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2024.08.01

免許皆伝ってどんな意味? 読み方は? 使い方や例文、よく似た四字熟語を紹介

免許皆伝は、武術や技術などを師匠が弟子に残らず伝えるという意味です。奥義と呼ばれる技や極意を、すべて伝授することを指します。今回は、免許皆伝の概要や使い方、例文をご紹介します。よく似た言葉も解説するため、参考にしてください。

免許皆伝とは?

免許皆伝は「めんきょかいでん」と読み、武術や技術といった奥義を師匠が弟子にすべて伝えるという意味です。

ここでは、免許皆伝の意味や目録との違いを解説します。

言葉の意味

免許皆伝の「免」も「許」も、許すという意味があります。「皆伝」とは、師匠が弟子に奥義をすべて伝えるという意味です。奥義とは学問や技芸、武芸などの最も奥深い大切な事柄であり、「極(ごくい)」と言い換えることもできます。

皆伝は、もともと和歌や能楽、花、茶などの諸芸道で行われた伝授の方式です。ある流派では、それぞれの芸道における技法を組み立てて体系化し、初伝(切紙)・中伝(目録)・極意(免許)・皆伝(印可)などの段階を設けて証状を授与したとされています。

「皆伝」は最後の段階であり、すべてを伝えて卒業するというニュアンスがあるのです。

めんきょ‐かいでん
芸道・武道などで、師匠が弟子にその道の奥義を残らず伝授すること。

出典:小学館 デジタル大辞泉

目録との違い

剣道などの武術では、「目録」という言葉もよく聞かれます。目録は、免許皆伝の前の段階です。奥義をすべて伝授されたら免許皆伝ですが、目録はまだその域に達していないもので、ある程度の技を習得していることを証明する免許のひとつです。

剣道
(c)AdobeStock

免許皆伝の使い方・例文

免許皆伝の使い方について、例文をみながら確認していきましょう。

・彼は老舗の料理店で20年以上働き、免許皆伝として秘伝の料理法を伝授されて新しい店舗を開業した

・これまで習得した技術はすべて弟子に免許皆伝し、自分は引退して悠々自適に暮らすつもりだ

・部署を異動する先輩から複雑なシステムの操作法を3日かけてようやくすべて教えてもらった。最後には「免許皆伝」だと2人で喜び合った

・彼は最年少で師匠から免許皆伝を受けており、実力の高さがうかがえる

・あの流派の免許皆伝を受けるためには、相当な努力が必要だと聞いている

免許皆伝の類義語・言い換え表現

免許皆伝と合わせて、類義語を覚えておくと言葉の理解が深まるでしょう。類義語・言い換え表現には、主に次の言葉があげられます。

・独立(どくりつ)
・一人前(いちにんまえ)

これらの言葉には、免許皆伝のような「師匠から弟子に対して奥義を伝授する」という意味合いはありませんが、誰にも頼らず1人で行動できるようになるという点で共通する部分があるといえます。

それぞれの意味を詳しくみていきましょう。

ふうけいある三味線演奏
(c)AdobeStock

独立

独立とは、ほかのものから離れて別になっているという意味です。ほかにもさまざまな意味があり、他者からの束縛や支配を受けず、自分の意志で行動するという意味や、自分の力で生計を営む・事業を営むことを指して使う場合もあります。

「独立国家」など、国もしくは団体が完全に主権を行使できる状態を指して使うこともあるでしょう。

〈例文〉
・彼は弁護士の資格を取得してからその事務所で10年間勤務して実力をつけ、先日、ようやく独立して自分の個人事務所を開設した

・会社員で働きながら経営のノウハウを勉強し、できるだけ早く独立して開業したいと考えている

一人前

一人前とは、成人であること、あるいは成人の資格・能力があるという意味です。技芸・学問などが、一応の水準に達していることを指して使う場合もあります。

主に、社会的能力や技術などが一応の基準に達したことを意味する表現で、与えられた役割をこなせる人を指して使われます。

〈例文〉
・入社して一年たち、彼はようやく一人前に仕事を一通りこなせるようになった

・誰の援助も受けずに任せられた仕事を最後までやり遂げられなければ、まだまだ一人前とはいえない

免許皆伝と似た四字熟語

免許皆伝と同じ四字熟語にも、次のようなよく似た意味を持つ言葉があります。

・一子相伝(いっしそうでん)
・衣鉢相伝(いはつそうでん)

それぞれの意味を詳しく解説します。

陶芸しているひと
(c)AdobeStock

一子相伝

一子相伝とは、学問や技芸などの秘伝・奥義を自分の子どもの1人だけに伝え、ほかには秘密にして漏らさないことを指します。「相伝」とは、代々伝えるという意味です。

複数の子どもがいる場合にも受け継ぐのは1人ですが、対象は実子でなくても構いません。先生と生徒、師匠と弟子など、親子関係でない場合でも「一子相伝」を使います。

伝える対象は異なりますが、奥義を伝授するという意味で免許皆伝とよく似た四字熟語といえるでしょう。

〈例文〉
・あの店で提供しているメニューのレシピは一子相伝で、代々引き継がれている秘伝の味といわれている

・彼はこれまでの研究の成果をすべて、一子相伝として助手に引き継ぐつもりだ

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衣鉢相伝

衣鉢相伝とは、弟子が師匠の教えを受け継いで伝えるという意味です。先人の事業や業績を引き継ぐときにも使われます。

もとは仏教語で、「衣鉢」の「衣」は僧侶の衣服である袈裟(けさ)を指し、「鉢」は修行で施し物を受ける托鉢(たくはつ)で使う鉢のことです。仏教で師から教えを受けるとき、これらの法具を使っていたことが言葉の由来となっています。

〈例文〉
・先代社長の引退で新しい経営陣に代わったが、経営理念は衣鉢相伝で引き継がれるといわれている

・彼は自分の夢を断念し、親の事業を衣鉢相伝で受け継ぐことを決めた

免許皆伝の意味を正しく理解しよう

免許皆伝は、奥義のすべてを師匠が弟子に伝えるという意味です。伝授の最終段階とされ、弟子は師匠のもとから卒業するという意味合いがあります。

類義語には、「独立」や「一人前」といった言葉があげられます。厳密な意味は異なるものの、1人で行動できる能力を身につけるという点で共通しているといえるでしょう。「一子相伝」や「衣鉢相伝」などの似ている四字熟語もあるため、一緒に覚えておけば語彙の幅が広がるはずです。

例文も参考に、免許皆伝の意味を正しく理解しましょう。

メイン・アイキャッチ画像:(c)AdobeStock

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