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2024.01.12

曖昧模糊とは物事の内容・意味がはっきりしない様子|使い方や類語を紹介

曖昧模糊(あいまいもこ)とは、物事の内容・意味がはっきりしない様子を表す言葉です。どのようなシーンで使用するのか、例文を通して使い方を解説。また、曖昧(あいまい)との違いや、意味が類似する言葉も紹介します。

曖昧模糊とは?意味を紹介

曖昧模糊(あいまいもこ)とは、物事の内容・意味がはっきりせず、ぼんやりしている様子を指す言葉です。曖昧模糊自体で様子や状態を指しますが、「曖昧模糊な様子」「曖昧模糊な状態」「曖昧模糊な態度」のように、様子や状態などの名詞とつなげて使うこともあります。

曖昧模糊は仏教由来の言葉

曖昧模糊の「模糊(もこ)」は、仏教由来の言葉です。仏教では独自の時間を指す言葉がいくつかありますが、模糊もそのうちのひとつとされています。

なお、日常でも多くの仏教由来の時間用語が使われています。たとえば、「刹那(せつな)」は極めて短い時間のことで、仏教が説く時間の単位のなかでももっとも短いものとされています。

反対にもっとも長い時間の単位が「劫(ごう)」です。四十里四方の大石を天人の羽衣で百年に一度のみ払い、大石が摩耗してなくなってしまうよりも長い時間とされているため、ほぼ永遠ともいえるでしょう。

これから先の無限の長い時間を指す「未来永劫(みらいえいごう)」や、人の生は宇宙の円環運動と同じように永遠に繰り返すという意味の「永劫回帰(えいごうかいき)」の言葉にも「劫」が使われています。

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時計と歩いている人々の画像が重なった写真
(c)Adobe Stock

曖昧模糊と曖昧の違い

曖昧(あいまい)とは、態度や物事がはっきりしないことやその様子を指す言葉で、模糊とほぼ同じ意味です。つまり、曖昧模糊は、似たような意味の言葉を重ねることで、物事がはっきりしない様子を強調している言葉といえます。

そもそもどのような意味かわからないときや、どのように解釈すればよいのか不明なときなどに、曖昧を強調した「曖昧模糊」を使ってみるのもよいでしょう。

曖昧模糊の使い方を例文で紹介

曖昧模糊は、日常会話で使うというよりは、書き言葉・読み言葉として使われることが多い言葉かもしれません。いくつかの例文を紹介します。

・彼女とは、どちらかというと曖昧模糊な関係といえる。友人ともいえるが、恋人ともいえるから困ったものだ。
・高校は卒業したけれど、まだ大学の合格通知が来ていない。4月からどうすればよいのかわからない曖昧模糊とした状態で過ごしている。
・「そのうち連絡する」と彼は答えた。連絡を待っていてもよいのか、それともこちらからの連絡を拒絶しているのか、なんとも曖昧模糊とした返答だ。

曖昧模糊と類似する意味の言葉

曖昧模糊と同じく、あまりはっきりとしない状況や様子を指す言葉は多数あります。たとえば次の言葉は、曖昧模糊と類似する意味で用いられることがあります。

・有耶無耶(うやむや)
・不鮮明

それぞれの意味や使い方について、例文を通して見ていきましょう。

頬杖をついている人の写真
(c)Adobe Stock

有耶無耶(うやむや)

有耶無耶とは、「有るか無いか」という意味の言葉です。物事がどうなのかはっきりしないときやその様子を指すときに使われます。また、どうすればよいのかと思いわずらい、胸がすっきりしないときやその様子を指すこともあります。

〈例文〉
・彼女はいつも次の約束について有耶無耶にする。曖昧に言葉を濁すなら、はっきりと断ってくれればいいのに。
・彼は結果を有耶無耶にした。おそらく自分が負けたことを隠したいのだろう。
・そんな有耶無耶な結論では困る。

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不鮮明

不鮮明とは、はっきりしないことやその様子を指す言葉です。日常会話にも使います。

〈例文〉
・その写真は不鮮明すぎて、証明写真としては使えないね。
・画像が不鮮明なのは、パソコンが壊れているのではなく、画素数が少なすぎることが原因だろう。
・雨風が強く、視界が不鮮明だ。

曖昧模糊と反対の意味を示す言葉

曖昧模糊ははっきりとしない状況や様子を示す言葉のため、反対の言葉としては、物事がはっきりとした様子を指すものが挙げられます。たとえば、次の言葉は曖昧模糊の反対の意味を指して使われることがあります。

・明明白白(めいめいはくはく)
・一目瞭然(いちもくりょうぜん)

それぞれのニュアンスや使い方について、例文を通してみていきましょう。

スマホを手に持ち、片手を顎に当てている人の写真
(c)Adobe Stock

明明白白(めいめいはくはく)

明明白白とは、あきらかで疑う余地のないことを指す「明白」のそれぞれの字を重ねて意味を強めた言葉。はっきりとしていて少しの疑いもないことやその様子を指します。

〈例文〉
・彼が犯人に違いない。明明白白な証拠がある。
・彼女が伝えたいことは明明白白だ。

一目瞭然(いちもくりょうぜん)

一目瞭然とは、ひと目見ただけではっきりとわかる様子を指す言葉です。たとえば、次のように使います。

〈例文〉
・彼の仕事量が多かったのは一目瞭然だ。顔から疲労がにじみ出ている。
・彼女の作品であることは一目瞭然だ。美しいだけでなく、彼女ならではの感性が表現されている。

正しい意味で曖昧模糊を使おう

曖昧模糊は、はっきりとしない状況や様子を表現する言葉です。極めて曖昧だと感じるときに、意味を強調して使います。曖昧模糊は曖昧さを示す言葉ですが、意味は明瞭に理解しておきましょう。

メイン・アイキャッチ画像:(c)Adobe Stock

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