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2024.05.10

水掛け論とは? 押し問答とは違う? 言った言わないが起こる原因・対策を解説

水掛け論とは、お互いに譲歩や理解を示そうとせず、持論を主張するばかりで議論が一向に進展しないことを指します。「言った言わない」と互いに主張を曲げないことが、水掛け論の典型例です。本記事では、水掛け論の意味や言葉の由来、水掛け論になる原因や回避策を説明します。

水掛け論とは?

水掛け論(みずかけろん)とは、お互いに自分の考えや意見にこだわり、譲歩や理解を示そうとしないことです。言葉の由来には、諸説があります。

みずかけ‐ろん【水掛(け)論】
両者が互いに自説にこだわって、いつまでも争うこと。また、その議論。互いに自分の田に水を引こうと争うことからとも、水の掛け合いのように勝敗の決め手のない論争の意からともいう。

出典:小学館 デジタル大辞

ここでは、水掛け論の語源や典型例、例文を解説します。

言葉の由来

水掛け論という言葉の由来は諸説があり、水辺でお互いに水をかけあう子どもの遊びからきているというのがそのひとつです。水をかけられたらかけて返すというように、きりがないことを繰り返していることを例えています。

このほか、狂言の「水掛聟(みずかけむこ)」が由来という説もあります。隣接する田んぼを持つ者同士が、お互いに相手の田から自分の田へ水を引こうとする話です。2人の争う様子が水掛け論の語源という見方もされています。

典型例は「言った言わない」

水掛け論の典型例は、それぞれが「言った言わない」と主張を曲げずに言い争うこと。一方は 「絶対に言った」と譲らず、他方は「絶対に聞いていない」と主張しているため、話が進展しない状態を指します。

「言った言わない」という事態が起こるのは、聞き間違いや記憶違いにより、言ったことと聞いたことの認識が食い違うことが一因といえるでしょう。

話し合いをするカップル
(c)Adobe Stock

水掛け論の例文

水掛け論の例文をいくつか紹介します。実際の文章をみて、言葉の意味を理解しましょう。

・メンバーとは有意義な議論をしたいのに、いつも水掛け論で終わってしまう
・今日の会議は水掛け論を避け、建設的な議論をしよう
・彼は自己主張の強い性格で、話し合いはいつも水掛け論で終わってしまう
・トラブルを避けるためには、会話の内容をメールや文書で残しておくことが必要だ

水掛け論と押し問答の違いはある?

水掛け論と似た言葉に「押し問答」があります。押し問答とは、お互いに自分の見解を主張して、あとにひかず言い争うことです。

水掛け論は、それぞれの主張が相いれることなく、平行線をたどっている状態を指します。これに対して押し問答は、ある事柄に関してお互いに譲らず、議論を繰り返していることです。譲歩の余地がない水掛け論よりは、歩み寄りの可能性があるともいえるかもしれません。

「言った言わない」の水掛け論になる原因

水掛け論の典型例ともいえる「言った言わない」の状態になる原因には、会話の記録を残していない・情報共有ができていないということがあげられます。

ここでは、「言った言わない」の水掛け論になる原因をみていきましょう。

会議をする男女
(c)Adobe Stock

記録を残していない

「言った言わない」の水掛け論になるのは、会話の記録を残していないことが大きいでしょう。聞き間違いや記憶違い、思い込みで双方の認識が異なっており、記録がないためにどちらが正しいかを証明することができないと考えられます。

​​人が記憶できる情報量は限られており、記憶することが多ければ、それだけ記憶は曖昧に。そのため、どちらも自分の記憶が正しいと思い、「言ったはず」「聞いていない」という水掛け論になることにつながります。

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情報共有ができていない

「言った言わない」は、情報共有がうまくできていないことから起こり得ます。相手に伝えたり依頼をしたりする際に復唱や確認を行うなど、しっかり情報共有する習慣があれば、双方の認識違いも起こりにくいでしょう。

「何度も聞き返すのはしつこいと思われる」という気持ちから確認しないこともあるかもしれません。「理解しているだろう」という思い込みや、わかったつもりで認識違いを起こしているケースもあるでしょう。

復唱や確認をすることで、認識違い・聞き間違いに気づく確率は高まります。情報共有を行う体制がなく、お互いによく確認しないまま伝わったつもりでいると、水掛け論が起こりやすくなるかもしれません。

水掛け論を回避する方法

「言った言わない」の水掛け論は、記録を残す習慣をつけたり、コミュニケーションを活性化したりすることで回避に期待できるでしょう。

ここでは、水掛け論の回避のつながる方法を解説します。

スマホを打つ手元の写真
(c) Adobe Stock

記録を残す

お互いのやり取りを記録に残せば、「言った言わない」のトラブルは起こりにくいもの。すべてのやり取りを記録するのは難しいかもしれませんが、現代はさまざまな媒体があり、大切な伝達事項を記録に残すことは可能です。

記録を残す方法には、主に次のようなものがあげられます。

  • メモに残す
  • メールを送る
  • 録音する
  • ビジネスチャットを使う

大事なことは口頭のやり取りだけにせず、書面に残す習慣をつければ、水掛け論にはつながりにくくなります。メモに書いて渡す、メールで伝えるという方法をルール化してもよいでしょう。

会議や電話であれば、録音するという方法も。録音する際は、当事者に録音の目的を伝え、承諾を得て録音してください。

また、会社などでビジネスチャットを使っているのであれば、会話の内容が残り、エビデンスになるでしょう。

コミュニケーションを活性化する

「言った言わない」の水掛け論が起こるのは、コミュニケーションがうまくとれていないことも原因のひとつといえます。コミュニケーションが不足していると、気軽に聞き返すことができず、認識のずれを起こしやすくなるからです。

少しでも曖昧なこと、よくわからないことがあれば気軽に確認できるような関係性を築くことで、水掛け論を防ぐことができるでしょう。

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水掛け論の防止策を考えよう

水掛け論はお互いに譲歩せず、自分の記憶や考えにこだわっていることを指します。「言った言わない」の状態が典型例です。「言った言わない」は、やり取りを記録に残さず、曖昧な自分の記憶に固執してしまうことから起こります。

このような水掛け論を防止するためには、何らかの媒体で記録を残す方法をルール化することがおすすめです。組織内のコミュニケーションを活性化することも必要になるでしょう。

メイン・アイキャッチ画像:(c)Adobe Stock

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