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2024.07.20

ビジネスに必須!「ITリテラシー」とは? ITリテラシーを高める方法を解説

「ITリテラシー」とは、「ITを使いこなすための基礎的知識や活用する能力」のこと。「情報リテラシー」や「メディアリテラシー」という言葉もあり、違いがわからないという人も多いはず。本記事では、「ITリテラシー」の意味や関連語、「ITリテラシー」を高める方法を解説します。

ITスキルは、現代の生活において大切なものだということは多くの人が理解していることでしょう。しかし、あらためて「ITリテラシー」とは具体的に何を指すのでしょうか? まずは「IT」と「リテラシー」の意味を確認し、「ITリテラシー」の本質を理解してみましょう。

この記事では、「ITリテラシー」の基本から「ITリテラシー」を高める方法までをわかりやすく解説します。あなたの毎日や仕事に役立ててくださいね。

「ITリテラシー」の意味

「ITリテラシー」を説明する前に、「IT」と「リテラシー」の意味を紹介します。それぞれの意味を把握することで、より「ITリテラシー」が理解できるようになりますよ。

そもそもITとは?

まずは、ITの意味を確認しましょう。

《information technology》情報技術。コンピューター・インターネット・携帯電話などを使う、情報処理や通信に関する技術を総合的に指していう語。国際的には、ほぼ同じ意味でICT(情報通信技術)が広く使われる。→アイ‐シー‐ティー(ICT)

『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

つまり、ITとは、コンピューターやインターネットを中心とするネットワークを活用し、会社の業務や日々の生活に役立てるための技術を指すことがわかりました。まさに、現代社会を支える基盤だといえますね。

リテラシーの意味

続いて、「リテラシー」の意味を見ていくと、

1 読み書き能力。また、与えられた材料から必要な情報を引き出し、活用する能力。応用力。
2 特定の分野に関する知識や、活用する能力。「コンピューター―」「情報―」

『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

とあります。専門知識や使いこなすスキルがあることを「リテラシーが高い」、反対にそのような知識がない人のことを「リテラシーが低い」と表現しますね。

つまり、「ITリテラシー」とは「ITを使いこなすための基礎的知識や活用する能力」だということがわかります。

(c) Adobe Stock

「ITリテラシー」の関連語

「ITリテラシー」に関連する言葉として、「コンピューターリテラシー」や「メディアリテラシー」などが挙げられます。これらはまったく異なる言葉ではなく、ITを使いこなすために必要な能力として、相互関係にあると解釈することができるでしょう。ビジネスシーンで交わされる会話の中でも出てくることがありますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

1:コンピューターリテラシー

まずは、「コンピューターリテラシー」の意味を調べてみました。

コンピューターを十分に使いこなせる能力。→情報リテラシー →メディアリテラシー

『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

コンピューターリテラシーとは、コンピューターを使う基本的な能力だとわかりました。

かつてはプログラム言語を理解したり、コンピューターの内部構造の知識などに重きが置かれていました。しかし、現在ではコンピューターが使いやすくなったため、情報の活用能力(後述する情報リテラシーのこと)が重視されています。

2:情報リテラシー

続いて、「情報リテラシー」の意味を見ていきましょう。

《information literacy》情報を十分に使いこなせる能力。大量の情報の中から必要なものを収集し、分析・活用するための知識や技能のこと。メディアリテラシーやコンピューターリテラシーとほぼ同義に用いられることもある。

『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

情報リテラシーとは、大きく2つの意味を持つことがわかりました。1つ目は、「情報技術を使いこなす能力」。たとえば、仕事で使う資料をコンピュータやアプリケーションソフトなどを使って効率的に作成したり、インターネットで必要な情報を検索・取得する力を指します。

2つ目は、「情報を読み解き活用する能力」。テレビやラジオ、新聞、雑誌などのメディアが発信する情報の特性を理解し、自分で情報を収集・評価・整理し、活用する力を指します。

