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2024.03.13

「三人寄れば文殊の知恵」とは? 読み方や意味、使い方や類似表現などを解説

「三人寄れば文殊の知恵」とは、平凡であっても、複数の人々が協力することで優れた知恵が得られることです。力を集めて、知恵を出し合うことの重要性を読み取れます。この記事では、「三人寄れば文殊の知恵」の類似表現や英語表現についても紹介します。

普段の生活の中で、難しい課題や大きな壁にぶつかることはあるものです。時には一人では解決できないこともあるかもしれません。しかし、一人ひとりが持つ知識や経験を集めることで、思いがけない解決策や知恵が出てくることもあります。

このように、平凡な人でも三人が協力し合えば、思いがけない知恵が浮かぶということを、「三人寄れば文殊の知恵」と呼びます。この記事では、「三人寄れば文殊の知恵」の意味や読み方、実際の使用例などについて解説していきますよ。

「三人寄れば文殊の知恵」の意味

「三人寄れば文殊の知恵」は、「さんにんよればもんじゅのちえ」と読みます。意味は、平凡な人であっても、三人集まって相談すれば、それぞれの知恵や力が集まり、素晴らしい知恵が出るということ。

凡人であっても、人が集まってそれぞれの知見を結集すれば、良い知恵が浮かび、解決策が生まれるという考えが込められています。言い換えれば、複数の人が協力し合うことで、困難な状況も乗り越えることができるというように、読み取ることも可能です。なお、「三人寄れば文殊の知恵」は平凡な人が集まることなので、目上の人には使わないほうが無難だと言えるでしょう。

「三人寄れば文殊の知恵」の「文殊」ですが、仏教の菩薩(ぼさつ)の一人で、知恵を象徴する菩薩として有名。三人が集まることで、まるで文殊のように高いレベルで考えられるというニュアンスが読み取れます。

(c) Adobe Stock

「三人寄れば文殊の知恵」を用いた例文

「三人寄れば文殊の知恵」を使った例文を見ながら、その使い方を解説します。

1:「プロジェクトにおいて、私たちが直面している問題について考えるために、会議室に集まりましょう。三人寄れば文殊の知恵ですから、皆さんのアイデアを集めたいと思います」

この例文では、チームメンバーが集まり、それぞれのアイデアや知識を共有することの重要性を強調するために「三人寄れば文殊の知恵」が使われています。問題解決には、多様な視点や経験が必要であり、チーム全体の知恵を結集することで最良の解決策が導かれることが期待されているようです。

みんなで集まって知恵を出し合うためのメジャーな表現として、「三人寄れば文殊の知恵」はよく登場します。

2:「個々のメンバーが美容・マーケティング・デザインなどの専門知識を持っています。三人寄れば文殊の知恵ということわざ通り、それらの知識を組み合わせて、より包括的なアプローチをとることができるでしょう」

この文では、それぞれ異なる専門知識を持つメンバーが協力して、より高い次元で効果的なアプローチをとることができることを述べています。一人ひとりの専門知識やスキルを組み合わせることで、より高度な問題解決が可能になるということです。

「三人寄れば文殊の知恵」の類似表現

「三人寄れば文殊の知恵」の類似表現として、次の表現が挙げられます。

1:「衆力功をなす」

「衆力功をなす」は、「しゅりきこうをなす」と読みます。意味は、「単独の力では困難でも、多数の力を結集すれば物事が成功すること」。「衆力」は、「多くの人の力、集団の力」のことです。また、読みも複数あって、「しゅうりき」や「しゅうりょく」と読むこともあります。

例文:
・「チームのメンバーが一丸となって取り組んだ結果、予定よりも早く会場設営を完了することができた。このように、衆力功をなすことで、困難な課題も克服できる」

(c) Adobe Stock

2:「一人の好士より三人の愚者」

「一人の好士より三人の愚者」は、「いちにんのこうしよりさんにんのぐしゃ」と読みます。「好士」は、優れた人物のこと。したがって、優れた人物が単独の場合よりも、愚者が三人集まったほうが、知恵が集まっていいというニュアンスがあります。ただ、「愚者」という言葉がありますので、使う際は十分に注意したいですね。

例文:
・「自分の流儀では、専門家のアドバイスよりも、チーム全体の意見を取り入れることが重要だ。一人の好士よりも三人の愚者という言葉通り、多くの人の考えを集めたほうが、優れた知恵が浮かぶかもしれない」

3:「一人の文殊より三人のたくらだ」

「一人の文殊より三人のたくらだ」は、「一人の賢者よりも、愚者でも三人集まったほうがより良い考えを生み出す」という意味です。

「たくらだ」は漢字で、「田蔵田」と書き、ジャコウジカに似た獣のことを指します。猟師がジャコウジカを狩る時に、飛び出してきたたくらだを誤って射ってしまうことがあるとか。そこから転じて、「自分に無関係なことで死んで傷ついたりするまぬけ、愚か者」ということを意味するようになりました。ちなみに、「たくらだ」もネガティブな言葉ですので、使う場合には注意が必要です。

例文:
・「一人の文殊よりも三人のたくらだという言葉通り、多くの凡人による創造性と知恵が新しいアイデアを生み出すのだろう」

「三人寄れば文殊の知恵」の英語表現

(c) Adobe Stock

「三人寄れば文殊の知恵」の英語で表現する場合、「Two heads are better than one.」ということわざが近い意味を持ちます。そのまま訳すと、「二つの頭は、一つよりもいい」。二人が協力することで知恵やアイデアが集まり、一人だけよりも、より良い結果が得られるという考えを表しています。

例文:
・「Let’s brainstorm together on this problem. Two heads are better than one, and we might come up with a solution more quickly.(この問題について一緒にブレストしましょう。三人寄れば文殊の知恵ですから、もっと早く解決策が見つけるかもしれません)」

最後に

「三人寄れば文殊の知恵」は、平凡であっても、複数の人々が協力することでより優れたな知恵や解決策が得られることを表す言葉です。この表現から、力を合わせることでより良い成果が得られることを読み取れます。

この記事が、「三人寄れば文殊の知恵」を使いこなすための一つの参考になれば幸いです。

TOP画像/(c) Adobe Stock

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