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2024.10.10

右顧左眄の意味や読み方は? 言葉の由来や使い方、類義語・対義語について解説

右顧左眄とは、周りに気を使い、迷って決断できない様子を表す言葉です。右往左往や遅疑逡巡など、多くの類義語があります。本記事では、右顧左眄の意味や言葉の成り立ち、使い方を紹介します。似た言葉や対義語も解説するため、ぜひチェックしてください。

右顧左眄とは?

右顧左眄は、「うこさべん」と読みます。周囲を気にして、ためらい迷うという意味です。

ここでは、右顧左眄の意味や言葉の成り立ちをみていきましょう。

あれこれ考え迷うこと

右顧左眄とは、右を見たり左を見たりして、周りに気を配る様子を表します。それが転じ、周囲の思惑や意見を気にして、なかなか決断できないという意味で使われます。

右顧左眄のほかに「左顧右眄」を使いますが、どちらも「迷って決断できない」という意味で使われます。

うこ‐さべん【右顧左×眄】
[名](スル)《右を見たり左を見たりする意から》周囲の状況ばかり気にして、自分の態度をなかなか決断しないこと。人の意見ばかり気にかけること。左顧右眄。「—して評価を下せない」

出典:小学館 デジタル大辞泉
四方八方に伸びる矢印、それぞれの矢印に向かっては知るビジネスパーソンのイラスト
(c)AdobeStock

言葉の成り立ち

右顧左眄の「顧」は気にかけて振り返るという意味で、「眄」は流し目でちらりと見ることを指します。これらに右と左の字を当てることで、右や左を気にかけるという意味です。

右を見たり左を見たりして落ち着かない様子から、周囲の意見が気になって決断力が鈍る、迷うという意味で使われます。

右顧左眄の使い方・例文

右顧左眄の使い方は、例文をみながら確認していきましょう。

・会議で彼はいつも右顧左眄しており、自分の意見を出すことができない

・プロジェクトには締め切りが決められており、右顧左眄している時間はない

・彼はこれまでにない斬新なアイデアを思いついたが、反対されるのではないかと右顧左眄してうまく説明できず、採用されることはなかった

・彼女には将来について明確なビジョンがなく、目標を聞かれても右顧左眄するばかりだった

右顧左眄の類義語・言い換え表現

右顧左眄には、多くの類義語・言い換え表現があります。一緒に覚え、状況に応じて使い分けましょう。

ここでは、右顧左眄の類義語を紹介します。

考える女性
(c)AdobeStock

右往左往

右往左往(うおうさおう)とは、混乱しうろたえ、あっちへこっちへ行ったり来たりすることです。「往」には「行く」という意味があり、慌ててあちらこちらに動き回る様子を表します。

迷っている様子が右顧左眄と似ていますが、右顧左眄はおもに心理的な様子を表すのに対し、右往左往は行動の様子を表している点が異なるといえます。

〈例文〉
・彼は初めて訪れる場所で目的の家が見つからず、何時間も右往左往してしまった

・夫が上司を連れて家に来るという連絡を受け、妻は部屋の片付けや準備に右往左往していた

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遅疑逡巡

遅疑逡巡(ちぎしゅんじゅん)とは、いつまでも迷って決断できずためらっていることです。

「遅疑」はいつまでも疑って決心できないという意味で、「逡巡」にはためらう、ぐずぐずするという意味があります。同じような言葉を組み合わせ、意味を強調した言葉です。

〈例文〉
・会議の参加メンバーは遅疑逡巡して自分の意見を出さず、結論は来週の会議に持ち越された

・ビジネスで遅疑逡巡していては機会の喪失につながる。即断即決が必要だ

左見右見

左見右見(とみこうみ)とは、左を見たり右を見たりして、周囲に気を配るという意味です。決断できず、落ち着かない様子を表しています。

左右を見回して決断できない様子が、右顧左眄と似ている言葉といえるでしょう。

〈例文〉
・話し合いでメンバーの意見が分かれ、彼はどちらに賛同するか左見右見していた

・彼は内定の通知をもらったが、入社を前に迷いが生じて承諾するかどうか左見右見している

首鼠両端

首鼠両端(しゅそりょうたん)とは、ぐずぐずしてどちらか一方に決めかねているという意味です。「首鼠」は鼠(ねずみ)が穴から首を出している様子で、「両端」は外の様子をうかがうように両側を見回しているという意味です。

そのような鼠の様子を、どちらにしようか迷って決心がつかないことのたとえにしています。

〈例文〉
・転職活動をしているAさんは、2社それぞれから好条件を出され、どちらにすればよいか首鼠両端の状態になっている

・彼女は結婚を機に仕事をやめるか、このまま続けるか迷い、首鼠両端になってしまった

二股膏薬

二股膏薬(ふたまたこうやく・ごうやく)とは、そのときの状況次第でどちらの側にも従うこと、あるいはそのような人という意味です。

「二股」は内股のことで、「膏薬」は塗り薬を指します。内股に塗った薬は、歩くうちに左右の足についてしまうことをたとえにした言葉です。

しっかりした自分の考えをもたず、態度がすぐに変わって節操のない様子を指して使います。 

〈例文〉
・彼は二股膏薬だから、あまり信用しない方がいいよ

・部長はずっと二股膏薬の態度を続けて出世したような人だ

ビジネスパーソンの後ろ姿のイラスト
(c)AdobeStock

右顧左眄の対義語

右顧左眄の対義語には、次の2つがあげられます。

・知者不惑(ちしゃふわく)
・一意専心(いちいせんしん)

知者不惑とは、賢い人であれば物事の道理をわきまえ、判断に迷わないという意味です。周りに気を使って決断できない右顧左眄とは、対極にある意味といえるでしょう。

一意専心とは、ほかに心を動かされず、ひたすらひとつのことに心を集中するという意味です。周囲を気にしてためらい迷う右顧左眄とは、反対の意味になる言葉です。

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右顧左眄の意味や使い方をマスターしよう

右顧左眄は、右や左を見て周りに気を配る様子を表し、周囲の意見を気にして決断できないという意味の言葉です。類義語には、右往左往や遅疑逡巡、左見右見といった言葉があります。どれも気持ちが落ち着かなかったり、迷ったりする様子を表しています。

対義語には知者不惑や一意専心があるため、ひとまとめで覚えておけば言葉の理解が深まるでしょう。

メイン・アイキャッチ画像:(c)Adobe Stock

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