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2022.04.09

精神科医が教える! メンタル不調から回復するために知っておきたいことは…?

あさ出版は『元サラリーマンの精神科医が教える 働く人のためのメンタルヘルス術』を2022年3月11日(火)に刊行。精神科医・尾林誉史先生が、メンタルの不調から回復するために知っておくべきことを、Q&Aでわかりやすく解説してくれます。

“心の水位”が下がってどうしようかと思ったら読む本

(c)Shutterstock.com

メンタル不調には、うつ、抑うつ状態などいろいろな呼び方がありますが、そうした“心の水位”が下がっている状況とはどういうものなのかを理解し、早めのケアすることが大切。

『元サラリーマンの精神科医が教える 働く人のためのメンタルヘルス術』では、「病院選び」や「薬のこと」、「復職」に至るまで、メンタル不調を自覚した段階から回復して復職するまでに知っておいてほしいことをQ&Aでわかりやすく解説。元サラリーマンで、年間3000〜4000人のメンタルケアに向き合ってきた精神科医・産業医の著者が教える、メンタルヘルス術はきっと役立つはず。

今回はその中から、特に覚えておきたいことを3つ紹介します。

メンタル不調から回復するために知っておいてほしいこと

Q. メンタル回復のために第1段階でやるべきことはなんですか?

(c)Shutterstock.com

A. ともかく、「ちゃんとダラダラ休む」ことです。

まず初めの第1段階では、ちゃんと休むことが必要です。この段階は、ひたすらうみを出し切るようなものだと思ってもらいたいのです。「いわばデトックスです」という言い方もします。

ともかく、回復の右上がりの曲線にしっかりと乗っていくためには、初めのこの時期に、グダグダし、ダラダラすることが必要です。期間は1ヶ月から2ヶ月ぐらい。ちゃんとダラダラすると回復までの時間が短くなります。

Q. メンタルが不調でも、調子のいいときは仕事のメールに返事をしてもいいですか?

A. メールやLINEは見られないようにしてください。仕事モードに入るのはまだ早いのでやめておきましょう。

ちょっと調子が戻ってくると、受信したメールだけでも返そうかという気持ちになるかもしれません。しかし、仕事モードに入るのはまだやめておきましょう。メールが見られないようにする、チャットやLINEから外すなどしましょう。

かつてはできていたことがうまくいかないと、自信をなくしてしまいます。自分を一番脅かすものは、以前の自分です。雑誌をパラパラと眺める、娯楽小説やコミックを読む、動画を観る、外を歩くといった、エネルギーがあまり必要ないものから始めていきましょう。

Q. 良くなったと思ったらまた悪くなるのは、治療が合わないのでしょうか?

(c)Shutterstock.com

A. それは必ず起こってくることです。大きい波で回復していくなかに、どうしても小さい波の上がり下がりがあります。

回復は一直線に右肩上がりするのではなく、良くなったり悪くなったりします。大きい波と小さい波があると考えてもらえればいいと思います。メンタル不調とは、普通でいたものが何らかの原因でうつ状態に陥って、ストンと落ちてしまっていることです。そこから描いていく上昇曲線のカーブは、人さまざまです。時間の経過とうつ病の症状の変化医師との信頼関係があり、お薬もバッチリはまり、環境も整っていれば、ちゃんとした上昇曲線のカーブを描いていきます。

小さい波ばかりに注目していると、つらいことも多いし、全体が見えなくなります。小さな波が起こるのは一生懸命治療に立ち向かっている証拠です。数日という短い単位では悪くなっているように感じても、1ヶ月、3ヶ月単位では良くなっているのです。

* * *

“心の水位”が下がっているときは、自分に合ったケアをすることが重要なんですね。

もっとよく知りたい人は、ぜひ『元サラリーマンの精神科医が教える 働く人のためのメンタルヘルス術』をチェックしてみてください。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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