働く女性に聞いた! デリケートゾーンや生理の悩み
女性の身体の不調やデリケートゾーンの悩みについての調査結果を紹介します。また働く女性の環境に関し、国内と海外での意識の差を比較するため、日本人男性と在日外国人男性への調査も実施。
東京大学 医学部 産婦人科学教室 准教授・原田美由紀先生に、働く女性の身体との向き合い方についてのアドバイスもいただきました。男女ともに働きやすい環境づくりを目指したいですね。
働く女性と生理の関係
働く女性と、働く日本人男性、在日外国人男性に女性の生理と生理休暇について調査を行いました。
女性の2人に1人が、生理による体調不良で仕事や生活に影響が出たことがあると回答。そんな女性に対し「男性はもっと生理を理解するべき」「寄り添いたい」と思っている日本人男性は38%、在日外国人男性は42%を占めていることもわかりました。
一方で、「生理になったことがないから気持ちはわからない」と答えた日本人男性は46%。外国人男性の18%に比べ高い割合となりました。
女性の生理休暇と体調不良時の仕事への対処
生理休暇のある会社に勤めていても、その制度を利用したことがあると答えたのは4%。そもそも生理休暇に対する男性の認知度は、日本人男性は62%、外国人男性は88%という結果に。
では実際に生理や体調不良となった時、女性はどうしているのでしょうか?
生理による体調不良やデリケートゾーンの不調を感じたとき、約75%の女性は「特に休暇や早退などの対処はしない」と回答。有休利用者は8%、早退は6%と、仕事を休むという選択をする女性が少ないことがわかります。その一方で、生理休暇に賛成している日本人男性は54%、外国人男性は32%と、半数以上の日本人男性が生理による休暇の取得に賛成していることもわかりました。
職場環境は様々ですが、男性が多い職場、女性が多い職場に関わらず、生理休暇を取りたいと言い出せない女性は多いようです。
〈原田先生のコメント〉
これまでの調査で女性の生理休暇利用率の低さが指摘されてきましたが、今回の調査で改めて明らかになりました。生理休暇の制度がないとの回答も多く、また制度があっても利用しづらい環境、心理的状況も明らかになりました。
一方で男性への調査では、積極的に整理を理解しようという方は多くないものの、つらい症状に寄り添いたいと感じている方や、特に日本人男性への調査では、生理休暇の利用に賛成している方が半分以上という結果は、とても興味深い結果だと思います。女性、男性ともに個人的には互いを気遣っているものの、それを伝え合うのが難しい職場環境が反映されているように感じました。
“デリケートゾーンの不調”で仕事に影響も…
Q. デリケートゾーンの不調(かゆみ、におい、ムレなど)で仕事や生活に影響が出たことはありますか?
・ある… 33%
・ない… 67%
Q. 仕事や生活に影響を与えないためにもフェムケアをしていますか?
・している… 23%
・していない… 77%
3人に1人がデリケートゾーンの不調で仕事や生活に影響を感じているという結果に。
仕事や生活に影響が出ないよう「フェムケア(デリケートゾーンのケア)をしている」と回答した女性は23%。フェムケアという言葉を聞いたことがあるという方は多いかもしれませんが、実際に行っている女性は少ないことがわかりますね。
Q. デリケートゾーンの不調は膣内フローラの乱れが関係しており、膣内に乳酸菌が存在することを知っていますか?
・知っている… 11%
・聞いたことはあるが詳しくは知らない… 31%
・初めて聞いた… 58%
また、デリケートゾーンの不調は膣内フローラの乱れ(膣内にある乳酸菌の減少)が関係していること、膣内に乳酸菌が存在していることを知っている女性は11%でした。
デリケートゾーンの健康を左右する「膣内フローラ」とは
膣にも善玉菌と悪玉菌が存在します。女性の身体は、このバランスを正常にできる機能(自浄作用)を備えています。しかし膣内はとてもデリケートなため、体調不良や過労・ストレスにより、膣内フローラのバランスが乱れてしまいます。
膣の過剰な洗浄、ストレス、ホルモンバランス、抗生物質の服用で乳酸菌が減少。善玉菌が減少すると悪玉菌が繁殖しやすい環境となり、不快な症状を引き起こすリスクもあります。
膣内フローラを正常化する乳酸菌として、乳酸菌UREX※(ユーレックス)があります。役割の異なる2種類の乳酸菌(乳酸菌、GR-1と乳酸菌、RC-14)をバランスよく配合した乳酸菌です。乳酸菌UREX※は、生きたまま膣まで届き、膣内フローラを正常に保つことができます。
※「UREX」はクリスチャン・ハンセン社の登録商標です。
原田先生監修「我慢しないで! 女性が気をつけるべきサイン」
調査結果から、働く女性が生理による体調不良やデリケートゾーンの不調を我慢しがちなことがわかりましたが、以下の症状があるときは我慢せずに受診をしましょう。
・生理痛がひどく、痛み止めを使っても生活や仕事に支障がある
・経血の量が多く、夜用のナプキンが短時間ですぐにいっぱいになる。あるいは経血が漏れてきてしまう
・順調だった生理周期が不定期になってきた、あるいは妊娠していないのに生理が止まってしまった(月経周期は25日〜38日が正常とされています)
・生理が1週間以上続く
・おりもののにおいや状態が通常時と異なる(例:においが強い、灰色がかっている、白くぽろぽろとしている、黄緑色っぽい)
・デリケートゾーンにかゆみや痛みがある
・生理の時期と関係なく、下腹部に持続する傷みがある
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女性特有の不調は誰かに言い出しにくいことが多いかと思います。ですが、何か不調を感じた場合は我慢をせず、ゆっくりと休むことも大切です。今はなかなか言い出せない職場環境にいる人も、男女関わらず体調が悪そうな方には積極的な声掛けができるような職場環境で働くことができるよう、普段からの生活を意識してみてはいかがでしょうか…?
※調査内容:帝人調べ
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