夫の部下との接し方【基本編】
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まずはシチュエーションを問わずに、夫の部下と接する際に心がけておきたいポイントからチェックしていきましょう。
♦︎夫の立場を尊重する
夫の部下とのやり取りでは、夫が目の前にいる相手から見て「上司」という立場であることを意識しましょう。妻である自分が夫の仕事に干渉しているように見えないよう注意する必要もあり、いわゆる「夫を立てる」といった見せ方が求められる場面も少なくありません。
夫の部下の前で夫を罵ったり貶したりするのは、御法度です。
♦︎公私を区別する
夫の仕事関係者との交流は「仕事上の関係」と割り切りましょう。
プライベートな感情や意見をあまり挟まないようにしたほうが安全で、部下たちと打ち解けようとするあまりに馴れ馴れしい態度を取りすぎたり夫の私生活について暴露したりするのは避けたほうが賢明です。
♦︎部下を「社会人」として扱う
夫の部下だからといって、自分の部下のように扱ってはいけません。
妻からは上下関係を意識しすぎずに一人の社会人として扱い、丁寧かつ礼儀正しく接しましょう。過剰にへりくだったり高圧的になったりしないようバランスを保つことも大切です。
シチュエーション別の接し方
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夫の部下と対面するシチュエーションによって、心がけておきたいポイントも異なります。
よくある3つのシチュエーションを例に解説します。
♦︎部下と初めて会うシチュエーション
初対面の印象では、挨拶が特に重要です。明るく爽やかな挨拶で、親しみやすさを伝えられるよう心がけて!
また自己紹介では自己主張をしすぎないように気をつけ「○○の妻です」とシンプルに名乗り深く踏み込まないのが無難です。
♦︎夫が主催する飲み会や集まりで会うシチュエーション
話しすぎたり目立ちすぎたりしないようにして、夫が主役になるようサポートします。主催者が夫なので、夫の立場を引き立てるよう心がけましょう。
また部下が緊張しないように妻の立場から気軽な話題で場を和ませつつも、プライベートや業務の話に踏み込みすぎないよう注意を。
♦︎偶然に出会ったシチュエーション
挨拶や軽い会話程度に留めて、長々と話し込まないようにしましょう。
短時間のコミュニケーションであっても「いつも夫がお世話になっています」と一言を添えると好印象を与えやすくなります。
夫の部下と接するシーンでのNG行動
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夫の部下と接するシーンでは、やるべきではない行動もあります。
代表的な行動を3つ解説します。
♦︎仕事の話題に深入りする
部下に対して夫の職場や業務について、具体的に聞いたり意見を言ったりするのは避けましょう。
夫の部下とのコミュニケーションでは、夫のプライバシーや部下の立場を尊重し踏み込みすぎない姿勢が求められます。
夫婦が同じ業種で働いているケースや妻が夫と近い業界で仕事をしている場合には夫の部下と仕事の話に発展しやすい面もありますが、自分のビジネスの場ではなくあくまでも妻としての役割が求められるシーンであると心得て。
♦︎プライベートな話題に踏み込む
部下の家庭環境や個人的なことを尋ねすぎないようにしましょう。
話題に困ると私生活への質問をしたくもなりますが「結婚はしているの?」「彼女はいるの?」「親はどんな仕事なの?」といった質問も、部下が不快に感じる可能性は低くありません。
そもそも夫の部下と無理に親しくなる必要はありませんから、当たり障りのない話にとどめたほうが無難でしょう。
♦︎特定の部下に肩入れする
自分を慕ってくれているなどの理由から、夫の部下のうち特定の人だけを可愛がるのもNGです。
どの部下とも、平等な態度を保ちましょう。
特定の人だけを褒めたり親しくすると、周囲に誤解を与える可能性が高く妻の評判だけでなく夫の評判までも落としかねません。
夫の部下と接するときには「距離感」が大切
夫の部下と接する場面では、適度な距離感と礼儀を大切にしていきましょう。
夫の仕事を尊重しつつも無理に関係を深めようとはせず、自然体で接することができればベストです。
妻からの部下への接し方ひとつで、夫のビジネスに好影響が及ぶ場合も少なくありません。適切な距離を保ちながら、信頼関係が築けるよう努めていきましょう!
TOP画像/(c)Adobe Stock
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並木まき
ライター・時短美容家。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。