この記事のサマリー
・「犬猿の仲」は、互いにいがみ合うほど仲が悪い関係を端的に表す言葉として使われます。
・読み方は「けんえんのなか」です。
・類語には「水と油」「不協和音」があります。
会うたびに言い合いになる2人を見て、「まさに犬猿の仲」と感じたことはありませんか。よく耳にする表現ですが、実際にはどの程度の不仲を指すのか、軽い言い争いにも使えるのか、迷う場面もあるでしょう。
類語、英語表現、使うときの注意点まで知ると、この言葉の輪郭がぐっとはっきりしてきます。何気なく使っていた言葉の奥行きを、この記事で確かめていきましょう。
「犬猿の仲」とは?
まずは意味を確認していきます。

読み方と意味
「犬猿の仲」の読み方は「けんえんのなか」です。犬と猿のように、互いにいがみ合う関係を表す言葉です。
「犬猿」について辞書では次のように説明されていますよ。
けん‐えん〔‐ヱン〕【犬猿】
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)
犬と猿。仲の悪いもののたとえ。「―の仲」
単に意見が違うだけでなく、顔を合わせるたびに反発したり、何かにつけて対立したりするような関係を指すと考えるとわかりやすいでしょう。
参考:『故事俗信ことわざ大辞典』(小学館)
「犬猿の仲」の英語表現
「犬猿の仲」を英語で表すなら、“They are on very bad terms.”(二人はとても仲が悪い。)が使いやすい表現です。
より強い敵意を含めたい場合は、“There is bitter enmity between them.”(二人の間には激しい敵意がある。)とも表せます。
参考:『プログレッシブ和英中辞典』(小学館)
「犬猿の仲」を使うときの注意点
「犬猿の仲」は、2人の関係がかなり悪いことを表す強めの言葉です。そのため、少し意見が合わない程度の相手に使うと、実際よりも険悪な印象を与えてしまうことがあります。
職場や友人関係で使う場合も、「あの2人は犬猿の仲だ」と言うと、本人たちの関係を決めつける表現になりかねません。第三者の関係を説明するときは、状況に応じて「折り合いが悪い」「意見が合わない」「相性がよくない」など、やわらかい表現を選ぶ方がいいでしょう。
「犬猿の仲」の類義語
ここでは、「犬猿の仲」と似た意味を持つ類義語を例文とともに、2つ紹介します。

水と油
「水と油」は、水と油が互いに溶け合わないように、性質が合わず、しっくり調和しないことを表します。
(例文)部長と課長は水と油で、会議のたびに意見が分かれる。
不協和音
「不協和音」は、本来、同時に響く二つ以上の音がうまく調和しない状態を表す言葉です。そこから転じて、不調和な関係のたとえとしても使われます。
(例文)チーム内で不協和音が生じ、プロジェクトの進行に影響が出ている。
参考:『デジタル大辞泉』(小学館)
「犬猿の仲」に関するFAQ
ここでは、「犬猿の仲」に関するよくある疑問と回答をまとめました。参考にしてください。
Q1. 「犬猿の仲」とは、どんな意味ですか?
A. 「犬猿の仲」とは、犬と猿のように、互いにいがみ合うほど仲が悪い関係を表す言葉です。
Q2. 「犬猿の仲」の読み方は?
A. 「けんえんのなか」と読みます。
Q3. 「犬猿の仲」の類語や言い換えはありますか?
A. 近い表現には「水と油」や「不協和音」があります。
最後に
「犬猿の仲」は、互いに反発し合う関係を端的に表せる言葉です。ただ、少し意見が違うだけの相手に使うと、印象が強くなりすぎることもあります。言葉の強さを知ることは、相手への小さな思いやりにもつながりますね。
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