目次Contents
大根のカロリーと糖質量はどれくらい?
皮付き・皮なし・葉・おろしのカロリー&糖質量
ヘルシーな印象の大根。果たしてカロリーや糖質量は低いのでしょうか。皮付き、皮なし、葉、おろしの状態でそれぞれ100gあたりを比較してみます。
カロリー | 糖質量 | |
---|---|---|
皮付き | 15kcal | 2.7g |
皮なし | 15kcal | 2.8g |
葉 | 23kcal | 1.3g |
おろし | 25kcal | 2.9g |
皮付き・皮なしでそれほど差はないですね。
サイズ別・大根のカロリーと糖質量
次に大根のサイズ別でカロリーと糖質量を比較してみます。
大根はものによりますが、かなり大きいものだと2kgを超えるものも多く(葉を除いた可食部)、通常サイズであれば1kg前後、小さめのものだと800gほどになります。
また、こちらも元の大きさによりますが、おでんなどに入っている輪切り大根の重さは100g前後と考えられます。
大を2000g、中を1000g、小を800g、輪切りを100gと仮定し、それぞれのカロリー・糖質量を見ていきましょう(皮付きで計算)。
カロリー | 糖質量 | |
---|---|---|
大(2000g) | 300kcal | 54.0g |
中(1000g) | 150kcal | 27.0g |
小(800g) | 120kcal | 21.6g |
輪切り(100g) | 15kcal | 2.7g |
1kgの中サイズ大根を丸まる1本食べても、白米お茶碗一杯(150g)のカロリー234kcalや糖質量53.4gよりもかなり低めです。
大根とその他野菜とのカロリー・糖質量比較
にんじんや玉ねぎ、キャベツなどと比較
白米と比べてカロリーや糖質量がかなり低いことはわかりましたが、同じ野菜の中ではどうなのでしょうか。さまざまな野菜と比較した一覧表で確認してみましょう(すべて100gで計算)。
カロリー | 糖質量 | |
---|---|---|
大根 | 15kcal | 2.7g |
にんじん | 35kcal | 6.5g |
玉ねぎ | 33kcal | 6.9g |
キャベツ | 21kcal | 3.4g |
じゃがいも | 59kcal | 8.4g |
ピーマン | 20kcal | 2.8g |
ブロッコリー | 37kcal | 1.5g |
白菜 | 13kcal | 1.9g |
なす | 18kcal | 2.9g |
トマト | 20kcal | 3.7g |
西洋かぼちゃ | 78kcal | 17.1g |
カロリーも糖質も野菜の中でかなり低めであることがわかりますね。
ダイエット向き? 大根に含まれる栄養素とは
イソチオシアネート
イソチオシアネートとは、大根のようなアブラナ科の植物に含まれる成分です。
このイソチオシアネートには、活性酸素を除去する働き、解毒作用など、強力な抗酸化力によるがん予防が期待されています。
動脈硬化の予防や殺菌によるインフルエンザや風邪の予防、免疫力のアップ、代謝アップ、デトックス効果、アンチエイジングなど、健康や美容によいと注目されているスーパー成分なのです。
イソチオシアネートは、切ったりおろしたりすることで細胞が壊れ生じる成分。そのため、大根おろしにして食べるのがもっともおすすめです。
消化酵素
大根には酵素も含まれています。タンパク質の分解酵素である「プロテアーゼ」や脂肪の分解をサポートする「リパーゼ」、デンプンの分解を助けてくれる消化酵素「アミラーゼ」などがあります。
プロテアーゼはタンパク質をアミノ酸まで分解し、体内に吸収されやすくしてくれます。
リパーゼは脂肪を分解する働きがあるため、脂の多い料理と一緒に摂ることで、胃もたれや胸焼けを防いでくれます。
アミラーゼは消化をサポートしてくれるデンプン分解酵素で、こちらも胃もたれや胸焼けを防いでくれる効果が期待できます。
これら酵素は、加熱に弱いため大根おろしや細切りにして生のサラダとして食べるのがおすすめです。
ビタミンC
大根は、美肌やエイジング、病気予防に効果的なビタミンCも含まれています。
ただし、私たちがよく食べる根の部分ではなく、葉の部分のほうが含有量は多め。
ビタミンCは水溶性ビタミンなので、水にさらしたり茹でたりすると流出してしまいます。そのため、長時間水にさらしたり茹でたりせず調理しましょう。水を使って調理する場合は、スープにして汁ごと食べられるようにするのがおすすめです。
その他含まれる栄養素
他にも大根は、カリウムやカルシウム、ビタミンKや葉酸、食物繊維、βカロテンなど栄養たっぷり。
しかし、これら栄養素は大根の根の部分に含まれるものもありますが、多くは葉の部分に含まれています。大根というと根の部分を想像しがちですが、実は葉の部分にこそ栄養素がたっぷり。
調理で使用せず捨ててしまう方も多いかもしれませんが、お味噌汁に入れたり漬物にしたり、炒め物に加えたりしてぜひすべて使い切ってください。
大根は低カロリー・低糖質! ダイエットに活用したい野菜
大根のカロリーと糖質量、栄養素について解説しました。低カロリーかつ低糖質、さらには栄養もたっぷり含む大根は、ダイエットにぜひ活用したい食材と言えます。栄養をできるだけそのまま摂るためには、大根おろしや生のサラダにしてそのまま食べたり、スープにして汁ごと飲んだり、葉の部分までしっかり使ったりするのがおすすめ。ダイエット中に限らず、ぜひ日々の食事に大根を活用してみてくださいね。
TOP画像/(c)Shutterstock.com
りの
栄養士・運動実践指導者・ダイビングインストラクターとしてフォットネス業界に10年勤務。趣味は筋トレと海外旅行(渡航国数50カ国以上)。現在はWebライターとして世界中でノマドライフを満喫中。著書『拝啓、世界であわてふためく女子たちへ』。