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2024.04.01

「周章狼狽」とはどんな意味? 使い方や由来、「右往左往」などの類語を解説

「周章狼狽(しゅうしょうろうばい)」は「あわてふためくこと」。予想外の出来事が起きて、ひどく動揺する様子を表す四字熟語です。そこで本記事では、「周章狼狽」の意味や由来、使い方、「右往左往」などの類語を解説します。

皆さんは、隠していたことがバレたり、予想外の出来事が起きた時に、あわてふためいてしまったという経験はありませんか? 普段の会話の中では、「あわてる」「動揺する」などと表現することが多いですが、四字熟語では「周章狼狽」と表現することができますよ。そこで本記事では、「周章狼狽」の意味や由来、使い方、類語を解説します。

「周章狼狽」の意味

「周章狼狽」とは、「しゅうしょうろうばい」と読みます。意味を辞書で確認してみましょう。

[名](スル)あわてふためくこと。うろたえ騒ぐこと。「詰問されて―する」

『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

大いにあわてふためくことを「周章狼狽」と言います。「周章」と「狼狽」は、どちらも「あわてる」という意味があり、重ねることでその意味を強調しています。相手から不意をつかれて、心が動揺し、どうしたらいいかわからなくなっているさまを表す四字熟語です。

(c) Adobe Stock

「周章狼狽」の由来

「周章狼狽」の正確な由来は定かではありませんが、「狼狽」の意味が関係しているという説も。「狼」は「オオカミ」のことですが、「狽」はあまり見ない漢字ですよね。

中国・唐の時代の随筆である『酉陽雑俎(ゆうようざっそ)』によると、「狽」はオオカミの一種で、前足が短く後ろ足が長い動物だとか。反対に、「狼」は、前足が長く後ろ足が短いことから、「狼」と「狽」はいつも一緒に歩き、離れると倒れてしまい、あわてふためくと言います。この時のあわてぶりから、「周章狼狽」という四字熟語が生まれたという説もあるようです。

使い方を例文でチェック!

どのような事態が起きた時に「周章狼狽」が使われるのか、一緒にチェックしていきましょう。

1:円安の影響で店が赤字続きになり、店主は周章狼狽していた。

景気が悪くなったことで、店の売り上げが伸びずに困っている様子が伝わってきますね。解決策が思い浮かばず、どうしようかと頭を悩ませている状態です。会社の経営や仕事がうまくいかない時にも「周章狼狽」は使われます。

2:面接会場に行く途中に道に迷ってしまい、周章狼狽した。

面接や打ち合わせなどに行く途中に道に迷ってしまうと、ついあわててしまいますよね。開始時刻がきっちり決まっているものほど、遅刻してはならないと、気持ちも混乱しやすいものです。初めて行く場所や勝手がわからない場所へ行く時は、時間に余裕を持って行動したいですね。

(c) Adobe Stock

3:会社の資金を横領していることが上司にバレて、彼は周章狼狽していた。

何らかの不正をしていることがバレてしまった人に対して、「周章狼狽」を使うことも。犯行現場を取り押さえられて、騒いで反抗したり、反対にうなだれている様子が思い浮かびますね。ビジネスや政治のニュースなどで耳にすることもあるでしょう。

4:いつまでも周章狼狽していても仕方ない。落ち着いて次の企画を練ろう。

思い通りの結果にならず、うろたえている社員を目にした時に、「いつまでも周章狼狽していても仕方ないよ」と励ますこともできます。冷静になって、もう一度いい案を練り直そうと前向きな姿勢が伝えられるでしょう。

類語や言い換え表現は?

「周章狼狽」の類語には、同じ四字熟語である「右往左往」のほか、「泡を食う」「うろたえる」などがあります。ひとつずつ意味を確認していきましょう。

1:右往左往

「右往左往(うおうさおう)」の意味は、以下の通りです。

[名](スル)《「うおうざおう」とも》うろたえてあっちへ行ったりこっちへ来たりすること。あわてふためいて混乱したさまをいう。「会場を探して―する」

『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

突然の事態にパニックになり、人々が入り乱れるさまを「右往左往」と言います。どうしたらいいかわからず、落ち着きをなくしていると、じっとしていられず、その場をぐるぐると歩いてしまうこともありますよね。「右往左往」していることから、心が動揺していることがわかります。

(例文)
・突然の地震に、住民は右往左往していた。
・イベント会場を探して右往左往した。

(c) Adobe Stock

2:泡を食う

「泡を食う」とは、どのような意味でしょうか?

驚きあわてる。「―・って逃げ出す」

『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

ひどく驚いて、慌てていることを「泡を食う」と表現します。大抵の場合、誰かに怒られたり、悪いことをしていたことがバレて、その場から慌てて逃げ出すような時に、「泡食って逃げ出した」と表現することが多いですね。

(例文)
・こういう時に泡を食って逃げ出しちゃいけないよ。
・隣の家の窓ガラスを割ってしまい、彼らは泡を食って逃げ出した。

3:うろたえる

日常会話では、「うろたえる」が馴染みのある表現ではないでしょうか? 意味を見ていきましょう。

[動ア下一][文]うろた・ふ[ハ下二]
1 不意を打たれ、驚いたり慌てたりして取り乱す。狼狽(ろうばい)する。「うそがばれて―・える」
2 うろうろと歩く。うろつく。

『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

驚きのあまり、どうしたらいいかわからず取り乱してしまったことはありませんか? そんな状態を「うろたえる」と言います。嘘がバレて動揺したり、次々と質問されて面食らってしまった時などがいい例です。

(例文)
・幼馴染からの突然の告白にうろたえてしまった。
・その男は痴漢容疑で捕まってうろたえていた。

最後に

「周章狼狽」とは、「あわてふためくこと」。相手から詰問されたり、隠していたことがバレた時のあわてた様子を表現した言葉です。ビジネスや政治では、不正が明るみに出た時などにも使用されるので、意味を押さえておきたいですね。思わずあわててうろたえてしまった時の言い換え表現の1つとして、使ってみてはいかがでしょうか?

TOP画像/(c) Adobe Stock

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