【目次】
・お腹にガスが溜まる原因
・お腹にガスが溜まるとどうなる?
・即効! お腹のガス抜き方法
・お腹にガスを溜めない予防策も
お腹にガスが溜まる原因
早食い
お腹にガスが溜まりやすい人は、ご飯を早食いしてしまうことが多いといわれています。ご飯を飲み込むとき、早食いにより空気も一緒に飲み込んでしまい、それがガスとなって溜まってしまうのだとか。
他にも、一口の分量が多かったり、よく噛まずに食べたりする人も、お腹にガスが溜まりやすいといわれています。
生理前のホルモンバランスの変化
また、一般内科医の成田亜希子先生によると、「生理が始まった頃には、腹部膨満感や吐き気などの症状が引き起こされることも少なくない」といいます。
これは“プロゲステロン”という腸の働きを低下させる作用のあるホルモンの分泌が、生理前に増加するから。ただ、腸の運動を促すと改善されるので、お腹を温めたり、湯船に浸かったりして体を温めてみるといいでしょう。
長時間座ったままの姿勢
デスクワークなどで長時間同じ姿勢で座っていることが多い人も、お腹にガスが溜まりやすいといわれています。腸が圧迫され働きが鈍ってしまうことで、ガスが排出されず溜まってしまいます。
トイレの我慢
トイレに行きたいのに我慢してしまうと、腸に負担がかかりガスが出にくくなってしまうこともあります。便意やおならは我慢せず、できるだけ排出しましょう。
緊張やストレス
緊張で何度も唾を飲んでしまう癖がある人も、ガスが溜まりやすいのだそう。なぜなら唾を飲むときに空気も飲み込んでしまうからです。
また、ストレスでお腹のガスが溜まることもあるようです。というのも、ストレスにより無意識に「息をのむ」行為が増えてしまうから。これは「呑気症」とも呼ばれています。
便秘
便が腸に堆積すると、腸内でガスが発生しやすくなります。便秘気味の人はガス発生を抑えるため、ガスの排出だけでなく、便秘自体を改善する必要があるかもしれません。
お腹にガスが溜まるとどうなる?
お腹が張る「腹部膨満感」が起こる
「腹部膨満感」とは胃腸が膨らみ、お腹が張って圧迫されているように感じる状態といわれています。
通常であれば、溜まったガスは呼吸やおならとして排泄されますが、消化管内のガスの産生と排泄のバランスが崩れると、腸内にガスが過剰に溜まり、腹部が張ってしまいます。
肌荒れを引き起こすことも?
腸内の悪玉菌が優勢な状況になると、ガスが産生されたり老廃物が蓄積したりします。
体にはその有害な物質を体外へ排出しようとする働きがあり、その排出が一部、肌から行われるのです。そのため、肌あれや吹き出物を引き起こすことも。
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即効! お腹のガス抜き方法
腸をマッサージする
腸を直接刺激するマッサージで、ガスをお尻に送る方法が効果的です。座ったままできるので、仕事の休憩中や空き時間などにもおすすめです。
両手をお腹の上に重ねて置き、腸の流れに沿って時計回りに円を描くようにさすります。20回ほどくるくるとさすると、お腹も温まり一石二鳥。
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〝ガス抜きのポーズ〟をする
「ガス抜きのポーズ」を行ってみるのもおすすめです。やり方は以下。
1. 仰向けに寝て、両ひざを抱える。
2. 息を吐きながら両腕でひざを胸に引き寄せ、上体を起こす。このとき太ももを下腹に押し付け、お尻を持ち上げて呼吸を5回する。
3. 身体をもとに戻し、息を吸って[1]〜[2]を繰り返す。
うつ伏せで寝る
お腹に溜まったガスを出すには、1日1回10分ほど、うつぶせの状態になるのも効果的。
うつ伏せで寝ることで、お腹が圧迫・刺激されてガスが抜けていくという原理です。お腹を圧迫することが大切なので、やわらかいベッドの上ではなく、畳やフローリングの上で行うことがポイント。
お腹にガスを溜めない予防策も
食物繊維や乳酸菌を含む食べ物で腸内環境を整える
腸内環境を整えることで便秘や下痢になりづらく、お腹のガスも溜まりにくくなるといわれています。
食物繊維は、キノコや根菜、緑黄色野菜やフルーツに含まれていて、腸内の善玉菌を増やす作用があります。また乳酸菌は、ヨーグルトや発酵食品などに含まれていて、腸内の悪玉菌を減らす作用があります。
食物繊維や乳酸菌は、毎日積極的に摂りましょう。
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ストレスや疲れを溜めないようにする
ストレスや疲れが溜まると交感神経が過敏に作用するため、便を促す蠕動(ぜんどう)運動が弱まるといわれています。それにより便秘が起こり、お腹にガスが溜まりやすくなるのです。
そのため日常生活では、できるだけストレスや疲れを溜めないように心がけることが大切です。休日や仕事がない日は、ゆったり過ごす時間を持つようにしましょう。
肉類の食べ過ぎに気を付ける
肉類は、腸内の善玉菌を攻撃する悪玉菌を増やしてしまう作用があります。
肉類に含まれる脂質は便通を促す作用があるものの、過剰に摂取してしまうと、腸内の悪玉菌が増えてしまい、便秘になりやすくなるといわれています。ごはんを食べるときは、適量摂取を心がけるといいでしょう。
日ごろから適度に運動をする
適度な運動習慣をつけることも、お腹のガスを溜めたいためには重要なこと。腹筋やスクワット、軽いウォーキングやジョギングなどの運動を毎日10分行うといいでしょう。
もし運動ができない場合でも、仕事の休憩時間に軽いストレッチをしてみたり、エレベーターではなく階段を使ったりするなどして、身体を動かすように意識してみましょう。それだけで血行が良くなり、腸の働きが活発になります。