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2023.09.05

「怖い」と「恐い」の違いとは? 使い方や関連表現を紹介!

「こわい」には、「自分にとって悪いことが起きそうで不安である」「良くない結果がでるのではないかと不安で避けたいと思う気持ち」「不思議なちからがありそうで不気味に感じる」という意味があります。漢字は「怖い」「恐い」「強い」。本記事ではとくに、「怖い」と「恐い」の違いについて解説します。

「こわい」の漢字、使い分けられていますか?

皆さんは普段、「こわい」という言葉を使うとき、どの漢字を当てていますか? 「こわい」には、「怖い」「恐い」「強い」があります。この中でも「怖い」の漢字を使う人が多いのではないでしょうか?

本記事では、「こわい」のなかでも特に、「怖い」と「恐い」にフォーカスを当てて見ていきます。「怖い」と「恐い」のニュアンスの違いや使い方、関連表現などを紹介しますよ。

「こわい」の意味

「こわい」は「自分にとって悪いことが起きそうで不安である」「良くない結果がでるのではないかと不安で避けたいと思う気持ち」「不思議な力がありそうで不気味に感じる」という意味です。「怖い」と「恐い」いずれにもこのニュアンスがあります。

また「強い」という漢字を使う場合も。それぞれ同じ語源に当たるのですが、「強い」には「簡単に言いなりにならなくて頑固である」「ごわごわしておりかたく、扱いにくい」「力強く、猛々しい」というニュアンスが強くなります。

泣く女性
(c)Adobe Stock

「怖い」のニュアンス

先述した「こわい」の意味を表現する時、「怖い」も「恐い」も使うことができます。一般的には「怖い」が使われることが多く、使い分けに困ったときには「怖い」を用いれば問題ないでしょう。

次に「怖」という漢字そのもののニュアンスについて紹介します。「怖」単体で、「フ」と音読みし、「こわがる」「おどす」という意味です。部首は「忄」(りっしんべん・こころ・したごころ)といいます。こころの動きを表す部首です。「布」にはぴったりと迫ってくるというニュアンスを含んでいます。また、「布」の音は、おそれるという意味を含むのだとか。

つまり、「怖い」には、“おそれる感情が迫ってくる”というニュアンスを含んでいるのです。

「恐い」のニュアンス

「恐」には、「こわがる、かしこまる」「おそろしい」「おどす」「おそらく」という意味があります。ちなみに、音読みは「キョウ」です。こうしてみると、「怖」も「恐」も大きな違いがないことが分かりますね。

「恐」の構成について詳しく見ていきましょう。「怖」と同じように、こころの動きを表す「忄」(心)が部首になります。つまり、音を表しているのが、「恐」の上の部分(きょう)です。「きょう」には、「穴を通す」という意味があり、両手で仕事をしている様子を表しています。

「恐」は、おそれるこころの働きを表しているのですが、とくに、こころのなかに穴が開いたように空虚になった状態でおそれるというニュアンスが含まれているのです。

「怖い」と「恐い」の違いのまとめ

意味的に「怖い」と「恐い」に大きな違いはありませんでしたね。違いとしては、常用漢字であるかどうかが挙げられるでしょう。常用漢字表では「こわい」を漢字で書く場合、「怖い」とされています。「恐」の訓読みは「おそれる」「おそろしい」であり、「恐い」という読み方はありません。つまり、オフィシャルな文章では「恐い」ではなく「怖い」が使われます。

参考:常用漢字表(文化庁)

困り顔の女性
(c)Adobe Stock

「怖い」と「恐い」の使い方を例文で解説

繰り返しになりますが、「怖い」と「恐い」のニュアンスはほぼ変わらず、決まった使い分け方があるわけではありません。

一般的に用いられる印象があるのは「怖い」なのではないでしょうか? したがって、ここでは日常的な「こわさ」に対して「怖い」を、そうではない非日常的な「こわさ」に対して「恐い」を使うという前提で使い方を紹介します。

1:「普段は穏やかで怒るところを見たことのないAさんが本気で怒った様子を見たとき、彼女のことを怖いと感じた」

普段は穏やかな人ほど、怒った時は怖かったりします…。

2:「連日の大雨によって、家の近くの川の水位が上がり、黒々とした勢いのある川の流れが押し寄せてくるかもしれないと思うと恐い」

災害など、人の力が及ばないところから脅かされているというような状況のときには「恐い」という漢字を当てたほうが、より自分の気持ちを表していると言えるのではないでしょうか?

3:「この新しいホラー映画には、新しい3D技術が用いられているらしく、怖いともっぱらの噂だ」

幽霊や超常現象などに対しては、人知を超えているので「恐い」を当てはめても良いかもしれません。しかし、この場合は「映画」に対して「こわい」がかかっているので、「怖い」を用いても良いでしょう。

4:「なんだか、この場所は恐いよ…」

例えば、霊力がある人は場所によって何かを感じたり脅かされる気持ちになったりすることがあります。そんなときに感じる気持ちは「恐い」と表すのがふさわしいと言えるでしょう。

「怖い」「恐い」の関連表現を紹介

続いて、関連する表現を紹介します。

1:怖じ気づく

「怖じ気づく」とは、「恐怖心が湧いて、気持ちが挫ける」ことです。「おじけづく」と読みます。「おじけずく」ではないので、書く際は気を付けてくださいね。

「怖じ気づいて途中で引き返してしまった」のように使います。

2:恐る恐る

「恐怖を感じて、ひどく緊張しながら行動する様子」を「恐る恐る」と表現します。読み方は「おそるおそる」です。例えば、「恐る恐る彼からのLINEの返信を見た」というように使います。

落ち込む女性
(c)Adobe Stock

3:物怖じ

「物怖じ(ものおじ)」とは、「物事をとてもおそれること」。「物怖じ」は名詞で、「物怖じする」というように使います。「この男の子は物怖じしない」などはよく耳にしますよね。

4:恐悦

感謝の気持ちを表す言葉、「恐悦」。「きょうえつ」と読みますが、「恐悦至極に存じます」のように、「相手の行為などをもったいなく思い、喜ぶこと」というニュアンスで用いられます。

カジュアルに使うというよりは、オフィシャルな場面で使われることが多いです。

最後に

本記事では、「こわい」という言葉にフォーカスを当てていきました。「怖い」と「恐い」は常用漢字かどうかというところが大きな違いで、決まった使い分け方はありません。迷ったときには「怖い」を使うのが無難でしょう。

TOP画像/(c) Adobe Stock

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