異動のメッセージ、どう送る?
ともに働いていた上司や先輩が異動になると、メッセージを送るという人も多いでしょう。しかし、伝えたいことがあり過ぎて、何をどのように書けばいいか迷うことはありませんか? また、それほど関わり合いのない人が異動するという場合は、メッセージを送るかどうかで悩むかもしれません。
異動メッセージを送るなら、書き方やポイントを押さえ、マナーをしっかり守りたいもの。ぜひ心を込めたメッセージを送ってください。
異動のメッセージ、送り方はいろいろ
異動する人にメッセージを送るとしたら、どのように送るといいのでしょうか?
異動のメッセージの送り方で多いのは、ビジネスメールでしょう。相手の都合がよいときに読んでもらえるので、負担をかけずに済みます。また、チームやメンバーで相談し、寄せ書きやメッセージカードを用意するということも。写真やプチギフト、花束を添えると、より気持ちが伝わるかもしれません。
親しい人であれば、手紙を送るのもひとつ。異動のメッセージを送る際の、明確なルールはありません。相手との関係性から、送り方を選ぶといいでしょう。

異動のメッセージで注意したいことは?
異動のメッセージは、お世話になったことに対する気持ちや感謝を伝えるよい機会です。敬意をもち、気持ちを込めてメッセージを送りたいものです。
ただし、内容や言葉を間違うと、相手を不快な気持ちにさせてしまうことも。異動のメッセージは、次のことに注意して送るようにしましょう。
異動直前にメッセージを送るのは避ける
異動する相手から、異動の報告をメールでもらっている場合は、できるだけ早めに返信するのがいいでしょう。異動の直前に返信すると、タイミングがギリギリ過ぎて、相手が気づかないかもしれません。
また、異動日が近づくと、異動者は引き継ぎや準備で何かとバタバタするもの。できるだけ相手の負担にならないよう気を配り、メッセージを送りましょう。
ただし、送別会がある場合や、チームや部署内で寄せ書きを送るという場合は、慌てる必要はありません。個人でメールや手紙を送る場合のみ、送るタイミングに注意してください。
言葉や表現は要チェック!
異動のメッセージに、ネガティブなことを連想する言葉を使うのは避けましょう。特に栄転や昇進が関係する異動の場合、相手の気持ちに水を差すことにもなりかねません。
《異動メッセージで避けるべき言葉》
倒れる・痛む・散る・失う・衰える・苦しむなど
《異動メッセージで避けるべき一文》
・もうお会いしないと思いますが
・もう一緒に仕事をすることはないでしょうが
相手によっては、これらの言葉が含まれることで、気分を損ねるかもしれません。メッセージを送る前に何度も読み返し、言葉づかいや表現をしっかりチェックしましょう。
読んだ相手がうれしくなる内容を
異動メッセージに、相手が不快になるような内容を入れるのも避けましょう。たとえば、愚痴や文句、噂話、相手が過去に失敗したことなどはNG。冗談が通じる相手であっても、異動メッセージでは控えることをおすすめします。
異動メッセージを送るときは、自分が受け取ったときにどんな気持ちになるかをよく考えるのがいいでしょう。親しい間柄であったとしても、最低限のマナーを守り、読んだ相手がうれしくなる内容にしましょう。

メッセージを送る相手別の文例を紹介
ここからは、メッセージを送る相手別に、文例を紹介していきます。ぜひ参考にしてください。
異動のメッセージ文例:上司
上司に送る異動のメッセージでは、尊敬していることや感謝の気持ち、上司の活躍を祈る気持ちを、きちんと言葉にして伝えましょう。特にお世話になった上司や、信頼している上司には、丁寧に気持ちを伝えたいところです。
《例文》
ご栄転おめでとうございます。
課長にご指導いただきながら過ごした時間は、私にとって本当に価値ある時間だったと感じています。たくさんのことを学ばせていただき、また熱心にご指導くださり、本当にありがとうございました。心よりお礼申し上げます。課長にいただいたアドバイスを忘れず、今後もより一層業務に邁進いたします。異動先でも、ますますご活躍されますことをお祈りしております。
もし、異動する上司とそれほど係り合いがなかった場合は、お世話になったことに対するお礼と、「もっといろんなことを教わりたかった」ということを伝えるのもいいかもしれません。
異動のメッセージ文例:先輩
先輩に送る異動のメッセージも、感謝の気持ちを込めるといいでしょう。上司とは違う形で、さまざまなサポートをしてくれる先輩の存在は大きいもの。上司よりは少しフランクな表現でメッセージを送ると、喜ばれるかもしれません。
《例文》
今まで本当にありがとうございました。先輩がいてくださったから、今の自分があると心から思っています。チーム全体を気遣いながら、さりげなく後輩をサポートされる先輩のことを、心から尊敬しています。教えていただいたことを大切に、私もより一層がんばります。
新天地でのさらなるご活躍を心からお祈りしています。
それほど関わりのなかった先輩が異動になった場合は、先輩の仕事をする姿勢や態度から学ぶことがあったことなどを伝えるのもひとつ。相手がうれしい気持ちになるよう、メッセージを考えてみましょう。
異動のメッセージ文例:後輩
異動するのが後輩の場合は、これまでの働きを労い、今後の活躍を期待するという内容にするのがおすすめです。また、人柄や仕事に対する姿勢で、よい点に触れるのもいいでしょう。
《例文》
いつも私のことを頼ってくれ、ときにはサポートしてくれて本当にありがとう。私は頼りない先輩だったと思いますが、Bさんが頼ってくれるのをうれしく感じていました。異動先でも、Bさんなら今まで以上に活躍されると思います。何かあったら、いつでも連絡してくださいね。健康に気をつけて、がんばってください。
異動する後輩とそれほど係り合いがなかった場合は、これからの活躍を願う内容にするといいでしょう。また、もっと話をしたかったという内容を入れると、相手はうれしく感じるかもしれません。

最後に
ともに働いてきた人が異動になる場合に送るメッセージでは、感謝の気持ちをしっかりと伝えたいものです。それほど関係が深くなかった人が異動する場合も、メッセージは送る方がいいでしょう。異動のメッセージは、読んだ相手がうれしくなるよう、送る前に内容や言葉づかいをよくチェックしてから送りましょう。
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