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2024.04.18

「軽妙洒脱」とはどんな意味? 使い方や類語を解説

「軽妙洒脱」とは、「会話や文章などが、軽やかで洗練されていること」。「軽妙洒脱な人」「軽妙洒脱な文体」などと表現します。本記事では、「軽妙洒脱」の意味や使い方、類語を解説します。

「彼は、軽妙洒脱な人だ」「軽妙洒脱な話し方」などというように使われる、「軽妙洒脱」という言葉。なんとなくニュアンスはわかるものの、具体的にどのような振る舞いを「軽妙洒脱」と呼ぶのか、いまいちよくわからない… という方も多いはず。そこで本記事では、「軽妙洒脱」の意味や使い方、類語を解説します。

「軽妙洒脱」とは?

「軽妙洒脱」は「けいみょうしゃだつ」と読みます。辞書で意味を確認していくと、

[名・形動]会話や文章などが、軽やかで洗練されていること。また、そのさま。「―な話術」「―な文体」

『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

となります。「軽妙」は、「文章や話、技などが軽快でうまみがあること」。「洒脱」は、「さっぱりと垢抜けていること」です。話し方や振る舞いが軽やかで洗練されている人に好意を持っていたり、感心している場面で用いられることが多いですね。

(c) Adobe Stock

使い方を例文でチェック!

「軽妙洒脱」は、主に人物の振る舞いや話し方、文章などに使われます。どのような場面で「軽妙洒脱」が使われるのか、具体的に例文で確認していきましょう。

1:彼の軽妙洒脱な話しぶりに、つい引き込まれてしまった。

話題が豊富で、巧みなトークをする人の話は面白くてつい引き込まれてしまうもの。会話の引き出しが多く、時にはユーモアをおり交ぜた話ぶりは、聞いていて感心してしまう人も多いはず。講演会やセミナーなど、人前で話をするのに長けた人の中には、軽妙洒脱な話術を持っている人が多いでしょう。

2:あの人気作家の作品は、軽妙洒脱な文体が特徴だ。

ある作家に惹かれる要因には、ストーリーの面白さや魅力的な登場人物など、さまざまな要素がありますが、作家特有の文体もあるでしょう。文章に無駄がなく、なおかつ洒落っけがあり、読者に話しかけるような文体にはリズム感があり、ついつい読み進めたくなるものです。

3:彼の軽妙洒脱な振る舞いは、周囲の人を和ませた。

話がうまく、面白い人の周りには自然と人が集まるもの。気取らずに話しながらも、ウィットに富んだ話題を出したり、適度に相手に話を振ったりする姿はスマートで魅力的。人々を楽しませることが得意なことも「軽妙洒脱」な人に見られる特徴と言えるでしょう。

(c) Adobe Stock

類語や言い換え表現は?

「軽妙洒脱」と同じような意味を持つ言葉に、「流暢」「瀟洒」「スマート」などがあります。いずれも若干意味合いや使う対象などが異なりますので、1つずつ意味を確認していきましょう。

1:流暢

「流暢(りゅうちょう)」の意味を見ていきましょう。

[名・形動]言葉が滑らかに出てよどみないこと。また、そのさま。「―な英語で話す」
[派生]りゅうちょうさ[名]

『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

まるで水が流れるように、すらすらとよどみなく話すことを「流暢」と言います。「流暢な英語を話す」というように外国語をペラペラと話す時に使うことがほとんどですが、「彼女は難しい資料を流暢に読み上げた」などと表現することもできますよ。

(例文)
・日本に来て間もないのに、留学生は流暢な日本語を話していて驚いた。
・彼女の流暢な話し方は聞いていて心地がいい。

2:瀟洒

「瀟洒」は、「しょうしゃ」と読みます。意味は以下のとおりです。

1[形動][文][ナリ]すっきりとあか抜けしているさま。俗っぽくなくしゃれているさま。「―な身なり」「―な洋館」
2[ト・タル][文][形動タリ]〓に同じ。
「稍肉落ちて―たる姿ではあるが」〈菊池寛・忠直卿行状記〉

『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

「瀟洒」は、主に人物や建物に対して使われます。例えば、気が利いたオシャレな服装をしている男性のことを「瀟洒な紳士」ということも。また、デザインや装飾が洗練されている建物を見て「とても瀟洒な洋館だね」と褒めることもあるでしょう。ただし、「瀟洒」は見た目や外観に対して使われる言葉で、「軽妙洒脱」のように会話や文章には使いません。

(例文)
・パーティー会場で見かけた彼は、とても瀟洒な服装をしていた。
・明治時代に建てられたホテルは、瀟洒なつくりをしており文化財となっている。

(c) Adobe Stock

3:スマート

日常会話でよく使われる「スマート」も、「軽妙洒脱」と似た意味合いを持ちます。辞書には複数の意味が載っています。

[形動]
1 からだつきや物の形がすらりとして格好がよいさま。「体重が減って―になる」「―な船体」
2 行動などがきびきびして洗練されているさま。「―な応答」
3 服装や着こなしが気のきいているさま。「―ないで立ち」
4 電子機器が組み込まれた。ハイテクであるさま。「―ホン」「―グリッド」

『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

主に、2番目の意味が「軽妙洒脱」と類似していますね。行動に無駄がなく洗練されていたり、体つきがすらりとしていることを褒めるときに「〇〇さんってスマートだよね」と言いますよね。知的でなおかつ洗練されている振る舞いに憧れる人も多いでしょう。

(例文)
・彼のスマートな対応は女性の目を釘付けにした。
・彼女は入社したばかりなのに、スマートな応対をしていて驚いたよ。

最後に

「軽妙洒脱」とは、会話や文章などが、軽やかで洗練されていること。基本的には、相手の振る舞いや話し方、文体などを好意的に思っている時に使われる言葉です。類語である「流暢」や「スマート」なども人柄や話し方がいいと思っている時に使われるため、褒め言葉として選んでみてはいかがでしょうか?

TOP画像/(c) Adobe Stock

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