「好ハオ」の読み方や意味は?
InstagramやTwitterでよく見かける「好ハオ」という表現。なんとなく意味を理解しているという人も多いかもしれません。まずは改めて正しい読み方や意味を解説していきますね。
読み方
「好ハオ」は「ハオ」と読みます。「好」という文字だけでも中国語では「ハオ」と読みますが、若者の間では「好ハオ」の3文字をまとめて「ハオ」と呼ぶそう。元々は「好(ハオ)」とカッコが付いたまま表現されていましたが、次第にカッコが省略されて「好ハオ」と表記するようになりました。「好」だけでもいいのではないかと思うかもしれませんが、「ハオ」という表現を使いたいようです。
そのため、「好ハオ」と二重表現になったとしても、読み方まで含めて表記するのが一般的でしょう。
意味
「好ハオ」とは、中国語の「好(ハオ)」から派生した言葉。中国語の「好(ハオ)」は「すぐれている」「良い」「好き」というような意味を持ちます。若者の間で使われている「好ハオ」も同じ意味で、推しを褒め称える時や好きな物に対して「好ハオ」と表現するのだそう。
少し前に韓国語の「사랑해(サランヘ)」なども流行りましたよね。同じ「好き」というニュアンスを表すにしても、あえて日本語以外の言語で表現することによって、語感の違いや可愛さを楽しんでいるのです。2022年上半期には、『JC・JK流行語大賞』のコトバ部門に「好ハオ」がランクインしました。特に女子中高生やオタク界隈を中心に浸透している言葉でしょう。
「好ハオ」の元ネタは何?
なぜ中国語である「好ハオ」が浸透したのでしょうか? ここでは「好ハオ」の元ネタについて解説していきます。
「好ハオ」が広まった由来には様々な説が考えられており、明確な理由は分かっていません。ただ近年、韓流アイテムやK-POPの流行に続いて、中国ポップなアイテムやメイクなどが若者の間で流行していますよね。中国文化を好む人たちが、InstagramなどのSNSで「好ハオ」という表現を使い始めたことでこの言葉が広まったとも考えられています。YouTuberの佐伯ポインティさんが動画の中で使った表現から、「好ハオ」が浸透したという説もあるようですよ。
「好ハオ」の使い方を例文でチェック!
「好ハオ」は様々なシチュエーションで使える表現です。また、最近は「好ハオ」が派生して「ハオい」「ハオすぎる」という表現も使われているのだとか。実際に例文を用いて使い方を確認していきましょう。
1:今日の推しビジュ良すぎて好ハオ
推しのアイドルやアーティストなどに使うことが多いでしょう。いつもと違う格好や髪型をしている推しを見て、褒め称える時に「好ハオ」と表現したりします。中高生の間では、好きな人に対しても「好ハオ」と使うことがあるのだとか。推し活だけでなく、身近な恋愛にも使える言葉です。
2:黒髪ロングは個人的にタイプすぎて好ハオ
「個人的に」という表現もよく使われます。「個人的に好ハオ」というフレーズもSNS上で見かけることも多いでしょう。「好ハオ」は、「好き」「良い」という意味を表す言葉なので、異性だけでなく同性の髪型やメイクを褒める時にも使うことができます。
3:疲れた日にラーメンを食べるのがほんとに好ハオ
このように、人だけでなく物や事柄に対しても使える「好ハオ」。好きな食べ物や好きな曲をSNSで紹介する時に、一緒に「好ハオ」と表現することで、自分がそれを好きであることを伝えることができます。「〆に出てくるこのデザートが好ハオ」というように表現。
4:非常にハオい
「ハオい」とは、「中華っぽい」と「好き、エモい」という2通りの意味を表します。ファッションやメイクが中国っぽく仕上がった時に「今日めっちゃハオいかも」と言うと、「中国っぽい雰囲気である」という意味を表現できるでしょう。しかし、「今日の推しの髪型めっちゃハオい」というように「好ハオ」と同じ意味で使うパターンもあります。「ハオい」を使う時は、「とても」「非常に」「だいぶ」などの形容詞が併用されることが多いでしょう。
5:この雰囲気があまりにもハオすぎる
こちらは主に「魅力的すぎる」「尊い」というような意味で使います。「ハオい」は中華っぽいというニュアンスを含んでいましたが、「ハオすぎる」はそのような意味では使わず、「好きの最上級」というような感覚で使うでしょう。「好ハオすぎる」と表現する時もあります。
合わせて覚えよう!「好吃」とは…?
中国文化に関心を持つ若者が増えてきたからか、「好ハオ」以外にも中国語の単語をSNS上で見かける機会が多くなりました。そこで最後に、比較的使われやすい単語「好吃」について解説していきます。
「好吃(ハオチー)」は「美味しい」という意味。たまに「好好吃」というように表現することもあります。「好」を前につけることで「すごく美味しい」という、より感動的な意味を表現することができるでしょう。SNSで食べ物の写真をアップする時に、一言「好吃」とコメントをつける若者が増えてきています。
「好ハオ」ほど浸透していませんが、若者の間で使われている中国語の1つです。
最後に
若者の間では、韓国や中国など、日本以外の文化が流行しているようですね。SNSの普及により、今は簡単に世界中の人と繋がることができる時代になりました。若者の流行が、日本のグローバル化を推進する可能性もあるのかもしれませんね。
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