この記事のサマリー
・「周章狼狽」は、予想外の出来事に直面して、あわてふためく様子を表す言葉です。
・読み方は「しゅうしょうろうばい」です。
・「周章」と「狼狽」という似た意味を持つ言葉を重ね、強い動揺や混乱を表す四字熟語です。
急な質問や思いがけない知らせを受けたとき、頭が真っ白になった経験はありませんか? そんな落ち着きを失う瞬間を表す四字熟語のひとつが「周章狼狽」です。
難しい漢字が並ぶため、読み方や使い方に迷う人も少なくありません。また、似た言葉との違いも、意外とあいまいになりがち。
そこで、この記事では、「周章狼狽」の意味や由来、例文、言い換え表現まで順に見ていきましょう。
「周章狼狽」とは?
まずは、読み方と意味から確認していきます。
読み方と意味
「周章狼狽」とは、「しゅうしょうろうばい」と読みます。予想外の出来事に直面して、ひどくあわてたり、うろたえたりすることを表す四字熟語です。
「周章」と「狼狽」は、どちらもあわてることに関わる語で、似た意味の言葉を重ねることで「あわてふためく」という意味を強めています。
辞書では次のように説明されていますよ。
しゅうしょう‐ろうばい〔シウシヤウラウバイ〕【周章×狼×狽】
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)
[名](スル)あわてふためくこと。うろたえ騒ぐこと。「詰問されて―する」
不意の質問、急なトラブル、思いがけない知らせなどを受けて、冷静さを失い、どう対応すればいいかわからなくなるような場面で使われます。

使い方を例文でチェック!
「周章狼狽」は、落ち着きを失う場面で使われます。例文を通して、使い方を確認していきましょう。
仕入れ先から突然、大幅な値上げを知らされ、店主は周章狼狽した。
仕入れ先から急な値上げを知らされ、すぐに対応策を考えなければならない場面です。予想していなかった知らせに動揺し、どう動くべきか判断がつかなくなっている様子を「周章狼狽」と表現できます。急なトラブルや想定外の変更に直面した時に使いやすい言葉です。
面接会場に行く途中に道に迷ってしまい、周章狼狽した。
面接や打ち合わせに向かう途中で道に迷うと、開始時刻に間に合うか不安になり、あわててしまうことがあります。特に、時間が迫っている場面では、冷静に地図を確認できず、気持ちが混乱しやすいものです。
このように、予想外の状況に直面して落ち着きを失う場面で「周章狼狽」を使うことができます。

会議中に想定外の質問を受け、彼は周章狼狽していた。
準備していなかった質問を受け、すぐに答えられず、落ち着きを失っている様子です。ビジネスシーンでは、急な確認や想定外の指摘を受けて、頭が真っ白になるような場面で使えます。ただし、単に困るというより、あわてて取り乱すニュアンスがある点に注意しましょう。
周章狼狽していても仕方ない。落ち着いて次の企画を練ろう。
予想外の失敗や急な変更に動揺している人へ、「まずは落ち着こう」と促す場面で使えます。ただし、「周章狼狽」はやや硬い表現です。日常会話では「あわてても仕方ないよ」「落ち着いて考えよう」と言い換えたほうが自然でしょう。
類語や言い換え表現は?
「周章狼狽」の類語には、「右往左往」「泡を食う」「うろたえる」などがあります。いずれも、あわてたり動揺したりする様子を表します。それぞれの意味を確認していきましょう。
右往左往
予想外の事態にうろたえ、あちらへ行ったりこちらへ来たりするように、落ち着きを失っているさまを「右往左往」といいます。
(例文)
・突然の地震に、住民は右往左往していた。

泡を食う
「泡を食う」は、驚きあわてる様子を表す言い回しです。思いがけない知らせや突然のトラブルに動揺した時にも使われます。
(例文)
・大事な書類が見当たらず、担当者は泡を食って探し回った。
うろたえる
「うろたえる」は、不意を打たれて驚いたり、慌てたりして取り乱すことを表します。「周章狼狽」よりも日常会話で使いやすいですね。
(例文)
・会議で急に意見を求められ、彼は少しうろたえていた。
参考:『デジタル大辞泉』(小学館)
対義語は?
「周章狼狽」の明確な一語の対義語は定まりにくいですが、反対の状態を表すなら「冷静沈着」「泰然自若」「落ち着く」などが考えられます。
「冷静沈着」は、あわてず落ち着いて判断すること。「泰然自若」は、物事に動じず、落ち着いているさまを表します。いずれも、予想外の出来事に直面しても取り乱さない様子を表す言葉です。
参考:『デジタル大辞泉』(小学館)
「周章狼狽」に関するFAQ
ここでは、「周章狼狽」に関するよくある疑問と回答をまとめました。参考にしてください。
Q. 「周章狼狽」の読み方は?
A. 「しゅうしょうろうばい」と読みます。
Q. 「周章狼狽」とはどんな意味ですか?
A. 予想外の出来事に直面して、あわてふためいたり、うろたえたりすることです。
Q. 「周章狼狽」のNGな使い方は?
A. 長く悩んでいることに対してに使うと不自然です。「周章狼狽」は、急な出来事にあわてて取り乱す場面に向いています。
最後に
「周章狼狽」は、わてふためく様子を表す言葉です。少し硬い表現ですが、意味を知ると日常や仕事の場面にも結びつけやすくなります。とっさの出来事に心が揺れるのは、誰にでもあること。
似た言葉との違いを知っておくと、自分や相手の状況をやわらかく、的確に表せるようになります。言葉を選ぶ余裕が、落ち着きを取り戻す小さなきっかけになるかもしれません。
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