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2025.09.28

「感銘を受ける」とは? 正しい意味・語源・ビジネスシーンでの使い方を徹底解説

「感銘を受ける」とは、心に深く刻まれ忘れられないほど強い印象を受けることを指します。この記事では「感銘を受ける」の意味や使い方、注意点、言い換え表現、英語表現、よくある疑問と回答を紹介します。

この記事のサマリー

・「感銘」とは、心に深く刻まれ忘れられないほど深く感じることを指します。
・類語・言い換え表現には「深く心を動かされる」「感慨無量(かんがいむりょう)」などがあり、場面や相手に応じて使い分けが可能です。
・英語表現は、“be deeply impressed by”が当てはまります。

「感銘を受ける」という表現は、ニュース記事や講演会の感想、さらには就職活動の志望動機などで耳にすることが多い言葉です。しかし実際に使う場面になると、「感動との違いは何か」「ビジネスで用いても失礼にあたらないのか」と迷いが出てきませんか?

そこで本記事では、意味や語源を押さえたうえで、日常やビジネスでの正しい使い方、誤用を避けるための注意点を解説します。さらに、就活や面接で実際に使える言い換え表現や例文も紹介。読んだその日から安心して使えるよう、実務的かつ信頼性のある情報をまとめました。

「感銘を受ける」の基本的な意味と語源

まずは「感銘を受ける」という表現の正しい意味を確認しましょう。

意味を辞書で確認

「感銘」とは、心に深く刻まれ忘れられないほど強い印象を受けることを指します。辞書では次のように説明されていますよ。

かん‐めい【感銘/肝銘】
[名](スル)忘れられないほど深く感じること。心に深く刻みつけて忘れないこと。「深い―を受ける」「お話にいたく―しました」
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

例えば、講演や小説を読んで「深い感銘を受けた」と言えば、一時的な感動を超え、長く心に残る体験を表すことになります。このように「感動」との違いは、記憶に強く刻まれるかどうかにあります。

語源と日本語表現の背景

「感」は「感じる」、「銘」は「心に刻む」という意味を持つ漢字です。二つが合わさることで「感じたことを心に刻みつける」という表現が成り立っています。

『日本国語大辞典』(小学館)によれば、明治時代の文献にはすでに「感銘」が登場しており、夏目漱石の『吾輩は猫である』にも用例が見られます。

また「印象」という語が広まる以前には、英語“impression”の訳語として「感銘」が使われていました。こうした歴史的背景を知ることで、単なる感情表現以上に重みのある日本語であることが理解できます。

積み上げられた本
(c)Shutterstock.com

「感銘を受ける」の使い方と不自然な例

「感銘を受ける」は便利な言葉ですが、使いどころを誤ると不自然だったり、時には大げさに響いてしまうことがあります。ここでは日常とビジネスでの使い方、そして避けるべき表現について解説します。

日常会話での使い方

例えば友人との会話で「昨日の映画に感銘を受けたよ」と言えば、心に強く残った体験を伝えることができます。ただし、軽い感想には「よかった」「面白かった」といった表現の方が自然ですね。

「感銘を受ける」は心から印象深かった出来事に限定して用いると、あなたが本当に心を動かされたことが伝わるでしょう。

ビジネスシーンでの使い方

ビジネスや就活における場面では「感銘を受けました」は相手への敬意を込めつつ使える便利な言葉です。例えば「御社の理念に感銘を受け、ともに成長したいと感じました」と述べれば、自分の価値観との一致を示せます。

ただし、形だけでは薄っぺらく聞こえるため、具体的な理由や体験を添えることが大切です。「創業時からの挑戦の歴史に深い感銘を受けました」のように背景を明示すると、説得力が高まります。

不自然な例

「感銘を受ける」を安易に多用すると、芝居がかった印象になりかねません。また、「感心する」と混同し、「小さな工夫に感銘した」といった軽い場面で使うのも不自然でしょう。

「感銘を受ける」は、強い影響や忘れられない経験を語るときに用いるのが適切です。

「感銘を受ける」の言い換え表現と類語

同じ言葉を繰り返すと文章が単調になりがちです。ここでは「感銘を受ける」を置き換えられる表現を整理し、場面に合わせた言葉選びの幅を広げます。

代表的な類語・言い換え

代表的な言い換えには「深く心を動かされる」「感慨無量(かんがいむりょう)」「感動する」などがあります。

ただし、「感動する」は一時的な心の動きを指す場合が多く、必ずしも長く残るとは限りません。「感銘を受ける」は心に強く刻まれる持続的な印象を意味する点に違いがあります。相手に伝える際には、このニュアンスの差を意識するとより的確な表現につながるでしょう。

参考:『使い方の分かる 類語例解辞典』(小学館)

ビジネスシーンでの言い換え

就活や面接で「感銘を受けました」を繰り返すと単調になるため、「強く影響を受けました」「深く学ぶところがありました」といった言い換えが役に立ちます。履歴書や志望動機では「御社の姿勢に強い影響を受け、挑戦したいと考えました」と表現すれば、具体性が増し、文章に厚みが出ます。

目上の人への配慮を含んだ言い換え

目上の人に対しては、より丁寧な言葉を選ぶのが安心です。「心から敬意を抱きました」「深く敬服いたしました」といったフレーズは、尊敬の念を示しつつ「感銘を受ける」に近い気持ちを伝えられます。

拍手をする同僚
(c)Shutterstock.com

「感銘を受ける」の英語表現

グローバルな場面やSNSでも表現できるように、英語での言い回しを押さえておくと便利です。ニュアンスに合わせた英語フレーズを紹介します。

代表的な英訳と例文

「感銘を受ける」の英語表現は、 “be deeply impressed by” です。例えば “I was deeply impressed by her speech.”(彼女のスピーチに深い感銘を受けました。)と表現できます。

また、“be moved by” も近い意味を持ち、心を揺さぶられた印象を伝えることができます。

参考:『プログレッシブ和英中辞典』(小学館)

リクルートウエアの女性
(c)Shutterstock.com

「感銘を受ける」に関するFAQ

ここでは、「感銘を受ける」に関するよくある疑問と回答をまとめました。参考にしてください。

Q1. 「感銘を受ける」と「感動する」はどう違いますか?

A. 「感動する」は一時的に心を動かされる場合にも使えますが、「感銘を受ける」は心に強く刻まれて忘れがたい印象を持つ点で、持続性がある表現だといえます。

Q2. ビジネスメールで使っても大丈夫ですか?

A. 使えます。

講演や指導を受けた後の感謝を表す文面に適しています。ただし、多用し過ぎると不自然に感じられるため、必要な場面に絞って使うのがいいでしょう。

Q3. 就活の志望動機に書くときの注意点はありますか?

A. 単に「御社の理念に感銘を受けました」だけでは抽象的に見えるため、「具体的な取り組みに感銘を受け、自分もその一員として挑戦したい」などと具体性を加えることが大切です。

最後に

「感銘を受ける」という言葉は、心に深く刻まれる体験を表す日本語ならではの表現です。日常会話ではやや改まった響きがありますが、ビジネスや就活では敬意や誠意を伝える言葉として有効です。

大切なのは、具体的な体験や思いと結びつけて用いること。そうすれば、相手に伝わる言葉の力がぐっと高まりますよ。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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