目次Contents
この記事のサマリー
・「明日は明日の風が吹く」は、明日は別の成り行きになるという意味のことわざです。
・失敗や不安を抱えた時、今日の出来事にくよくよしすぎない心の姿勢を表す言葉です。
・何もしなくていいという意味ではなく、反省した後に気持ちを切り替える言葉です。
「明日は明日の風が吹く」と聞くと、なんとなく前向きな言葉だと感じる人は多いでしょう。けれど、慰めとして響く場面もあれば、思いがけず軽く受け取られてしまう場面もあります。元ネタや英語表現、似たことわざとの違いまでたどると、この言葉の印象は少し変わるはず。
日常や仕事でふと口にする前に、その響きの理由と、心に残る使い方を一緒に少しずつ確かめていきましょう。
「明日は明日の風が吹く」とは?
まずは意味から確認していきましょう。
意味
「明日は明日の風が吹く」とは、「今日どんなことがあっても、明日は別の成り行きになる。くよくよしても仕方ない」という意味のことわざです。
辞書では次のように説明されていますよ。
明日(あした)は明日(あした)の風(かぜ)が吹(ふ)く
明日はまた、別の成り行きになるので、くよくよするな、の意。
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)
簡単にいうと、「今日うまくいかなかったことを、明日までずっと引きずらなくていい」という意味。明日には明日の状況や流れがあるため、まだ起きていないことまで心配しすぎないようにする。そんな気持ちの切り替えを表すことわざです。

「明日は明日の風が吹く」を活用する場面は?
「明日は明日の風が吹く」は、今日の失敗や不安にとらわれすぎないようにしたい時に使えることわざです。ここでは、日常や仕事の中で、どのような場面に合うのかを見ていきましょう。
人との関わりで…
つい、悪気なく伝えた言葉が、相手を傷つけてしまい、「やってしまった…」と後悔することってありますよね。
そんな時は、まず必要な言葉を尽くすことが大切です。そのうえで、すぐに関係の行方を決めつけず、「明日は明日の風が吹く」と考えると、今日の不安に引きずられすぎずに済みます。

仕事の失敗をしたとき
しっかり準備したプレゼンが会議でうまく伝わらなかったり、力を入れた商談が不成立になってしまったりすると、自分の努力が無駄だったように感じることもあるでしょう。
けれど、今日の結果だけで明日以降まで決まるわけではありません。反省すべき点や改善できる点を確認したら、「明日は明日の風が吹く」と考えて、必要以上に引きずらないことも大切です。
自己肯定感の低さを認識したとき
先のことを考えすぎて、不安が大きくなることはありますよね。まだ起きていないことまで心配し続けると、今日やるべきことにも気持ちが向きにくくなります。
そんな時は、「明日は明日の風が吹く」と考えてみるのも一つです。明日はまた別の成り行きになるのだから、今から必要以上に心配しすぎなくてもいい。そう受け止めることで、今日の不安を少し手放しやすくなります。
「明日は明日の風が吹く」の英語表現は?
「明日は明日の風が吹く」に近い英語表現としては、“Tomorrow is another day.”(明日はまた別の日。) がよく知られています。映画『風と共に去りぬ』のセリフとしても有名ですね。今日のことにとらわれすぎず、明日はまた別の日として気持ちを切り替える時に使いやすい表現です。
このほかにも、“If the sky falls, we shall catch larks.” もあります。起きるかわからないことを心配しすぎても仕方がない」という趣旨を表すことわざです。
参考:『プログレッシブ和英中辞典』(小学館)
「明日は明日の風が吹く」に似たことわざは?
「成り行きに任せる」という意を持つ「明日は明日の風が吹く」ですが、似たような捉え方をすることわざもいくつかあるようです。ぜひ、参考にしてみてください。
風の吹くまま気の向くまま
「風の吹くまま気の向くまま」は、方針を決めずに、その時の状況や気分しだいで物事を行う様子を表します。
「明日は明日の風が吹く」は、今日の心配にとらわれすぎないことを表すことわざです。一方で、「風の吹くまま気の向くまま」は、無計画さや気分任せの意味を含みます。そのため、まったく同じ意味として使うのは避けたほうがいいでしょう。
天道(てんとう)任せ
「天道任せ」は、自然の成り行きや運命に身を委ねることを意味します。
ケセラセラ
ケセラセラはスペイン語の“que será, será”に由来します。「なるようになる」という意味です。1957年封切りのアメリカ映画『知りすぎていた男』の主題歌のタイトルになり、当時の流行語になりました。
参考:『デジタル大辞泉』、『日本国語大辞典』(ともに小学館)
座右の銘になる名言は?
ここでは、「明日は明日の風が吹く」と同じく、失敗や不安に向き合う時の支えとなることわざを紹介します。
案ずるより産むが易し(あんずるよりうむがやすし)
考えてくよくよ悩むよりも、行動に出たほうが、思いのほかうまくいくことのたとえです。出産という大事に際し、事前にあれこれと心配するよりも、実際に経験してみれば、案外楽に子供が産まれることから、取り越し苦労することの無用さをいいます。
行動することで、思いもよらなかったいい結果を得たり、新しい気づきや学びに触れる場合も多いでしょう。

禍を転じて福と為す(わざわいをてんじてふくとなす)
禍に見舞われたとしても、くじけずに禍を逆用して、幸せに変えてしまうこと。禍は、人に不幸をもたらす物事や、その結果である不幸な出来事、災厄や災難。
起こったことは元には戻せませんが、これから挽回していくことは可能です。その教訓を生かして、飛躍できるチャンスにもなりますね。
怪我の功名(けがのこうみょう)
「怪我の功名」は、過失と思われたことや、何気なくしたことが、意外にいい結果につながることを表します。
参考:『デジタル大辞泉』(小学館)
「明日は明日の風が吹く」に関するFAQ
ここでは、「明日は明日の風が吹く」に関するよくある疑問と回答をまとめました。参考にしてください。
Q1. 「明日は明日の風が吹く」とは、どんな意味ですか?
A. 明日はまた別の成り行きになるので、今日のことをくよくよ心配しすぎなくていい、という意味のことわざです。
Q2. 「明日は明日の風が吹く」は前向きな言葉ですか?
A. 前向きな気持ちを支える言葉として使えます。
Q3. 「明日は明日の風が吹く」のNGな使い方は?
A. 相手の悩みや失敗を軽く扱うような使い方は避けたほうがいいでしょう。
最後に
この記事では、「明日は明日の風が吹く」を紹介しました。ミスや失敗は誰にでも起こるもの。今日はイマイチだったとしても、明日はまた、新しい別の日がやって来ます。深呼吸して、「明日は明日の風が吹く」と、気持ちをリラックスさせましょう。
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