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2023.12.02

毎月の貯金額、みんなはいくら? 毎月貯金する方法やポイントを紹介【専門家監修】

毎月の貯金額は、手取りの15%程度が適していると言われますが、実際に貯金をするには、さまざまな準備が必要です。この記事では、20~30代が毎月どれくらい貯金しているか、貯金の方法やポイントなどを紹介します。

みんなの毎月の貯金額は?

年末が近づくと「今年も貯金ができなかった」とがっかりすることはありませんか? 新年の目標で「毎月貯金をする」と決めたのに、なかなか上手く貯金ができず悩む人は多いものです。

一方で、他の人の毎月の貯金額が気になることもあるでしょう。20代や30代の人が毎月どれくらい貯金しているのか、国が公表する資料で確認してみましょう。

20代・30代、毎月の貯金額は?

金融広報中央委員会が公表している「家計の金融行動に関する世論調査 令和4年調査結果」によると、20~30歳代における年間手取り収入からの世帯別貯金割合は、次の通りです。(※金融資産保有世帯を参照)

《単身世帯》
20歳代:16%
30歳代:15%

《二人以上世帯》
20歳代:16%
30歳代:14%

たとえば20代だと、手取り収入が300万円だとしたら、そのうち48万円は貯金に回していることになります。月換算だと、毎月の手取りが25万円であれば、毎月の貯金額は4万円。これを継続できれば、10年で480万円以上貯めることができます。

30代の割合は少ないように感じますが、収入自体は増える人が多いため、貯金額は20代よりも高いかもしれません。

参照:知るぽると|家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]令和4年調査結果| (shiruporuto.jp)

貯金を習慣化させよう

毎月の貯金額をいくらにすればいいか、気になる人も多いでしょう。しかし、貯金をする上で重要なのは、貯金をし続けること。貯金することを習慣化できれば、無理なくお金を貯めることができます。

貯金の習慣化をするには、お金の管理をすることが欠かせません。お金の管理や貯金を継続するには、ポイントを押さえてチャレンジし、自分に合った方法を見出すことが大切。次の項目では、そのポイントについて紹介します。

電卓を打つ
(c)Adobe Stock

毎月の貯金、実現するには?

毎月の貯金を実現するには、生活習慣を見直すことが欠かせません。見直しの一環として、次に挙げることを試してみてください。

自分のお金の使い方を知る

貯金をするには、毎月貯金するお金を捻出しなければなりません。そのためには、自分がどのようにお金を使っているかを知ることが大切です。まずは、収支を記録することからはじめてみてください。

家計簿やスケジュール帳に記録する、アプリや家計簿ソフトを使うなど、さまざまな記録方法があります。自分に合うものを探して、3か月続けてみるといいですね。3か月継続すると、自分がどんな時にお金を使っているか、何をたくさん購入しているかが見えてきます。それを次月に生かすと、無駄づかいを減らすことにつながりますよ。

コンビニ通いとセールは控えめに

何にお金を使っているかわからない、という人は意外と多いもの。そういうタイプの人ほどよく行っているのが、コンビニです。おいしい新作お菓子やコンビニスイーツを見つけると、心が躍りますよね。コンビニは行くだけで楽しい場所ですが、行くだけで済まないのもコンビニ。ついつい余計な物を買っているということはありませんか?

また「セール」という文字を見ると、ついお店をのぞきたくなりますよね。安いからと購入したけれど、よく考えると必要ないものだった、買ったけれど使っていない物ばかりということはありませんか?

「つい買ってしまう」は、貯金することを妨げる大きな要因です。コンビニとセールを控え、貯金に意識を向けてください。

家の整理をして、無駄を減らす

コスメや日用品のストックが家にあふれていませんか? 貯金が苦手な人は、家の整理も苦手という人が多いかもしれません。ストックに気づかず買っていると、物やゴミは増えるのに、お金は減るばかり。物の管理をしっかりするのも、貯金のポイントと言えるでしょう。

貯金が続かない、貯金ができないと思う人は、家の整理をするのも一つ。持っている物の量を見直して、無駄を減らすことにチャレンジするのもいいかもしれません。

鍋と皿
(c)Adobe Stock

毎月の貯金額をキープする方法

貯金は、毎月一定額をコツコツ貯めるのが理想的です。毎月の貯金額をキープする方法を紹介しますので、貯金の参考にしてください。

貯金用口座を作る

貯金額をキープするには、貯金残高を正しく知ることが大切。そこでおすすめなのが、貯金専用口座を作ることです。給与口座や生活費の口座とは別に、貯金のための口座を作り、そこにお金を貯めていきましょう。

また、自動送金サービスや毎月一定額を積み立てる商品を利用するのもいいですね。これだと無理なく一定額を貯金することができるでしょう。

先取り貯金をする

貯金というと、生活費などの残金を貯金に回すと思っていませんか? 実はそれだとなかなか貯金はできません。着実に貯金をするには、給与が支給されたらすぐに貯金をする「先取り貯金」が有効です。

また、貯金額を「支出」と捉えて管理するのもおすすめ。「毎月○万円を貯金として支出する」と考えると、貯金しやすくなるかもしれません。先取り貯金は、貯金の優先度を上げてくれますから、ぜひ取り入れてみてください。

パソコンを打つ女性
(c)Adobe Stock

つもり貯金をする

ゲームが好きな人は、ゲーム感覚で貯金をするのもおすすめです。たとえば、電車に乗らずに徒歩で移動した際は、電車に乗った「つもり」で乗車料金を貯金します。アウターを家で洗ったら、クリーニングに出した「つもり」で貯金する、セールで定価よりも安く買えたら、その差額を貯金するというように、少額をその都度貯めていくのです。

一回の貯金額は少ないかもしれませんが、これを積み重ねると、まとまったお金になることも。また、貯金が楽しくなり、無駄づかいが減るかもしれません。

NMDをつくる

貯金をキープするには、買い物を減らすのが近道ですよね。そこで試して欲しいのが、NMD(ノーマネーデー)を作ること。買い物をしない日をあらかじめ設定し、その日はお金を使いません。

NMDを作ると、買い物をする機会が減りますから、自然と支出も減少します。また、お金の使い方にメリハリが出るので、無駄づかいも減るでしょう。NMDでお金を使わない分、お金を使う日は楽しんで使う。そうすることで、節約や貯金のストレスを軽減できるかもしれません。

最後に

毎月の貯金額や、20~30代の貯金割合、貯金のポイントなどを紹介しました。貯金をすることは確かに大切ですが、それだけに囚われて毎日を過ごすのは考えもの。20代や30代でしかできないこともたくさんありますから、それにも意識を向けたいですね。貯金を継続するには、バランスの取れたお金の使い方をすることが重要です。やりたいこと、欲しいものと貯金のバランスを上手く取りながら、楽しんでお金を貯めてくださいね。

TOP画像/(c)Adobe Stock

益田瑛己子

ライター・キャリアコンサルタント・ファイナンシャルプランナー。金融機関の営業職として長年勤務し、現在はライター(ブック・Web)として活動中。3人の子供が自立し、仕事と趣味を謳歌している。
ライター所属:京都メディアライン

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