【目次】
・そもそも【黒酢】とは?
・黒酢がダイエットに効果的な3つの理由
・黒酢ダイエットのやり方
・黒酢に期待できるその他の効果
・黒酢を使ったおすすめレシピもチェック
そもそも【黒酢】とは?
穀物酢の一種
「黒酢」は玄米と米麹から作られる穀物酢の一種で、一般的な穀物酢より黒っぽい色をしています。
ひとつの亀壺で糖化やアルコール発酵、酢酸発酵といった工程が行われるのが特徴です。また一般的なお酢と比べると、黒酢の方が熟成までに長い時間をかけると言われています。
黒酢は健康効果が高い
人間の代謝に必要なアミノ酸がバランスよく豊富に含まれている黒酢。黒酢は玄米が原料なので、アミノ酸量が一般的なお酢より多くなっています。
そのため健康効果も、他のお酢より期待できます。
黒酢がダイエットに効果的な3つの理由
1. 脂肪の燃焼を促してくれる
お酢には脂肪の燃焼を促す働きが期待されています。
これはお酢の主成分である「酢酸」によるもの。酢酸には脂肪の合成を抑制し、脂肪の燃焼を促す作用があるのです。
2. 内臓脂肪を燃やしてくれる
お酢には内臓脂肪を燃やす働きがあることが、大手醸造メーカーである株式会社ミツカンホールディングスの調査で判明しました。
【調査内容】
肥満気味の人が毎日大さじ1杯(約15ml)のお酢を含む飲料(500ml)を、朝晩2回に分けて取り続ける
【結果】
12週間後に内臓脂肪の数値が平均で約5%減少
血中中性脂肪も平均で18.2%減少
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3. 血糖値の上昇を防いでくれる
アンチエイジング専門医・日比野佐和子先生によると、ダイエット中はカロリーよりも血糖値のコントロールが必要であると言います。
「食事をとると血糖値が上がります。この上昇した血糖値を下げてくれるのがすい臓から出るインスリンです。インスリンは糖をエネルギーとして脂肪を溜め込む働きがあり、インスリンが余計に分泌されてしまうと太るとも言われています」(日比野先生)
そこでおすすめの食材がお酢なのだそう。
「酢は血糖値の上昇を抑えてくれます。疲労回復や便秘解消にも効果があります」(日比野先生)
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黒酢ダイエットのやり方
【量】1日大さじ1杯が目安
お酢の健康効果を得るには、毎日大さじ1杯の黒酢を摂り続けるのがポイント。
黒酢が苦手な人は、米酢やリンゴ酢などお好みのものでもOKです。
【飲み方】5~10倍に薄める
黒酢をそのまま飲むと、のどや胃の粘膜を傷める可能性があるため、5~10倍に薄めて飲むことが大切です。少しずつ複数回に分けて飲むのも◎。
また、カルシウムが豊富な牛乳や抗酸化作用のあるトマトジュースなどに混ぜると、栄養価が高いジュースが楽しめます。黒酢大さじ1に対し、飲み物は120mlが目安です。
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【飲むタイミング】食前よりも食後が効果的
黒酢を飲むタイミングは、お好きな時間帯でいいと言われていますが、お酢は胃液の分泌を促し食欲を増進させる作用があるため、食前に飲むと食べ過ぎにつながることも。
そのため、食前よりも食後に飲むのがおすすめです。
黒酢に期待できるその他の効果
シミやシワなど肌の老化を抑える
黒酢には「アントシアニン」が含まれています。
アントシアニンは色素成分であり、ポリフェノールの一種で強い抗酸化作用が。黒酢の他、黒豆やブルーベリー、黒米や黒ゴマなど黒っぽい色の食品に多く含まれています。
アントシアニンの抗酸化作用には、老化の原因となる活性酸素の発生を抑制する性質があり、シミやシワなど肌の老化を抑える効果が期待できます。
また、肝機能の健康に役立つことも報告されているようです。
体を温める性質で冷え性にも効果的
さらに黒酢をはじめとする黒い食品には、体を温める性質があります。
たとえば、白米より玄米、緑茶より紅茶、白ゴマより黒ゴマを選ぶ方が体を温めることにつながります。
黒酢は冷え性の人にもおすすめの食品なのです。
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ストレスに強い体づくりに役立つ
肝臓に負担がかかると、体が疲れやすくなり、胃腸にも負担がかかってしまいます。
この肝機能を補いストレスに強い体づくりに役立つのが、酸っぱい食品です。疲れを感じたら黒酢はもちろん、梅やグレープフルーツ、りんごやすだちなどの酸っぱいものを摂るのがおすすめです。
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便秘の解消も期待できる
黒酢などのお酢には、腸内の悪玉菌を減らす働きが期待されています。さらにお酢に含まれる「グルコン酸」には、腸内の善玉菌を増やす働きも。
善玉菌が増えると腸の血流が良くなり、蠕動(ぜんどう)運動が活発になります。その結果、腸内環境が改善され、便秘の解消が期待できるのです。
黒酢を使ったおすすめレシピもチェック
もやしレモン
ダイエットにおすすめな食材もやしを使った「もやしレモン」。
【材料(保存容器小1個分)】
豆もやし:1袋(200g)
水:1L
黒酢(穀物酢):大さじ1/2
<A>
白だし:大さじ2
レモン汁:小さじ2
【作り方】
1. 鍋に水と黒酢を入れ沸騰させる。豆もやしは水洗いして水気を切る。
2. 沸騰したら中火にし、豆もやしを入れふたをして3分茹でる。
3.[2]をざるにあげて粗熱を取り、キッチンペーパーで押さえて水気をふき取る。
4. 密閉できるポリ袋に豆もやしと[A]を入れ、できるだけ空気を抜いて、くちを閉じたら完成。
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鹹豆漿(シェンドウジャン)
絶妙なホロホロ感がポイントの台湾定番朝食「鹹豆漿(シェンドウジャン)」。
【材料(1人分)】
無調整豆乳:200ml
<A>
黒酢:大さじ1
しょうゆ:小さじ1/2
液体白だし:小さじ1/2
干し桜えび:小さじ1程度
ザーサイ(細かく刻む):10g(刻んだ状態で小さじ1程度)
<トッピング>
青ねぎ(小口切り):適量
パクチー(ざく切り):適量(お好みで)
フォカッチャ(フランスパン、油麸でも代用可):2切れ程度
辣油:少々
【作り方】
1. 小さめの丼に[A]を入れておく。干し桜えびはトッピング用に少し取っておく。
2. フォカッチャは一口大にカットし、鍋や小さいフライパンを使い少量の油(分量外)で揚げ焼きに。その後キッチンペーパーの上にあげて油を切っておく。
3. 小鍋に豆乳を入れ、中火で温める。沸騰する直前、フツフツしてくるくらいで火を止め、[1]の丼に勢いよく注ぐ。
4. 青ねぎやパクチー、[1]で残しておいた干し桜えび、[2]、辣油をトッピングしたら完成。
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人参のオリーブオイル漬け
サンドイッチやサラダに加えたい「人参のオリーブオイル漬け」。
【材料】
人参:1本
<A>
オリーブオイル:大さじ2
ワインビネガー(黒酢などの穀物酢でも代用可):大さじ1強
塩:小さじ1
レモン汁:少々
砂糖:小さじ1
黒コショウ:適量
【作り方】
1. 人参は皮を剥きスライサーで薄切りにしたあと、千切りにする。
2.[A]の調味料をボールで合わせ、よくかき混ぜる。
3.[1]で千切りにした人参を和えたら完成。