「スピーチ」とは
人前での発表、発言をするのは好きですか? 緊張しないという方もいれば、反対にすごく抵抗感がある方もいたりして、得意不得意が分かれる分野かもしれませんね。今回は、そんな人前で話す行為の代表格「スピーチ」について、詳しく見ていきましょう。
「スピーチ」の意味
まず、「スピーチ」の意味からおさらいしましょう。明治時代まで「スピーチ」とは、公衆の前で自分の主義・主張、意見を発表したりすることを指していました。しかし、今では会合の席などで大勢を前にして行う談話のことを指すことの方が多くなっています。英語では、「give a speech(スピーチをする)」「make a speech(スピーチをする・演説をする・話をする)」などといいます。
「スピーチ」はもともと英語の「speech」が語源ですが、そのままカタカナ英語として日本でも浸透している言葉になっています。
「スピーチ」の数え方
「スピーチ」はどのように数えるか知っていますか? 実は「スピーチ」する場によって、数え方のポイントが違うんです。
結婚披露宴などで行われる「スピーチ」は、「1件」「2件」または、「1席」「2席」というように数えます。一方、講演や弁論大会などの「スピーチ」の数え方は「1本」「2本」、もしくは「1題」「2題」と数えます。
「スピーチ」が苦手な人の特徴
「人前で話そうとすると頭が真っ白になる」「スピーチの前日にひどく緊張して眠れなくなる」というような経験をしたことがある人もいるのでは? 「スピーチ」が苦手だと感じている人には、どのような特徴が共通してあるのか、一緒に見ていきましょう。
自分に自信がない
「スピーチ」が苦手な人は、自分に自信がないという人が多い傾向にあります。自分の発言が正しいかどうか、聴いている人にどう思われるかなどを過剰に気にしてしまうため、スピーチをすることに嫌悪感を持ってしまうのです。
人前に立つ経験が少ない
そもそも「スピーチ」をしたり、人前に立って何かをしたりする経験が少ない、という場数の問題もありそう。
「スピーチ」の質は、どれくらいの声のボリュームが良いのか、どのように話したら聞き手に伝わりやすいのかなどを知っているかどうかで変わってくるため、ある程度経験が必要です。経験が無いとこれらの感覚が備わらないため、余計に「スピーチ」に苦手意識を持ってしまうと考えられます。
完璧主義の傾向がある
「スピーチ」が苦手な人の特徴として、「完璧主義」の傾向が挙げられます。「絶対に失敗できない」「しっかりこなさなければならない」というように、自分自身を追い詰めてしまうことがあるのです。
そのため、ひとつの「スピーチ」に対して重く考えすぎてしまい、苦手意識を持ってしまうことも。
上手な「スピーチ」をするコツとは?
「スピーチ」が苦手な人の特徴を紹介しましたが、では上手に「スピーチ」を行うにはどうしたら良いのでしょうか? ここからは「スピーチ」を上手に行うためのコツを紹介します。
テーマを一つに絞る
「スピーチ」をする上で、大きなポイントとなるのが「テーマ」です。このテーマがはっきりしているかどうかで「スピーチ」の分かりやすさが大きく変わってきます。ですから、スピーチをする際には、テーマを明確にしましょう。
メモはなるべく見ない
メモを見ながら「スピーチ」を行うと、下を向くため声が通りにくくなります。また、メモを読み上げているだけでは、棒読みになってしまいがちです。
ですから、「スピーチ」はメモなどを見る頻度を下げて、聞き手の反応を見ながら行うことを意識するといいでしょう。「スピーチ」も一つのコミュニケーションだと心得ていれば、相手を惹き込む「スピーチ」になっていくはずですよ。
例え話をする
「スピーチ」をする際は、身近な例え話を織り交ぜながら話すといいでしょう。具体的な話をすることで、自分と相手との間に共通のイメージができて、齟齬が生まれにくくなります。
ボディランゲージを使う
ボディランゲージを用いることによって、聞き手の注意力を高める効果があります。身振りで示すことで、聞き手に視覚的な情報も届けることができますよ。
「スピーチ」に使いやすい話題とは?
会社の朝礼などで、どうしても「スピーチ」をしなければならない場合もあるのではないでしょうか。そんな時に使える「スピーチ」の話題となるアイディアを紹介します。「スピーチ」をする際に困ったら、ぜひ参考にしてみてくださいね。
最近の社会情勢
最近の社会情勢は「スピーチ」の導入などでよく使われます。政治や流行など、誰でも知っているような社会情勢について述べることで、聞き手の興味・関心がひきやすくなるのではないでしょうか。
自分の趣味
自分の好きなことや趣味も、「スピーチ」の話題としてしばしば用いられます。好きなことを語っていると、ついつい熱がこもるもの。その情熱が聞き手を引き込みます。ただし、熱くなりすぎて独りよがりにならないように注意しましょう。
季節の話題
旬の食べ物や、季節の行事について「スピーチ」するのもおすすめです。話題を広げやすく、共感も得やすいので、「スピーチ」の話題に困った時には使ってみてください。
緊張したときの対策を紹介
最後に、緊張したときの対処法を紹介します。「スピーチ」以外でも役立つ場面があると思いますので、ぜひ参考にしてみてください。
緊張を受け入れる
人前でスピーチをしなければならない時に、緊張するのは当たり前です。そして、緊張することは悪いことではありません。当たり前の反応なんだと受け入れることで、気持ちを落ち着かせることができるのではないでしょうか?
練習を行う
「失敗したらどうしよう」と不安になることによって、余計に緊張してしまうことがあります。そうであるならば、万全を期すためにもしっかりと練習を行いましょう。練習を重ねることが、自信につながります。
深呼吸をする
「緊張するときは、深呼吸をすると良い」と聞いたことはありませんか? 緊張すると、無意識に呼吸が浅くなってしまうことがあります。そのため、身体がこわばったり、さらに緊張を高めてしまったりするのです。
「今、緊張している!」と感じたら、大きく深呼吸をしてみましょう。
最後に
「スピーチをお願いします」と言われて、「喜んで!」と言える人はどれほどいるのでしょうか? 依頼が来た時、多くの人は緊張感を持って受け取ることでしょう。
そんな時、本記が、緊張感を和らげたり、何らかの助けになったりになれば、嬉しいです。
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