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「明日は明日の風が吹く」の意味は?
上手くいかなかったり、少しつまずいたり、落ち込んでしまうことは誰にでもありますよね。そんな時に気持ちの切り替えにピッタリな「明日は明日の風が吹く」。本記事では、その意味や英語表現、座右の銘になることわざを紹介します。
「明日は明日の風が吹く」とは、「今日はどんなことがあっても、明日はまた、別の成り行きになる」ということを表します。くよくよと心配しても始まらない、という楽観的な考え方を言うことわざです。
「成り行き」とは、物事のなりゆく過程や結果、または、変化する様子のこと。もう一方では、自らの意志を強く持たずに、物事の動きや結果に身をゆだねることを表します。
失敗してしまったことやミスしてしまったことは、取り消しができません。起こったことは起こったこととして、まずは、受け入れます。そして、反省すべき点や改善できる点をしっかりと捉え、また、次回につなげていく。
後は、時間や物事の流れに身を置き、「次は、きっと上手くいく」と前向きに進んでいきましょう。明日は明日の風が吹く、と気持ちを切り替えていくことが大事です。
「明日は明日の風が吹く」を活用する場面は?
気持ちのメリハリをつける「明日は明日の風が吹く」ですが、どのような場面で使えるのか。一緒に見ていきましょう。
1:人との関わりにおいて
つい、悪気なく伝えた言葉が、相手を傷つけてしまい、「やってしまった!」と後悔することがありますよね。特に、プライベートでは友人やパートナーといった人間関係で、意見の違いから、時には少し距離が生まれてしまうことも。
そんな時は、明日は明日の風が吹くと心に刻み、時間の経過と成り行きに任せてみましょう。意外と、より深い関係性を築けるきっかけになる可能性もあります。
2:仕事の失敗において
しっかり準備したプレゼンが、会議で上手く伝わらなかったり、気合を入れた商談が不成立になってしまったり、自分の努力が無駄になったと落ち込む方もいらっしゃるのではないでしょうか?
失敗は誰にでもあるもの。世界中で自分だけが上手くいかないということはありません。明日は明日の風が吹くと、気持ちを落ち着かせてみましょう。
3:自己肯定感の低さにおいて
他人と自分を比べて、自分を卑下したり、勝手に自分の評価を低くしてしまったり。自信が持てない方は、気持ちの切り替えが必要と言えます。くよくよ悩んでも何も始まりません。
まずは、明日は明日の風が吹くと、楽観的に考えてみましょう。楽観的とは、物事が上手くいくだろうと明るい見通しを持つことを言います。前向きな気持ちを持ち続けることが重要です。
「明日は明日の風が吹く」の英語表現は?
「Tomorrow is another day.」そのまま訳すと、「明日はまた別の日」。明日は明日の風が吹くの英語表現になります。
『風と共に去りぬ』という映画で、主人公の女性が発した言葉として有名です。この映画は、南北戦争前後のアメリカ南部を舞台とし、激動の時代の中で運命を翻弄される女性の半生を描いており、アカデミー賞も多数獲得しています。
時代背景や生活環境は異なる状況ではありますが、済んでしまったことは済んだこととして、気持ちをリセット。次の日からは気を取り直して、新しい1日をスタートさせることが大事だと言えます。
「明日は明日の風が吹く」に似たことわざは?
「成り行きに任せる」という意を持つ「明日は明日の風が吹く」ですが、似たような捉え方をすることわざもいくつかあるようです。ぜひ、参考にしてみてください。
1:風の吹くまま気の向くまま
方針を決めずに、その時の状況や気分次第で物事を行なう様子を表します。一見すると落ち着きがなく、不安定な状態とも言えますね。一方で、おおらかで気持ちに余裕があり、物事を自由に行える雰囲気を感じられます。
上手くいかないことが起こった場合は、一度、考えることを手放し、成り行きに身を置いてみるのも対処法だと言えそうです。
2:行き当たりばったり
前もって計画しておかないで、その場の成り行きに任せることを言います。行き当たりは、進んで行って、つき当たること。ばったりは諸説ありますが、バアタリ(場当)から出た語で、深い考えや計画もなく、その場その場の都合に合わせることを表します。
困難につき当たった時には、まずは、出来ることから対処していきましょう。起こることは全て、必然。行き当たりバッチリ! と前向きに捉えます。
座右の銘になる名言は?
「明日は明日の風が吹く」と同じように、失敗や困難な状況において前向きになれる名言を、ことわざの中から紹介します。
1:案ずるより産むが易し(あんずるよりうむがやすし)
考えてくよくよ悩むよりも、行動に出たほうが、思いのほかうまくいくことの例えです。出産という大事に際し、事前にあれこれと心配するよりも、実際に経験してみれば、案外楽に子供が産まれることから、取り越し苦労することの無用さを言います。
行動することで、思いもよらなかったいい結果を得たり、新しい気づきや学びに触れる場合も多いでしょう。
2:禍を転じて福と為す(わざわいをてんじてふくとなす)
禍に見舞われたとしても、くじけずに禍を逆用して、幸せに変えてしまうこと。禍は、人に不幸をもたらす物事や、その結果である不幸な出来事、災厄や災難。
起こったことは元には戻せませんが、これから挽回していくことは可能です。その教訓を生かして、飛躍できるチャンスとも言えます。
3:怪我の功名(けがのこうみょう)
あやまちや事故によって、思いがけないよい結果がもたらされること。または、特に意図しなかったにもかかわらず、好結果がもたらされた時にも言います。
自分では失敗したと思っていることでも、かえってそれが成功への近道だったという場合もありますね。周りのサポートのおかげということも考えられます。周囲への感謝の気持ちを忘れずに。
最後に
今回は、「明日は明日の風が吹く」を紹介しました。ミスや失敗は誰にでも起こるもの。今日はイマイチだったとしても、明日はまた、新しい別の日がやって来ます。深呼吸して、「明日は明日の風が吹く」と、気持ちをリラックスさせましょう。
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