膨大な情報が飛び交う現代社会において、情報リテラシーはなくてはならないスキルであり、情報を正確に扱い、効果的に活用するためにも重要な能力だということがわかりましたね。

(c) Adobe Stock

3:メディアリテラシー

新聞やニュースなどで、「メディアリテラシー」という言葉も耳にすることが増えましたね。意味は以下の通りです。

《literacyは、読み書きの能力の意》
1 コンピューターや先端的な情報通信機器を使いこなせる能力。
2 メディアに対して主体性を確立すること。コンピューターネットワーク・テレビ・音楽・映画・出版物などさまざまなメディアが伝える価値観・イデオロギーなどをうのみにせず、主体的に解読する力をつけること。

『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

メディアリテラシーとは、テレビやラジオ、新聞、雑誌などのメディアが発信する情報を正確に理解し、その背後にある本質を見抜く力のことだとわかりました。ニュースなどの情報を漠然と受けとるのではなく、幅広い知識を身につけ、批判的な見方を養い、情報が作られた意図まで考え抜く力のことを指します。

メディアリテラシーを身につければ、フェイクニュースや偏った報道に惑わされることなく、信頼度の高い情報を見極められるようになるでしょう。メディアリテラシーがあれば、自分自身が情報発信するときも、正確で質の高い情報を提供することができます。

4:ネットリテラシー

ネットリテラシーとは、インターネットを正しく使いこなすための知識や能力のことです。ネット上にあふれる情報の正確さを判断し、信ぴょう性のある情報を選び取る力が含まれています。

また、プライバシー保護とセキュリティ対策も重要です。自らの個人情報を適切に管理し、不正アクセスやウイルスからデバイスを保護するための基本的な対策を把握しておく必要があります。

一方で、ネットリテラシーが不足していると、自らが加害者となってしまう場合も…。プライバシーの侵害や個人情報の流出、著作権や肖像権の侵害などのリスクがあります。インターネットを使うには、モラルも必要ですね。

ネットリテラシーを高めて、インターネットを安全に活用すれば、トラブルを避けることができますよ。

「ITリテラシー」を高めるには?

「ITリテラシー」を高めれば、仕事の効率が上がったり、新たなビジネスチャンスにつながる可能性もあるでしょう。ここでは、「ITリテラシー」を高める方法について説明します。

(c) Adobe Stock

1:オンラインコースを受講したり、ワークショップやセミナーに参加する

今では当たり前のように生活に根付いているITですが、あらためて学び直してみるのはいかがでしょうか? ネット上には、ITスキルを学ぶためのオンラインコースが豊富にあります。対面で学びたい場合は、地元のワークショップやセミナーに参加して、専門家から直接学ぶ機会を持つのもいいでしょう。

ITに関する本や雑誌も、多く出版されています。初心者向けから専門的な技術書まで幅広く揃っているので、自分のレベルに合わせた書籍を読めば、理解が深まると思いますよ。

2:実際に使ってみる

実践が最も効果的な学習方法です。新しいアプリや気になるソフトウェアがあれば、積極的に使ってみましょう。また、すでに使用しているアプリケーションの知識を深めるのもいいですね。たとえば、Excel。「毎日使っているよ…」と思われるかもしれませんが、まだまだ使っていない機能があるかもしれませんよ。意識的に使うことで、実践的なスキルが身につくでしょう。

3:定期的に最新情報をチェックする

ITの世界は日々、進化を続けています。ですから、定期的にIT関連のニュースサイトやブログをチェックすることをおすすめします。最新の技術やトレンドを把握する習慣を身につけておきたいですね。

最後に

ITリテラシーは、今後ますます私たちの日常生活やビジネスシーンで重要な役割を果たしていくでしょう。今回紹介した方法を一つの参考に、少しずつITリテラシーを高めてみてくださいね。

TOP画像/(c) Adobe Stock

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