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2026.04.16

「お口添え」はどう使う? 意味、例文、言い換え表現をわかりやすく解説【専門家監修】

こちらから相手に取りなしを依頼する場面や、人を紹介していただきたい場面は、ビジネスシーンにおいてよくあることです。そのような時に使えるのが「お口添え」という言葉です。本記事では、例文や類語、さらに対義語や英語表現、よくある疑問と回答について解説をします。

この記事のサマリー

・「お口添え」とは、お願いごとや交渉などがうまくいくように、傍から言葉を添えてとりなしてもらうことをいいます。
・「口利き」よりも控えめに取りなしを頼むときの表現です。
・言い換えには「紹介する」「仲介する」「橋渡しをする」などの表現が使えます。

「お口添え」という言葉を見聞きしたことはあっても、意味や使い方を正しく説明できる人は意外と少ないかもしれません。目上の人にお願いをしたいときや、お礼を丁寧に伝えたいときに使える一方で、場面を誤ると違和感を与えることもあります。

そこで、この記事では、言葉の意味から使い方、言い換え表現まで押さえて、品よく伝える言い回しを身につけましょう。

「お口添え」ってどんな意味?

「お口添え」とは、お願いごとや交渉などがうまくいくように、傍から言葉を添えてとりなしてもらうことをいいます。

「お口添え」は、「口添え」に接頭語「お」をつけた敬語的表現で、主に目上の相手の取りなしについて述べる際に用います。

「お口添えを賜りたく〜」や「お口添えいただきまして感謝しております」というように、とりなしてもらった際や、とりなしてもらったお礼を伝えたい際に活用できます。

「口添え」について、辞書では次のように説明されていますよ。

くち‐ぞえ〔‐ぞへ〕【口添え】
[名](スル)傍らから言葉を添えてとりなすこと。「知人のために口添えする」
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

「お口添え」を使う時の注意点

「お口添え」は、目上の人などに間に入って言葉を添えてもらう行為を指します。そのため、「お口添え」をお願いする人の立場や影響力も考えて、その人の負担とならないようにしたいものですね。

また「自分の口添えのおかげで、その企画はうまくいった」という使い方をすると、まるで自分の自慢話のようであまりいい印象を与えないでしょう。使い方には注意したい言葉といえます。

「口利き」との違いは?

「お口添え」「口利き」どちらもよく似たニュアンスですが、どのような違いがあるかご存じですか?

両方とも、自分と相手以外の第三者が間を取り持つ、という点では同じ意味の言葉です。「お口添え」は、間をとり持つという補助的な意味があります。一方「口利き」は、間を取り持つ以外にも、「世話をする」「交渉ごとなど仲裁のうまい人」という意味も含まれます。

したがって「お口添え」よりも「口利き」の方が、積極的に間に入ってもらうニュアンスが強まるといえるでしょう。

「お口添え」を使った例文

「お口添え」の使い方を具体的な例文とともに見ていきましょう。

ビジネスマンとビジネスウーマンが握手している写真
(c)Adobe Stock

「このたびは、お口添えをいただき、誠にありがとうございました」

目上の相手から、何らかのとりなしを受けてお礼を伝えたいときの代表的なフレーズです。ビジネスにおいてきちんとしたお礼をすることは、社会人として非常に大事なマナー。こういった表現がサラッと使えるようになると、上司との関係もよりよくなるかもしれません。

「このプロジェクトへの参加が可能となるようにお口添えをしてくださいますよう、何卒よろしくお願いいたします」

目上の相手から支援や協力を受けたい時に使える言い回しです。こちらもまた、支援や協力を依頼する際の代表的な例文といえます。

「先生のお口添えのおかげで、貴重な本を借りることができました。ありがとうございました」

「おかげで」は、相手の助力によって望ましい結果が得られたことへの感謝を表す言い方です。この例文では、「先生のお口添え」によって本を借りられたことへの謝意を自然に示しています。

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「お口添え」の言い換え表現にはどんなものがある?

「お口添え」の言い換え表現を例文と一緒にいくつか紹介をしていきます。

「紹介する」

紹介は、人と人の間に立って、とりもちをすること。引き合わせたり仲立ちをすることをいいます。お口添えという言葉よりも一般的でしょう。

【例】
・「この本の著者の方に、ご紹介いただけませんでしょうか?」
・「よろしければ、A社の担当者様をご紹介いただけないでしょうか?」

例文のように「ご」をつけると、相手により丁寧な印象を与えられます。

「仲介する」

「仲介する」とは、当事者の間に入って、問題解決を図ったり、話が円滑に進むように取りまとめたりすることを指します。

【例】
・「彼女は前職の同僚で、以前からの知り合いだったので、A社の担当者に仲介することになった」
・「同僚が私の友人が気になるというので、仲介してデートの約束を取り付けてあげた」

「橋渡しをする」

「橋渡しをする」とは、人と人、あるいは組織と組織の間に立って関係を取り持ち、両者をつなぐことをいいます。

【例】
・「今度のプロジェクトでは、あなたには2つのチームの橋渡し役を担ってほしい」
・「彼とは面識がないので、ご友人に橋渡しをお願いできませんか? 」
・「互いに誤解をしてあの2人は仲違いをしていたが、彼女が橋渡し役となって仲直りをさせた」

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「お口添え」の英語表現って?

英語でも数通りの表現方法がありますので、状況に合わせて使えるようにしたいもの。ここでは英語での表現方法を見てみましょう。

ヘッドホンとスマホ
(c)Shutterstock.com

I’ll put in a good word for you.

直訳すると「あなたのために口添えをしておくわね。」となります。ここでの「put in a good word」は、「推薦する」という意味もありますよ。

With the recommendation of my father‘s friend, I joined that project.

「父親の友人の口添えもあって、私はそのプロジェクトに参加をした。」という意味です。この「recommendation」は、やや改まったフォーマルな表現で、書き言葉や公式な場面でよく使われます。

Thank you very much for speaking up for our company.

「我が社のためにお口添えいただきありがとうございます。」が日本語訳。ここでの「speaking up for…」は味方になることを意味しています。

「お口添え」に関するFAQ

ここでは、「お口添え」に関するよくある疑問と回答をまとめました。参考にしてください。

Q1. 「お口添え」とはどんな意味ですか?

A.  お願いごとや交渉などがうまくいくように、傍から言葉を添えてとりなしてもらうことをいいます。

Q2. 「お口添え」はどんな場面で使いますか?

A.  主に目上の相手の取りなしについて述べる際に用います。

Q3. 「口利き」との違いは何ですか?

A. どちらも第三者が間を取り持つ点では似ていますが、「お口添え」は補助的に取りなす意味合いが中心です。一方の「口利き」は、世話をする、交渉の仲裁をするなど、より積極的に間に入るニュアンスを含みます。

最後に

「お口添え」を使いこなせるようになると、目上の方へお願いしたいときや援助を受けたお礼を伝えたいときなど、品のあるコミュニケーションがとれるようになるでしょう。依頼やお礼を伝える場面は、ビジネスシーンにおいて頻繁にあります。こうした言葉を適切に使うことで、丁寧で配慮のある印象を与えやすくなるでしょう。

TOP・アイキャッチ画像/(c)Shutterstock.com

武田さゆり

武田さゆり

国家資格キャリアコンサルタント。中学高校国語科教諭、学校図書館司書教諭。現役教員の傍ら、子どもたちが自分らしく生きるためのキャリア教育推進活動を行う。趣味はテニスと読書。

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