スピーチって苦手…
結婚式や職場の会議で3分間スピーチを任されたけど、何を話していいのやら… と頭を抱えている人はいませんか? 多くの日本人は大勢の前で話すことに対して苦手意識を抱いています。これまで学校の授業などで、スピーチやディスカッションをする機会が少なく、場数を踏んでいないという背景が関係しているかもしれません。
本記事では、上手なスピーチの構成やコツ、またうまくできない原因やスピーチを成功させるネタを紹介します。ぜひ参考にしてくださいね!
なぜスピーチがうまくできない?
話始めたはいいものの、なんだかまとまりのないスピーチで終わってしまった、なんてことはありませんか? スピーチがうまくできない理由は、次のようなことが考えられます。
準備が足りていない
テーマや構成が曖昧だと、要点がわかりづらく時系列もいったりきたりで、聞く側は「一体何の話をしてるの?」となかなか伝わりにくいスピーチになってしまう恐れがあります。スピーチをする前の準備はしっかり行うことが重要です。話すテーマを絞り、どのような流れで話すか、また実際に声に出して練習してみることをオススメします。
しっかりと話す内容が頭に入っていれば、当日余計な不安も軽減されるでしょう。
場数を踏んでいない
スピーチが苦手な理由のひとつに、人前で話すという場面がどんどん減ってきていることが考えられます。近年、仕事においてもメールやチャットでのコミュニケーションが主流となっており、対面で取引先と商談をする機会が減ってきてるのが現状です。
メールやチャットは、自分の考えを整理してから発信ができますが、電話や対面の場合は、相手の発言に即座に反応しなければいけないので、日頃から話し慣れていないと緊張から言葉に詰まったりすることもあるでしょう。スピーチも同様、場数を踏んでいないと緊張感が拭えず、まとまりのないものになってしまうことがあります。
上手なスピーチの構成
スピーチのテーマを絞ったら、どのような流れで話すのか構成を考えましょう。では、相手に伝わりやすい構成はどのようなものでしょうか。ダラダラと長いだけのスピーチは、聞き手を退屈にさせてしまいます。決められた時間で相手の興味をそそるためには「起承転結」を意識しましょう。
「起」
まずは、聞き手の興味を引くために、スピーチのテーマに簡単に触れながら話始めましょう。「世間ではXXXの話題で持ちきりになっていますが…」「皆さんはXXXという言葉をご存じですか?」など、大勢の注意を引いたり、相手に問いかけるような言葉が、スピーチの導入部分に適しています。
「承」~「転」
次に、「起」で始めた内容を広げ展開していくのが、「承」~「転」になります。自分が体験して感じたことや、そこから得た学びなどを、相手にわかりやすいように具体的に話すと深みのあるスピーチになるはず。
「結」
「承」~「転」を話し終え、最後のまとめに入ります。「これらの学びから仕事をする上で一番重要なことは○○○だとわかりました」「皆さんもぜひ、今日から○○○を心に留めて一緒に頑張っていきましょう」といったように、明るく前向きな言葉で締めると聞き手の印象もグッとよくなるでしょう。
スピーチを成功するために実践したいこと
スピーチを上達させるためには、次のようなコツがあります。
テーマは一つ、明確に!
ぼんやりと話し始めると、結局何を言いたいのかがわからず、ダラダラと伝わりづらいスピーチに陥りがちです。まず最初に、そのスピーチの肝となる部分、テーマを一つに絞りましょう。何を話そうかと考えているうちに、あれもこれも思いついて伝えたいことがいくつか出てしまうこともありますが、限られた時間では一つのテーマに絞って話すことがオススメです。
具体的なエピソードを織り込む
抽象的な話は、聞き手を飽きさせてしまうことが多々あります。スピーチを成功させるためのコツとして、テーマに沿った具体的なエビソードを織り込むと、相手の興味を引いたり、理解度が高まる効果が。自分の経験談でなくても、最近起こったニュースなどを例に挙げると、聞き手の頭の中で想像しやすく、聞いていて楽しいものになるでしょう。
とにかく練習
スピーチの内容と構成が決まったら、あとは口に出して練習あるのみです。ストップウォッチで時間を計りながら、長すぎないか短すぎないかも確認をしましょう。家族や友人に聞いてもらい、話すスピードや話の構成などもチェックしてもらうとより成功に近づくはず。
3分間スピーチのトピック
スピーチの構成やコツはわかったけど、そもそもスピーチの「ネタ」がない! と頭を抱える人は多いでしょう。突然のスピーチを任されたけど頭の中がまっしろ… 直前までネットで必死にネタ探しをする人もいるかと思います。次に、スピーチのネタ探しのヒントを紹介します。
自己紹介
初めて大勢の前で登壇を任された場合は、相手に自分を知ってもらういい機会になるので、自己紹介は一番のオススメネタです。ここでのポイントは、ただ淡々と自分の経歴を語るのではなく、具体的な経験を織り込むこと。「このような経験を得て、自分はこんな人である」ということを相手にわかってもらうエピソードを上手に話しましょう。
家族・趣味
自分の家族やペット、趣味の話もスピーチではよく用いられるネタです。身近なことだからこそ、比較的リラックスして話しができるでしょう。趣味の話は、好きがゆえに没頭しすぎて聞き手を置いていかないよう、常に相手の立場にたって簡潔に興味をそそるような内容を意識してくださいね。
時事ネタ
時事ネタは、多くの聞き手の興味を引ける定番なスピーチネタですよね。世界情勢や最近巷で話題になっているものなどは、取り上げやすいはず。具体的なエピソードにつなげられるものを選ぶことがポイントです。
健康
健康がテーマの話も、多くの聞き手の関心を寄せるスピーチネタの一つ。今試している健康法やダイエット効果など、自分の具体的な経験を例にあげると話も盛り上がります。ですが、病気の話など、場合によっては聞き手を悲しい気持ちにさせてしまうこともあるので注意が必要です。
名言
披露宴のスピーチや会社のパーティーでよく聞くネタとしては、名言やことわざも鉄板ですね。自分の経験談など具体的なエピソードを上手につなげられれば、完成度の高い会うスピーチになるでしょう。偉人の名言だけでなく、親やお世話になっている上司の名言も引用すると、聞き手の興味へとつながります。
最後に
なかなか機会がないからこそ、いざ頼まれたときに頭を悩ます3分間スピーチ。ネタ探しから「起承転結」を意識した構成、練習を繰り返すことが、スピーチを成功に導くコツとなります。友人の結婚式や取引先へのプレゼンテーション、ビジネスシーンでのパーティーなど、いつ任されても大丈夫なように上達しておくに越したことはありません。ビジネスパーソンとして本記事で紹介したコツを覚えておいてください。
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