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2024.10.15

伯楽の意味とは? どういう場面で使う? 言葉の由来やエピソード、類義語を紹介

伯楽とは、人物を見抜いて能力を引き出すのが上手な人を指す言葉です。 中国の書物に書かれていた「馬の素質を見分ける人」が由来とされています。本記事では、伯楽の意味や由来となったエピソード、言葉の使い方を紹介。類義語についても解説するため、参考にしてください。

伯楽とは?

伯楽は「はくらく」と読み、馬の素質を見分ける人という意味です。また、人物の素質を見抜くのが上手な人という意味も。

ここでは、伯楽の意味や言葉の由来を解説します。

2つの意味がある

伯楽には、次のような2つの意味があります。

・馬の素質の良否をよく見分ける人
・人物の素質を見抜いて能力を引き出し、育てるのが上手な人

最初の意味は、言葉の由来にまつわる意味合いで、現代では主に2番目の意味で使われています。伯楽の前に「名」をつけ、「名伯楽(めいはくらく)」という使い方をすることも少なくありません。

スポーツの分野で優れた選手を育成するコーチ・指導者をはじめ、さまざまな分野で埋もれている才能を発掘する目利きを指して使われます。

はくらく【伯楽】
《中国の天馬を守る星の名から》
中国周代の、馬を見分ける名人。姓は孫、名は陽。
1 馬の素質の良否をよく見分ける人。また、牛馬の病気を治す人。
2 人物を見抜き、その能力を引き出し育てるのがじょうずな人。「球界の名—」

出典:小学館 デジタル大辞泉
タブレット端末やPC、資料を見ているビジネスパーソンたちのイラスト
(c)AdobeStock

言葉の由来

伯楽は、古代中国の書物に登場する人物の名前が由来のようです。もともとは、天上で馬を守る役割がある星の名前でした。それが転じて、馬の素質を見分ける人を指すようになったとされています。

伯楽は、中国の故事にも登場します。馬を市場で売っていた人が売れずに困っていたため、伯楽に頼んで馬を観察してもらいました。そこから離れる際にもう1度振り返って馬を見てもらったところ、伯楽の様子を見ていた人々がその馬を名馬だと信じ、馬の値段は10倍になったということです。このことから、伯楽は「伯楽一顧(はくらくいっこ)」「伯楽の一顧」という使い方もします。

また、「千里の馬はあれども一人の伯楽はなし」ということわざがあります。「千里の馬」とは一日に千里も走ることのできる名馬のこと。ことわざには「世の中に有能な人は多いが、その才能を見いだせる人物は少ない」という意味があり、どれほど才能を持つ人物でも、それを見出す人がいなければ実力を発揮できないということを表しています。

伯楽の使い方・例文

伯楽の使い方を理解するために、いくつかの例文をみていきましょう。

・彼は地方の支店で事務をしていたが、社長の伯楽一顧によって本店の店長に抜擢された

・人を見る目があり名伯楽ともいわれるコーチが推薦しているのだから、彼が優秀なアスリートなのは間違いないはずだ

・彼は中学時代、県大会に出場したとき、伯楽として名高いプロ野球の監督に見出された

・優秀な人材を採用するためには、採用担当者に名伯楽な人物を配置しなければならない

・美術品が本物かどうか確認したいときは、伯楽といわれる彼に鑑定を依頼した方がよい

伯楽の類義語・言い換え表現

伯楽には、さまざまな類義語・言い換え表現があります。一緒に覚えておくと、場面によって使い分けできて便利です。

ここでは、伯楽の類義語や言い換え表現を4つ紹介します。

虫眼鏡で人を見ているイラスト
(c)AdobeStock

エキスパート

エキスパートとは、ある分野で経験を積み、高度の技術をもっている人のことです。専門家や熟練者と言い換えることもできるでしょう。

専門の分野で先駆者としての役割を担い、問題解決や斬新なアイデアの提供などを行います。

エキスパートと似た言葉にスペシャリストがあります。どちらも特定分野の経験や知識を持つという点で同じですが、エキスパートは、スペシャリストよりもさらに熟練した経験や知識を持つ人物を指して使われることが多いでしょう。

〈例文〉
・彼は化学のエキスパートと呼ばれ、これまでに何度も新しい発見をしてきた

・このプロジェクトを成功させるには、チームを率いるエキスパートの存在が必要だ

玄人

玄人は、「くろうと」と読みます。 技芸などに熟達し、ひとつのことを職業、専門としている人のことです。素人(しろうと)の対義語になります。玄人の「玄」は、赤黒い色のほかに奥深い真理といった意味があり、玄人は「奥深い真理を見極めた人」という意味合いといえるでしょう。

玄人の語源には、諸説があります。対義語である素人の語源が「白人(しろひと)」で、その対義語が「黒人(くろひと)」であることから、玄人は「くろひと」が音変化した言葉だというものがそのひとつです。

このほか、「一芸に苦労した人」の「くろうと(苦労人)」が玄人になったという説もあります。

〈例文〉
・彼女の作る料理は、玄人の領域に入っている

・この絵画が本物かどうかは、玄人によるしっかりとした鑑定が必要だ

有識者

有識者は「ゆうしきしゃ」と読みます。 広く物事を知っている人、学問・識見のある人という意味です。有識者が使われる範囲は広く、特定の分野に関する専門的な知識を持つ人物を指すことが多いでしょう。

有識者を使う言葉として、「有識者会議」が一例で挙げられます。国や地方自治体などで設置される諮問機関のことです。経済界や学界、マスコミなどさまざまな分野を代表する有識者が選ばれ、幅広い観点から議題について検討が行われます。

〈例文〉
・政府は今回の問題について、有識者の意見を参考にするとしている

・国際協力に関する有識者会議が開かれ、基本政策について幅広い視点から討議が行われた

ベテラン

ベテランとは、長年の経験や実績を持つ人のことです。スポーツやビジネスなど、幅広い分野で使われ、豊富な経験を持つプロフェッショナルを指して使われる言葉です。

ベテラン(veteran)の語源はラテン語で、「古い」という意味があります。英語では退役軍人という意味で使われるようになり、日本に入ってからは「経験のある退役軍人」が「技術が豊富で経験のある人」という意味に変わったとされています。

〈例文〉
・彼はこの道で30年以上の経験を持つベテランである

・ベテラン社員である彼女には、新入社員を指導する役割が与えられている

伯楽の意味を理解して使いこなそう

伯楽は、もともと馬の素質を見分ける人という意味があります。そこから、埋もれている優れた才能を見出して育てるのが上手な人に対して使われるようになりました。「名伯楽」や「伯楽一顧」という使い方もあります。

伯楽にはエキスパートや有識者、ベテランなどの類義語があるため、この機会にあわせて覚えておくとよいでしょう。

メイン・アイキャッチ画像:(c)Adobe Stock

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