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2023.09.18

所感とは? ビジネスシーンでの意味や感想との違い、書き方、例文を紹介

所感とは、「心に感じたこと」という意味です。報告書や日報などで、みなさんも一度は所感を書いたことがあるのではないでしょうか? 当記事では、まずは所感の意味をおさらい。そして、所感と感想の違いや、使い方、例文、類語、ビジネスシーンで使える「所感の書き方のポイント」も解説します。

日報や会議、研修などで、所感を求められたことはないでしょうか? 所感はビジネスシーンでもよく使われる言葉ですが、「所感の詳しい意味はわからない」「所感と感想の違いが曖昧」といった方も多いはず。そこで当記事では、所感の意味や使い方、所感の書き方なども解説します!

所感とは?

まずは、所感の意味を一緒に見ていきましょう。曖昧に覚えていたのなら、ここできちんと所感の正しい意味をおさえておいてくださいね。

意味

所感とは、「心に感じたこと」。このほかにも、「現物を取得すること」、仏語として「行為が、結果としてもたらすもの」という意味もあります。ビジネスシーンで所感が使われる時は、「心に感じたこと」をさしていると思っていいでしょう。

例えば、日報や会議などで、自分が感じたことや業務改善につながるヒントなどを述べることを所感と言うのです。このほか、企業のトップや首相などが、年のはじめに新年の抱負を述べることを「年頭所感」と言います。

打ち合わせをする人たち
(c)Adobe Stock

所感と感想の違いは?

「所感をお聞かせください」と言われた時に、「所感と感想はどう違うの?」と疑問に思ったことはないでしょうか? 所感とは前述の通り、「心に感じたこと」という意味でしたね。一方、感想とは「ある物事について、心に感じたこと」という意味。所感と感想をそれぞれ辞書で引くと、所感の項には「感想」が、感想の項には「所感」が記されています。

このことからわかる通り、所感と感想は同じ意味だと考えていいでしょう。ただし、ビジネスシーンでは、使い分けされていることがあるので注意が必要。

ビジネスシーンにおいて感想を求められた時は、単に「自分が感じたことや思ったこと」を述べれば良いことが多いです。一方、所感を求められた時には「自分が感じたこと」だけではなく、「自分の意見」や「今後に活かす点」などまで述べた方がいいでしょう。

使い方を例文でチェック!

続いて、所感の使い方を紹介します。所感は、「所感を述べる」「ご所感をお聞かせください」などと使いますよ。具体的な例文を一緒に見ていきましょう。

1:「私の所感としては、当社の商品がA社のニーズに合っていないことが問題点だと思いました」

所感を述べる時には、「私の所感としては」「所感を申し上げますと」といったフレーズが使えます。業務の進捗状況を報告する会議や、プロジェクトの会議などで所感を求められた時には、心に感じたことだけではなく、自分の意見まで述べるといいでしょう。

2:「会議の内容をふまえ、部長のご所感をお聞かせください」

自分が所感を述べる時には、単に「所感」と言うだけでOK。ですが、目上の方に対して所感を使う時には、接頭語「ご」を付けた方がいいでしょう。相手に所感を求める時には、「ご所感をお聞かせください」「ご所感をいただけますか」「ご所感いかがでしょうか」といったフレーズを使ってみてくださいね。

パソコンを持っての打ち合わせ
(c)Adobe Stock

類語や言い換え表現は?

所感は、別の言葉に言い換えることが可能です。所感と似た意味を持つ言葉には、「見解」「所見」「講評」などがあります。それぞれの言葉の意味を詳しく解説しましょう。例文も紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。

1:見解

見解とは、「ある物事に対する考え方や見方」という意味。「けんかい」と読むことが多いですが、「けんげ」という読み方もあります。ある問題やニュースに対して、政府や企業のトップが考えや判断を述べる時に、見解が使われることが多いです。

例文:「合併に関して、当社の見解をお伝えいたします」

2:所見

所見とは、「ある事柄についての考えや意見」「見たことや、それに対する判断や意見」のこと。読み方は「しょけん」です。所見が使われるのは、医者が診察結果についての意見や判断を述べたり、教師が学校での子どもの様子を保護者に伝えたりする時などのシーン。

ビジネスシーンでも、報告書で自分の意見を述べたり、人事評価で社員の勤務態度などを述べる時に、所見が使われることがあります。

例文:「診断結果について、先生の所見をお聞かせください」

3:講評

講評は、あまり聞いたことがない言葉かもしれませんね。講評は、「こうひょう」と読みます。意味は、「指導的な立場にいる人が、理由をまじえて批評をすること」。この意味からわかる通り、教える立場にいる人のみが使えるというのがポイント。例えば、専門家や教師、上司などが、ある物事を批評する時に使えます。

例文:「審査委員の先生方からのご講評をいただけますでしょうか?」

所感の書き方のポイントは?

最後に、所感の書き方をシーン別に紹介します。ポイントをおさえて、相手にわかりやすい所感を作成しましょう。

パソコンを見る女性
(c)Adobe Stock

日報

その日の業務を報告する書類「日報」。日報で所感を書く時には、その日あったことを単に書き連ねるだけではなく、「1日を振り返ってみて気づいたこと」「良かった点と反省点」「改善点」を書くといいでしょう。改善点まで導き出したら、具体的な行動施策まで書いておくと◎。つまり、PDCA(Plan:計画、Do:実行、Check:評価、Action:改善)を意識しておくと良いです。

報告書

出張の報告や、研修の報告をする書類「報告書」。報告書で所感を書く時の注意点としては、単なる感想だけで終わらせないこと。学生時代のレポートであれば、自分自身が思ったことを書くだけでOKでしたよね。

ですが、社会人の報告書では「事実」の報告が求められます。まずは、客観的な事実を簡潔かつ過不足なく記載すること。そして、自分自身の気づきや考え、今後の課題などを書きましょう。ただし、「先方は、終始笑顔で話を聞いてくださったので、契約は取れると思います」といった、根拠に欠ける希望的観測を書くのはNGです。

最後に

当記事では、所感の意味や感想との違い、所感の書き方のポイントまで詳しく解説しました。辞書では、「自分が感じたこと」という意味ですが、ビジネスシーンで所感を求められた時には「今後に活かせる点」「課題」「行動施策」など、もう一歩踏み込んだところまで述べることが大切です。所感を書く時には、ぜひ当記事を一つの参考にしてみてくださいね。

TOP画像/(c) Adobe Stock

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