。5~10分ほど自然解凍したときが一番食べ頃だそうです。パリパリの食感とピリ甘辛の味付けをお楽しみください。
福岡県内の直営店や博多駅、東京の有楽町などで購入できるほか、公式オンラインショップでも取り扱いがあります。また、福岡市のふるさと納税の返礼品にもなっていますよ。
「努努鶏」は温めない方がいい?
「努努鶏」は「決して温めないでください」という注意書きがあるほど、冷たいままで食べることを推奨されています。冷たいままで食べることで、特有の食感と味わいが最大限に引き出されるようです。
最後に
「努努(ゆめゆめ)」という言葉は、古語の風情を感じさせつつ、現代では商品や音楽の一部としても注目されています。言葉の意味を深く知ることは、自分自身の表現に豊かさをもたらしてくれる可能性があります。多様な場面での使われ方に触れながら、身近な言葉の奥行きを感じていただければと思います。
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