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2024.03.15

遮二無二とは一つのことに集中して全力を注ぐこと|読み方・意味・例文・類語・言い換え表現

「遮二無二」とは一つのことに集中して全力を注ぐことを指し、「遮二無二頑張る」などの表現で使われる言葉です。今回は詳しい意味や語源・由来、使い方・例文などを解説します。類語・言い換え表現も4つ紹介するため、ぜひ参考にしてください。

「遮二無二」とは? 読み方など基礎知識

「遮二無二」の読み方は「しゃにむに」です。たとえば、がむしゃらに何かに取り組んでいるようなときや、とにかくやる気を出したいシーンに、「遮二無二(しゃにむに)頑張る」などと表現します。

それでは、遮二無二という言葉への理解を深められるように、まずは詳しい意味や語源・由来、使い方・例文を確認しておきましょう。

「遮二無二」の意味は一つのことに集中して全力を注ぐこと

遮二無二は、「一つのことに集中して全力を注ぐこと」という意味を持つ四字熟語です。あれこれとほかのことを考えず、ただひたすら、がむしゃらに物事に取り組む様子を表します。

使う際は、「遮二無二〜する」などの形で表現されることが多いです。勉強や仕事、恋愛などに対して、脇目もふらずに邁進しているときに用います。ただし、「強引なこと」「後先を考えずに行動すること」などのニュアンスも含まれるケースもあることに注意するとよいでしょう。

遮二無二の語源・由来

「しゃにむに」という言葉の響きから、遮二無二の語源・由来となったのは方言ではないかと思われる場合があります。しかし、遮二無二の語源は方言ではありません。

「遮二無二」の「二」は、「次」という意味があります。「遮二」とは、「二を遮ること」「次を断ち切ること」を指します。さらに、「無二」とは「二つとないこと」「次がないこと」を指す言葉です。

これらの言葉をあわせて、「前後の見通しも考えず、次がないことを覚悟したうえでがむしゃらに行動すること」を指すようになったとされています。

また、当て字だとする説や「しゃりむり(差理無理)」が変化した語だとする説も。「しゃりむり(差理無理)」とは、理屈にかなわず強引に押し通そうとすることです。

走り出そうとしている人の後ろ姿の写真
(C)Adobe Stock

「遮二無二頑張る」などの使い方・例文

それでは、実際の使い方を簡単な例文で確認しましょう。

・志望校合格に向けて、受験まで少しも遊ばずに遮二無二頑張った
・早く仕事に慣れるように、遮二無二頑張ります
・父は仕事人間で、いつでも遮二無二働いていた
・はじめて大きなプロジェクトを任されたため、成功できるように遮二無二取り組んだ

このように、「遮二無二頑張る」「遮二無二取り組む」「遮二無二働く」などの形で、副詞としてよく使われています。「遮二無二に頑張る」や「遮二無二な働き方」などのようには使用しない点に注意しましょう。

遮二無二の4つの関連語もチェック!

あわせて、遮二無二の関連語も確認しておきましょう。

遮二無二の類語・言い換え表現として、以下の4つなどがあげられます。

・一心不乱(いっしんふらん)
・我武者羅(がむしゃら)
・無我夢中(むがむちゅう)
・無二無三(むにむさん・むにむざん)

これらのほかに、「猪突猛進(ちょとつもうしん)」「死に物狂い(しにものぐるい)」なども、遮二無二の類語・言い換え可能な表現です。

それでは、これらの関連語の意味を解説します。

ノートパソコンを操作している人の手元写真
(C)Adobe Stock

類語・言い換え表現1:一心不乱

一心不乱(いっしんふらん)とは、「ほかのことに気をとられないで、心を一つのことに集中すること」を指す言葉です。「一心」とは「一つのことに集中すること」、「不乱」とは「心を乱されること」を指します。

一心不乱は、「余計なことを考えないで一つのことに集中する点」が遮二無二と同じだといえるでしょう。

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類語・言い換え表現2:我武者羅

我武者羅(がむしゃら)とは、「よく考えず、勢いをもって物事をおこなうこと」を指します。我武者羅も、遮二無二とほとんど同じような意味で使えます。周囲の思惑やその物事が実際にできるのかどうかなどは考えず、やりたいことを強引にやってしまうさまを表す言葉です。

たとえば、「我武者羅に仕事を推し進める」などと使います。

類語・言い換え表現3:無我夢中

無我夢中(むがむちゅう)とは、「あることに心を奪われ、自分を忘れた状態になること」を指す言葉です。「ほかのことをかえりみないほどに、何かに心を奪われる」という意味があり、遮二無二とはまた異なるニュアンスがあります。

無我夢中は、「無我」と「夢中」という二つの言葉からなります。「無我」とは「我欲がないこと」「無心であること」「我を忘れること」です。また「夢中」とは「物事に熱中して我を忘れること」を指します。

類語・言い換え表現4:無二無三

無二無三は、「むにむさん」とも「むにむざん」とも読むことがある言葉です。「わき目をふらず、一途に物事をおこなうこと」「 ただ一つしかないこと」などの意味があります。

無二無三は、もともと仏教で用いられる言葉でした。「仏となる道はただ一つ一乗であり、二乗も三乗もないこと」という意味で、ほかには道がないことを指します。ほかのことに目をやらず、一つのことに集中する様子が、遮二無二と似た意味だといえるでしょう。

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遮二無二という言葉を正しく理解しよう

遮二無二とは、「あれこれとほかのことを考えず、ただひたすらに、がむしゃらに物事に取り組む様子」を表す言葉です。「遮二無二〜する」「遮二無二頑張る」「遮二無二取り組む」「遮二無二働く」などの形で表現されることが多く、副詞としてよく使われています。

使用する際は、「遮二無二に」「遮二無二な」などとは表現しないように気をつけましょう。また、「強引なこと」「後先を考えずに行動すること」などのニュアンスを含む言葉であることにも注意が必要です。

類語・言い換え表現は、「一心不乱(いっしんふらん)」「我武者羅(がむしゃら)」「無我夢中(むがむちゅう)」「無二無三(むにむさん・むにむざん)」などがあります。

似た意味のある類語・言い換え表現であっても、それぞれでニュアンスが異なる部分もあるもの。言葉の詳しい意味や使い方・例文、関連する表現などを確認し、多くの言葉を正しく使えるようになりましょう。

メイン・アイキャッチ画像:(C)Adobe Stock

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