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2025.03.27

南船北馬(なんせんほくば)とは絶えず旅していること|詳しい意味や使い方とは?

南船北馬とは、全国各地を旅することや絶えず旅をしていることを表す四字熟語です。東行西走や、東奔西走と似た意味の言葉として用いられます。
この記事では、「南船北馬」という言葉の意味や使い方、語句の由来を解説します。

「南船北馬」とは?

南船北馬(なんせんほくば)は「南船北馬の日程をこなす」といった使われ方をします。

この章では、南船北馬という四字熟語について、詳しい意味や語句の由来を解説。「もともと知っている」や「少し自信がない」という人も、ぜひ参考にしてください。

南船北馬の意味

南船北馬(なんせんほくば)とは、各地を忙しく旅することを指す四字熟語です。絶えず、忙しなく旅をしている様子を指します。南には船、北へは馬と書くことからも「忙しい」というイメージが伝わってくるでしょう。

またこの意味が転じて、旅だけでなく、あちこちへ忙しく動き回る様を「南船北馬」と表現することもあります。

なんせん‐ほくば【南船北馬】
《中国の南方は川や湖が多いので船を用い、北方には平原や山野が多いので馬に乗るというところから》絶えず旅していること。各地をせわしく旅すること。東奔西走。

出典:小学館 デジタル大辞泉

南船北馬の由来

中国の南部は川や運河が多いので船を、北部は山や平原が多いので馬を多く用いることに由来しているとされています。「南に船で、北へ馬で」との意味から、南船北馬という四字熟語が生まれたようです。

出典としては、中国、前漢時代の哲学書『淮南子(えなんじ)』が有名でしょう。

南船北馬の使い方

南船北馬は、あまり日常会話の中で用いられる表現とはいえないでしょう。そのため、南船北馬という言葉の意味はわかったけれど、日常会話や文章の中でどのように使うべきかわからないと考える人もいるかもしれません。

そこでこの章では、南船北馬という四字熟語の使い方を会話の中と文章の中、2つのシチュエーションに分けて解説します。

仕事をする男女
(c)Adobe Stock

会話の中での使い方

日常会話の中で「南船北馬」を用いる場合、以下、AさんとBさんの会話例を参考にしてください。

Aさん「Bさんの両親は、今度の授業参観に来られそうなの?」

Bさん「ちょっと難しそうなんだ」

Aさん「そっか、お父さんもお母さんも?」

Bさん「そうなんだ。僕の両親はどちらも仕事で南船北馬だからさ」

Aさん「それは残念だね」

文章の中での使い方

文章の中で「南船北馬」を用いる場合は、以下の例文を参考にしてください。

  • 転職先は出張が多い会社で、「南船北馬」になりそうだ
  • 私の夢は社会で活躍して、「南船北馬」のようにバリバリ働くことです
  • 彼は本当に旅行好きであり、毎年「南船北馬」になっている
  • 推しがツアーコンサートを行うので、いずれの公演も逃さないために、私は「南船北馬」だ

南船北馬の類義語・言い換え表現

南船北馬と同じように、忙しいことや忙しなく移動することを表した表現は他にもいくつかあります。この章では、南船北馬の類義語の中でも、四字熟語に限定して「東奔西走」「東行西走」を紹介します。

より多くの類義語を覚えておくことで、複数の言葉をひとまとめにインプットできるでしょう。効率的にボキャブラリーを豊かにできるため、ぜひ参考にしてください。

東奔西走(とうほんせいそう)

「東奔西走(とうほんせいそう)」は、さまざまな方角や場所に向かって忙しく走り回る様子を表した四字熟語です。仕事や用事といった、なんらかの目的を果たすために忙しく動き回る際に用いられます。

「奔」と「走」は、いずれも走る動作を表した漢字です。同じ意味の漢字を繰り返すことでより特定のニュアンスが強調され、南船北馬よりもさらにスピーディーな動きを連想させます。

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東行西走(とうこうせいそう)

「東行西走(とうこうせいそう)」もまた、あちこちへ忙しく走り回る様子を表す言葉です。正反対な方角として、東と西が用いられています。東へ行ってから、西へ走って向かうといった意味に由来しています。

各字を含む四字熟語

「南船北馬」は「南」「船」「北」「馬」といった、4つの漢字で構成されている四字熟語です。

南船北馬の意味や類義語を理解したところで、次は各漢字が使われているその他の四字熟語を紹介します。南船北馬という四字熟語を覚える際、各自が用いられている他の熟語も、まとめてこの機会に覚えておきましょう。

コンパス
(c)AdobeStock

「南」を含む四字熟語

「南」を含む四字熟語として、ここでは以下の2つについて解説します。

  • 越鳥南枝(えっちょうなんし)
  • 南郭濫吹(なんかくらんすい)

越鳥南枝とは、故郷を忘れがたく思う気持ちを表した四字熟語です。南の方角からやってきた鳥が、南方向へ伸びる木の枝に巣を作る様子に由来しています。

南郭濫吹とは、実力のない者が、実力があるかのように見せかけて高い地位にいることを指す言葉です。

「船」を含む四字熟語

「船」という漢字を使った四字熟語としては、以下の2つに触れていきます。

  • 白河夜船(しらかわよふね)
  • 泥船渡河(でいせんとか)

白河夜船とは、ぐっすりと眠っており、何が起きても気が付かない様を表した四字熟語です。また、本当は知らないにもかかわらず知っているふりをする、いわゆる「知ったかぶり」の様子を指すこともあります。

泥船渡河は、世間との付き合い方が危険である様を表した四字熟語です。

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「北」を含む四字熟語

「北」という漢字を用いた四字熟語としては「泰山北斗(たいざんほくと)」という語句を紹介します。泰山北斗とは、一つの分野において、能力が非常に優れている人のことを表した言葉です。

優れている分野は、学問であっても芸術分野であっても、泰山北斗と表現します。泰山とは中国の高い山のことであり、北斗は北斗七星のこと。どちらも見上げるほど高い場所にあることから、上記の意味で用いられるようになりました。

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「馬」を含む四字熟語

「馬」を含む四字熟語としては、「軽裘肥馬(けいきゅうひば)」という語句について解説します。軽裘肥馬とは、身分が高く豊かな財産を持っている人の服装を指す四字熟語です。

それだけでなく、常に富貴な様子の人を指して用いることもあります。太った馬や高級な皮ごろからお金持ちが連想され、上記の意味で用いられるようになりました。

「南船北馬」を正しく使いこなそう!

「南船北馬」という四字熟語について解説しました。「南船北馬」は南に船、北へ馬と書くことから、忙しくなく旅をする、非常に忙しいといった意味で使われます。

また、方角を使って忙しいさまやあちらこちらへ駆け回る様子を表す四字熟語には、他にも「東奔西走」「東行西走」などがあります。この機会にあわせて、ぜひ覚えてみてください。

メイン・アイキャッチ画像:(c)Adobe Stock

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