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2024.05.02

「すべての道はローマに通ず」とは? ことわざの意味と使い方、類語などを解説!

「すべての道はローマに通ず」とは、どのような言葉でしょうか。

本記事では「すべての道はローマに通ず」をテーマに、言葉の意味や語源、使い方、類語について解説します。後半では寓話から誕生した慣用句も紹介。本記事を通して、言葉の意味を正確に理解しましょう。

「すべての道はローマに通ず」とは

「すべての道はローマに通ず」という言葉聞いたことがある人も少なくないのではないでしょうか。本章では、表現にまつわる詳しい意味や語源について解説します。

どんな意味

「すべての道はローマに通ず」とは、異なる手段や方法があっても、最終的には同じ目的地や結論にたどり着くことを表す古代の格言です。また、あらゆるものが中心部に向かっていることという意味もあります。

凡ての道はローマに通ず
《ローマ帝国の盛時に、世界各地からの道がローマに通じていたところから》多くのものが中心に向かって集中しているたとえ。また、あらゆることは一つの真理から発しているたとえ

出典:小学館 デジタル大辞泉

つまり目的を達成するためには、さまざまな方法やアプローチがあっても、その本質はいずれも同じであり、最終的には同様の結果にたどり着くことを表している言葉です。

語源は?

これは古代ローマ帝国の道路を指した表現ですが、実際には古代ローマ時代には使われておらず、ラテン語に由来します。

17世紀のフランスの詩人、ラ・フォンテーヌの「寓話」から誕生した言葉とされています。物語では、3人の人物が魂の救済を求めながらも、裁判官や病院長、隠者それぞれが異なる道を選びました。この物語から生まれた言葉が「すべての道はローマに通ず」です。

「ROMA」と書かれた看板のイラスト
(c)Adobe Stock

「すべての道はローマに通ず」の使い方・例文

「すべての道はローマに通ず」の使い方を、例文とともに示してみましょう。この格言は、以下のような状況で使われます。

1. 新しい技術を学ぶ方法はいくつもありますが、すべての道はローマに通ず。最終的には基本原理に戻ることが重要です

2. マーケティング戦略を考える際には、ソーシャルメディア、広告、イベントなどさまざまな手法がありますが、すべての道はローマに通ず、顧客のニーズに焦点を当てることが不可欠です

3. 異なる文化間でのコミュニケーションにおいては、言語や慣習の違いがあります。しかしすべての道はローマに通ず、相手の文化や背景を理解することがコミュニケーションのカギです

「すべての道はローマに通ず」ということわざは、多くのものが中心へ向かう様子を表現したものです。一般的には、同じ目的にたどり着くための手段や方法が複数あることや、真理は一つであるということを示す際に用いられます。

寓話から誕生した慣用句3つ

寓話や物語は、私たちの日常生活に根付いた慣用句やことわざの源となっています。

「火中の栗を拾う」「猫の首に鈴をつける」「五十歩百歩」という慣用句について、それぞれの慣用句がどのような寓話や物語から生まれたのか、見ていきましょう。

矢印が描かれた地面と足元
(c)Adobe Stock

1.火中の栗を拾う

「火中の栗を拾う」とは、危険を冒してでも第三者の利益を追求する行為を指す言葉です。自覚的に危険を冒して挑戦する際の決意も含まれることがあります

この表現は、フランスの詩人ラ・フォンテーヌが『イソップ物語』からインスピレーションを得て作ったという説もある寓話に由来します。その物語では、猿が猫に火の中の栗を拾わせ、猫が火傷を負った後に栗を奪われるという出来事が描かれています。

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2.猫の首に鈴をつける

「猫の首に鈴をつける」とは、イソップ寓話に由来する言葉です。よいアイデアであっても実際には実行が難しく、引き受け手のないことを指す比喩表現です。

寓話の中でネズミたちが集まって協議し、猫が近づいた際に気づけるように、猫の首に鈴をつけるという案を考えました。しかし、実際にそれを実行する段階になると、その任務を引き受けるネズミは誰も現れなかったそうです。

3.五十歩百歩

「五十歩百歩」とは、本質的には大差がないという意味の慣用句です。文字通りに解釈すると、五十歩も百歩も同じということになります。

この表現は、孟子の寓話から生まれたものとされています。孟子は中国の思想家で、戦国時代を生きた人物です。彼は後に「亜聖」と称されるほど立派な人物だったとされています。「孟子」とは、彼の言動や思想が記録された書物のことです。

彼の著作には、「百歩逃げた者を、五十歩逃げた者が笑った」という内容があります。これは、戦国時代において、戦場から逃げる行為についての物語で、五十歩逃げた者を百歩逃げた者が軽蔑するが、結局どちらも同じ行動をとったという教訓が含まれています。

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「すべての道はローマに通ず」を正しく活用しよう!

「すべての道はローマに通ず」の意味や使い方、言い換えの表現について解説しました。同じ目的をもっていても、アプローチの方法はそれぞれ異なります。しかし、最終的には同じ結果にたどり着くことがあります。

また「すべての道はローマに通ず」と同様に、寓話が元になった言葉は他にもあります。「火中の栗を拾う」「猫の首に鈴をつける」「五十歩百歩」という言葉もあわせて覚えておきましょう。

メイン・アイキャッチ画像:(c)Adobe Stock

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