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2026.09.10

「随時」とはいつのこと? 意味と使い方、誤解を防ぐ使い方を確認

「その時々」や「好きな時にいつでも」を表す「随時」。「随時受付中」や「随時対応」などのように頻繁に使われている言葉ですが、正確な意味を知らないという人は意外に多いかもしれません。この記事では、意味や類語などを紹介します。

この記事のサマリー

・「随時」は必要に応じて行う意味と、日時を限定しない意味の2つを持つ言葉です。
・「随時受付」は無条件に24時間対応するという意味ではないので、条件確認が欠かせません。
・「随時報告」は、必要な変化や進展があった時点で相手に伝えるという意味の表現です。

「随時受付」「随時ご連絡ください」と書かれていると、どのタイミングで動けばいいか迷うことってありますよね? 仕事の連絡、施設の見学、手続きの案内など、見慣れた言葉ほど受け取り方に差が出やすいもの。何となく使っている一語の奥に、意外な落とし穴が隠れているかもしれません。

似た言葉との違いまで見ていくと、言葉選びの迷いもほどけていくはずです。この記事では「随時」について見ていきましょう。

随時報告する
(c)Adobe Stock

「随時」とは?

まずは意味から確認していきます。

意味

「随時」は、「必要に応じてその時々に」という意味と、「日時を限定せずいつでも」という意味の両方で使われます。

「随時報告する」は、状況に変化があった時点で報告すること。「随時受付中」は、決められた日時だけでなく、都合のいい時に申し込めることを表します。同じ「随時」でも、動作の内容によって意味の受け取り方が変わります。

辞書では次のように説明されていますよ。

ずい‐じ【随時】読み方:ずいじ
1:適宜な時に行うさま。その時々。「随時巡回する」
2:日時に制限のないさま。好きな時にいつでも。「随時入院することができる」
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

「随時」はどう使う? 例文を紹介

ここからは、「随時」の使い方を意味別に確認していきましょう。

「適宜な時に行う」の意味で使う

《例文》
・「利用者が増えた場合は、随時巡回し、清掃を行う」
・「状況が変化したら、随時報告するように伝えた」

この場合の「随時」は、その場の状況に応じて、必要なタイミングで行うことを表します。決まった時間や回数に従うのではなく、変化や必要が生じた時点で対応するという意味です。

ビジネスシーンで「随時報告してください」と言われた場合は、決まった報告時刻を待つのではなく、必要な変化や進展があった時点で報告するという意味になります。ただし、起きたことをすべて細かく伝える「逐一報告」とは異なります。重要な変更、判断に関わる情報、相手が早めに知るべき内容を、その時々で伝える表現です。

「日数に制限のないさま」の意味で使う

《例文》
・「スクールに問い合わせたところ、随時見学可能という返答があった」
・「質問については随時受け付けますので、挙手でお知らせください」

この場合の「随時」は、日時を限定せず、都合のいい時に申し込みや利用ができるという意味です。ただし、実際には営業時間、受付期間、予約の要否など、相手先が定める条件の範囲内で使われることが多い表現だといえるでしょう。

「随時」と書かれていても、すべての時間帯に無条件で対応されるという意味ではありません。

「随時」と表記してあっても、注意すべきこと

「随時」は、決められた日時だけに限らず受け付けるという意味で使われることがあります。ただし、実際の受付時間や対応方法は、施設やサービスによって異なります。見学や問い合わせをする際は、営業時間、予約の要否、連絡方法などを確認しておくと安心です。

ビジネスメールで「随時お知らせください」と書く場合は、「必要が生じた時点で知らせてください」という意味になります。急ぎの連絡が必要な場合は、「本日中に」「確認ができ次第」など、期限や条件を添えると、お互いの齟齬が生じにくいですよ。

オペレーターの女性、電話、ノートパソコン、窓口、対応
(c)Adobe Stock

「随時」と似た言葉の意味や違いを確認

ここからは、「随時」と混同しやすい言葉を確認していきましょう。

「適宜」

「適宜」は、状況によく合っていること、またはその時々に応じて各自の判断で行動することを表します。「随時」と似ていますが、「適宜」は状況に合うかどうかに重点があるといえます。

《例文》
・「顧客からの申し出があれば、適宜対応してください」

「都度」

「都度」は、物事が行われるたびごと、毎回という意味を表します。「随時」は必要に応じてその時々に行うことなので、必ず毎回行うとは限りません。「都度報告」と指示された場合は、何かが起こるたびに毎回報告するという意味になります。

《例文》
・「問題が発生したら、その都度解決に向けて話し合った」

「逐一」

「逐一」は、順を追って一つ残らず取り上げること、何から何まで全部という意味を持ちます。「逐一報告」と言う場合は、起こったことを省略せず、細かく報告する意味になります。「随時報告」が必要に応じた報告であるのに対し、「逐一報告」は一つ一つを漏らさず伝える点に重点があるといえるでしょう。

《例文》
・「慎重な対応が求められる案件だと判断し、担当者に逐一報告するよう指示した」

「順次」

「順次」は、順序に従って物事を進めることを表します。目の前にある物事や、受け付けたものから順に対応する場合に使われます。一方、「随時」は必要に応じてその時々に行うことです。

《例文》
・「到着された方は順次着席し、持参書類の入った封筒を机の上に置いてください」

参考:『デジタル大辞泉』(小学館)

コンタクトする
(c)Adobe Stock

「随時」に関するFAQ

ここでは、「随時」に関するよくある疑問と回答をまとめました。参考にしてください。

Q. 「随時」とは、簡単にいうとどんな意味ですか?

A. 「随時」は、必要に応じてその時々に行うこと、または日時を限定せずいつでもできることを表す言葉です。「随時報告」は前者、「随時受付」は後者の意味で使われることが多いでしょう。

Q. 「随時受付」と書かれていたら、いつでも連絡していいのですか?

A. 「随時受付」は、決められた日に限らず受け付けるという意味です。ただし、営業時間や受付条件がある場合も多いため、案内文や問い合わせ先を事前に確認しましょう。

Q. 「随時報告」と「逐一報告」は何が違いますか?

A. 「随時報告」は、必要な変化や進展があった時点で報告することです。一方、「逐一報告」は、起きたことを一つずつ漏らさず報告する意味です。

最後に

いろいろなシーンで使われる「随時」は、「その時々」や「好きな時にいつでも」を表す言葉。「適宜」や「都度」とはニュアンスが異なりますので、違いについて把握しておきたいですね。

TOP・アイキャッチ画像/(c) Adobe Stock

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