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2023.10.20

「一助」の意味と使い方、言い換えができる類語の紹介|あなたのビジネスの一助となる解説

一助とは「いちじょ」と読み、「何かの足し。少しの助け」という意味を表す言葉です。ビジネスシーンにおける会話やメール等で頻繁に出てくる言葉なので、正しい使い方を理解しておく必要があります。本記事では「一助」の正しい意味や使い方、例文をご紹介します。

「一助」の意味と読み方

電話をしながら街中を歩く女性
(c)Shutterstock.com

「一助」という言葉。この言葉はビジネスシーンではよく出てきますよね。そんなときに意味が全く分からないとちょっと困ったことになるかもしれません。

では「一助」という言葉は、どんな意味でどのような使い方をするのでしょうか。具体例も含めてご紹介していきます。

◆「一助」の意味と読み方

「一助」とは「何かの足し。少しの助け」という意味です。「いちじょ」と読みます。

◆「一助」とはどれくらいの助けなの?

意味通りに捉えれば「一助」とはわずかな助け、何かをカバーするために役立てられる、多少の助けを表します。しかしビジネスシーンでは、実際には大きな助けであっても、謙遜するために「程度の少ない助け」として「一助」が使われます。

◆「一助」という言葉を使うときの注意点

一助という言葉は、当人がいないところで使います。例えば「先輩からのアドバイスを企画作成の一助としました」という言葉を、意見をくれた先輩を前にして使うのは無礼です。「少しの助けでした」と目の前で言われたら不快ですよね。

「一助」の正しい使い方・例文

(c)Shutterstock.com

次に「一助」がどのように使われるのか、例文を見て実際に使えるようにしましょう。

「副業で稼いだお金を家計の一助とする」

この場合の「一助」とは、「~の足しにする」という意味の使用例です。この文では「家計の足しにする」という意味で使われています。

「先輩からのアドバイスを理解の一助とした」

「理解の一助とした」とは、「理解をするときの、わずかな助けとした」という意味になります。

「販売促進の一助となれるよう精一杯努力いたします」

この文は、ビジネスシーンで使う「一助」の文例です。目上の人との会話やメールなどで、相手への敬意を示しつつ自分の能力を売り込む言葉として「一助」が使えます。そのため、面接やエントリーシートの志望動機にもよく用いられる言葉になります。

「一助」をビジネスメールで用いた丁寧な例文

(c)Shutterstock.com

ビジネスシーンで「一助」が使われる場面は多いです。以下では「一助」を用いたビジネスメールの丁寧な例文を見ていきましょう。

◆一助となれば幸い/幸甚(こうじん)です

ビジネスメールなどで、謙遜しながら相手に「少しでも助けになれば嬉しいです」と伝えるために使われます。

〈例文〉
「先般お送りした資料が、新規プロジェクトの一助となれば幸いです」

◆一助となるべく

こちらも、へりくだりつつ自分をアピールする際に「多少の助けとなれば」という意味で使われます。相手のために尽くすということでもありますね。

〈例文〉
「若輩者ではございますが、キャンペーン成功のための一助となるべく努力いたします」

その他の言い回しとして「一助としてください」「一助になりたいと存じます」などがあります。

「一助」の類語にはどのようなものがある?

(c)Shutterstock.com

「一助」はビジネスシーンにおいて、どんな言葉に言い換えられるでしょうか? 3つご紹介します。

尽力

「尽力」とは、「あることを実現するために、力を尽くすこと」を意味します。自分の行為に対して使うときは「尽力」と表し、敬意を持って目上の人の行為に感謝する場合は接頭語に“ご”をつけて「ご尽力」と表現します。「尽力」とは言いつつ、例え少しの助けであっても「尽力」という言葉は使われますよ。

〈例文〉
・「キャンペーンの成功に向けて、尽力させていただく所存です」
・「このプロジェクトの成功は、〇〇様のご尽力の賜物であります。厚く御礼申し上げます」
・「〇〇様には平素よりご尽力賜り、恐悦至極に存じます」

支援

「支援」とは「他人のために支えて助けること」。「ご支援」は「支援」に“ご”をつけて相手への尊敬の意を表します。相手に何らかの支援をお願いする場合や、支援のお礼を伝える場合に使われます。「今後とも変わらずご支援をいただけますよう~」というように、口語やメールで使える便利な表現です。また「ご支援いたします」というように自分自身の行動にも使うことができます。

〈例文〉
・「いつもご支援いただき、心より感謝いたします」
・「貴社のプロジェクトには感動いたしました。微力ながら、ご支援させていただきたいと考えております」
・「これもひとえに〇〇様のご支援の賜物であります。深く感謝しております」

助力

「助力」とは「他人の行為に力を貸して助けること」。「ご助力」は「助力」に“ご”をつけて相手への尊敬の意を表します。相手の助けや力添えを敬う表現で、自身の行為を表現する言葉ではありません。何らかの助けをいただいたときや、助けをお願いするときによく使われます。

〈例文〉
・「私がこのように成長できたのは、諸先輩方のご助力の賜物です」
・「いつもご助力いただき、誠にありがとうございます」
・「今回のプロジェクトになんとかご助力をいただけないでしょうか?」

最後に

「一助」の正しい使い方、より丁寧な表現方法、言い換え表現を解説してきました。目上の方や取引先の方との会話やメールで「一助」という言葉を上手に使いこなせるようになれたのではないでしょうか。また、自己の力を謙遜する意味を持つ「一助」は、ビジネスシーンでへりくだりつつも自己アピールをするのに使える便利な言葉です。これから面接を予定している方、とっておきの企画をプレゼンする方は「一助」という言葉を上手に使ってアピールしてみてくださいね。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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