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BEAUTY

2023.09.15

仕事も人間関係もスムーズに!マインドフルネスがもたらす10の効果

近頃、話題の「マインドフルネス」。言葉は知っていても、具体的なやり方やどんなメリットがあるのかはよくわからないという人も多いのでは? 今回は、マインドフルネスがもたらす10の効果について、これまで30年以上にわたって世界20カ国以上のセレブリティやビジネスエグゼクティブにヨガや瞑想を指導してきたネパール出身の瞑想家、ニーマル・ラージ・ギャワリ先生に伺いました。

マインドフルネスとは

瞑想家、ニーマル・ラージ・ギャワリ先生によると、マインドフルネスとは「自分が今行っていることや今ここで起きていることに完全に意識を向けている状態」のこと。つまり、過去や未来のことを考えるのではなく、「今、ここ」に集中している状態を指します。

ニーマル・ラージ・ギャワリ先生

▲瞑想家、ニーマル・ラージ・ギャワリ先生

マインドフルネスを実践すると、ストレスが軽減する、集中力が増すなど、たくさんのポジティブな効果を得られると言われています。

「ウェルビーイングへの意識が高いアメリカでは、自己管理能力を高めるためのツールとして人気を集めています。グーグルやヤフー、メタ(旧フェイスブック)など、数多くのグローバル企業が社内研修に導入していることでも知られています」(ニーマル先生)

マインドフルネスがもたらす10の効果

ここからは、ニーマル先生直伝の、マインドフルネスがもたらす10の効果を紹介します。

脳の緊張が取れる

現代人の頭の中は考えごとばかりで忙しく、脳は常にフル稼働しています。

「スマートフォンにたとえると、アプリをいくつも立ち上げっぱなしにしているような状態。すると、バッテリーの消耗が速くなったり、動作が鈍くなったりするように、私たちも頭を使いすぎてしまうと、脳が疲れてパフォーマンスが低下してしまいます」(ニーマル先生)

マインドフルネスは、食べる、歩く、本を読むなど、自分が今やっていることだけに意識を合わせること。

「先程のスマホのたとえで言うと、ひとつのアプリだけが動いている状態にする、ということです。すると、ほかのアプリが立ち上がっていない分、メモリやバッテリーを休ませることができます」(ニーマル先生)

つまり、日常の行為をマインドフルネスに行うと、私たちの脳はおのずとリラックスしていくのです。

リラックスする女性

ストレスが軽減する

「駅のホームや電車の中で反射的にスマホを見てしまう。あるいは、別に集中して観るわけでもないのに、テレビや動画サイトをつけっぱなしにしてしまう。今はそういった人がとても多いですね。

社会がデジタル化して以降、私たちは日頃から無意識のうちに大量の情報を頭の中に注ぎ込んでいます。そこへさらに仕事や人間関係のストレスも加わって、みなさんの脳は自覚している以上に疲れているんです」(ニーマル先生)

マインドフルネスは、いわば、脳を休ませる時間。

「意識をあちこちに向けると脳は疲れてしまいますが、ひとつのことだけに集中すれば、脳に蓄積されたストレスをリセットすることができます。その結果、精神的なストレスも軽減されていく、というわけです」(ニーマル先生)

集中力がアップする

「人間の脳は、実はマルチタスクができないということをご存じでしょうか? 電話で会話をしながらメールをチェックするなど、2つ以上の作業を並行して行うことはよくありますが、それは同時に行われているのではなく、脳がものすごいスピードで2つを行ったり来たりしながら進めているだけのことです」(ニーマル先生)

そのため、“ランチを食べている間にスマホでメールを打ちながら、同僚とおしゃべりする”など、複数の作業を同時に行おうとすると、一つひとつにかけるパワーが分散されて、すべてが中途半端になってしまうことも…。

マインドフルネスは、目の前の一つひとつの動作や行為に集中し、100%の力を費やすということ。

先程の例で言えば、すべてを並行して行うのではなく、まずはマインドフルネスにランチを食べて、次にマインドフルネスにメールを打って、さらにマインドフルネスに同僚とおしゃべりをする、ということになります。

「すると、3つそれぞれに100%の力を発揮することができるので、一つひとつにかける時間を短縮できるうえ、中身の充実度もグンとアップします」(ニーマル先生)

集中する女性

判断力が高まる

「マインドフルネスを実践すると、それまでは見落としていたような小さなことや隠れているものにも気づける力が高まります。どんな情報に対しても、それはいつ誰がどんな意図のもとに出したものなのかなど、精度や鮮度を読み取ることができるようになるでしょう」(ニーマル先生)

すると、不確かな憶測や余計な雑音に振り回されることなく、自分にとって本当に必要な情報だけをピックアップできるように。その結果、物事をスムーズに判断できるようになっていきます。

やる気が出る

「仕事はもちろん、すべてにおいて的確な判断ができなかったり、注意力が散漫だったりすると、物事はうまくいきません」(ニーマル先生)

例えば、仕事の案件を10件抱えていたとして、そのうち、うまくいったのは2件だけで、残りの8件は失敗に終わってしまった、など。

「すると『何をやってもうまくいかない』というネガティブな思い込みにとらわれて、投げやりな気持ちに陥ってしまいがちです」(ニーマル先生)

マインドフルネスを実践すると、判断力と集中力が高まるので、仕事を10件抱えているうちの7~8件は成功するようになっていくそう。すると、自信が生まれ、モチベーションもおのずとアップ

「さらに、『2件くらいうまくいかないのは仕方ない』と割り切る楽観性や寛容さも身についていくでしょう」(ニーマル先生)

やる気のある女性

クリエイティビティが増大する

クリエイティビティは学びや考えることで発揮されるものではない

「クリエイティビティとは、独自の発想で新しいものを生み出す力のこと。この力は、学ぶことによって得られるものではありません。また、頭で必死に考えれば発揮されるというものでもありません」(ニーマル先生)

なぜなら、私たちの脳にある情報はすべて、世の中に既に存在するものから学んだり、集めたりしたものだから。

「頭の中を懸命に探し回ったところで、この世にまだ存在していないものや、今まで見たことのないものは見つからないのです」(ニーマル先生)

クリエイティビティが発揮されるのは脳を休ませているとき

では、クリエイティビティがどんなときに発揮されるのかというと、私たちが自然のなかに身を置き、脳を完全に休ませているとき

「たとえば、草むらに寝転んで青い空を眺めながらリラックスしているときのように、時間にも空間にも心にもゆとりがあるときに、今までになかったものがパッとひらめいたり、どこからか降りてきたり、ということが起こります」(ニーマル先生)

とはいえ、日頃から頭をフル回転させる癖がついている人ほど、脳を休めるつもりで寝転んだとしても、ついつい心配ごとや気がかりなことが頭に浮かんできて、結局は脳が休まらなかった、なんてことになりがちです。

「そんな人にこそ試してみていただきたいのが、マインドフルネスです」(ニーマル先生)

マインドフルネスを実践することで脳が休まり、クリエイティビティが生まれやすくなる

普段からマインドフルネスを実践すると、自分の思考をコントロールできるようになると言います。

「寝転んでいるときに考えごとが頭に浮かんでも『あ、考えごとをしてしまった』と気づいて、『考えるのはあとにして、今は脳を休ませよう』と、意識を“今、ここ”へと戻せるようになります。やがて、クリエイティビティが生まれやすくなっていきますよ」(ニーマル先生)

コミュニケーション力が上がる

マインドフルネスを実践すると、細かいところにまできちんと意識を向ける力がアップ。コミュニケーションを取るときも、相手のことをよく見たうえで、相手に伝わりやすいような話し方やメールの書き方ができるようになっていくそう。

「また、相手が何を求めているのかもわかるので、それに対して自分がどう対応するべきかも明確になります」

たとえば、自分の仕事に集中しているときに部下に話しかけられると、ついイラっとした態度を取ってしまう人がいたとします。そんな人も、マインドフルネスを始めると、部下に話しかけられたときに頭をサッと切り替えて、上司としての立場で相手と向き合えるようになっていくのだとか。

「自分の意識が変わることで、自分自身のストレスはもちろん、周りの人たちのストレスも減り、人間関係がよくなっていく。これも、マインドフルネスのうれしい効果のひとつですね」(ニーマル先生)

コミュニケーションを取る会社員

忍耐力がつく

“トラブルが起きても焦らずに、今何ができるかを考える”、“部下の仕事ぶりを口出しせずに見守る”など、仕事ができる人に共通する要素は、忍耐力があること。

「マインドフルネスを実践すると、状況を俯瞰する力が身につくことから、どんなときも忍耐強くいられるようになります。

忍耐力を発揮して、相手の話をできる人は、相手から感謝されるようになります。『私の話を丁寧に聞いてくれてありがとうございます』『的確なご指摘をいただいて、とても勉強になりました』などのうれしい言葉に、あなたは充足感を味わえるでしょう。

なにより、仕事仲間やクライアントとの信頼関係が深まるというメリットを得られます」(ニーマル先生)

古きよき日本の精神性を取り戻す

日本の伝統工芸は、その質の高さやオリジナリティで海外からも注目を集めています。着物や陶芸などはすべて素材や技法にこだわりがあり、一つひとつの工程が複雑かつ繊細。

「日本のいわゆる『匠の技』は、古くから日本人にマインドフルネスの精神が身についていたからこそ育まれたものだと私は考えています。茶道や華道といった日本の伝統文化に根づく、細部に美を見出す精神も、まさにマインドフルネスそのものです」(ニーマル先生)

マインドフルネスを実践することは、現代では失われつつある、こうした古きよき日本の精神性を取り戻すことにもつながるのだとか。

「新しいものを生み出す力や、学んだものを再現するスキル、手先の器用さなど、日本人特有の能力を磨いていけるようになるでしょう」(ニーマル先生)

自分の道が見えてくる

マインドフルネスが身につくと、自分の言動が周囲の人たちや社会、環境に与える影響に気づけるように。“自分さえよければいい”という利己的な考えのもとに生きるのではなく、地球規模の視野で物事を捉えるようになり、自分は本来どう生きるべきなのかを考えるようになっていくそう。

「『自分は何をするべきか』『自分はどの道を進むべきか』も少しずつ見えてきます。それらは義務ではなく、あなたが心からチャレンジしたいこと。無理なく楽しく続けられて、きちんと成果をあげることもできます。人生の達成感と満足度が一気に上がっていくでしょう」(ニーマル先生)

マインドフルネスをする人たち

マインドフルネスを始めよう!

今回、マインドフルネスがもたらす10の効果を教えてくれた、ネパール出身の瞑想家、ニーマル・ラージ・ギャワリさん。最新刊『心が整うマインドフルネス入門』では、ここに挙げた10の効果のさらに詳しい説明や、日常生活のなかでマインドフルネスを実践するためのコツなども紹介されています。

これからマインドフルネスを始めてみたいと思った人は、ぜひ読んでみては?

『エグゼクティブが実践するニーマルメソッド 心が整うマインドフルネス入門』/ニーマル・ラージ・ギャワリ著

『エグゼクティブが実践するニーマルメソッド 心が整うマインドフルネス入門』/ニーマル・ラージ・ギャワリ著

初心者でも日常生活に取り入れやすいマインドフルネス法を紹介。マインドフルネスを実践し、充実したビジネスライフを送るエクゼクティブの方々のインタビューや仕事の具体的な悩みへの対処法のコーナーもあり、日々のリアルなビジネスシーンに活かせる内容満載。初版&期間限定でニーマル氏がガイドする瞑想動画の特典プレゼント付き。

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取材・文/志村香織

ニーマル・ラージ・ギャワリ先生

ニーマル・ラージ・ギャワリ(Nirmal Raj Gyawali)氏

母国ネパールにて9歳よりヨガを学び、15歳から指導を開始。ハタヨガメディテーション及びアーユルヴェーダを学び、22歳で博士号を取得。20カ国でメディテーションを指導し、2003年に来日。2019年にメディテーションテックベンチャーのスワル株式会(https://www.suwaru.co.jp/)を設立。著書に『黒感情がら消える ニーマル10分瞑想』、『美顔ヨガ』(小学館)など。

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Oggi12月号で商品のブランド名に間違いがありました。114ページに掲載している赤のタートルニットのブランド名は、正しくは、エンリカになります。お詫びして訂正致します。
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