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2019.06.18

女医が教える【便秘 腹痛】吐き気や下痢まで…。対処法は?

十分な便が出ず、お腹の中にガスや便が溜まっていく便秘…。今回は、便秘によって引き起こされる様々な症状の対処法について詳しく解説します。

便秘は腹痛や腹部膨満感、吐き気、食欲不振など様々な症状を引き起こします。中には、日常生活に支障を来たすほどの辛い症状に悩まされるケースも少なくありません。

【目次】
【便秘 腹痛】出るときはいつも下痢。どうしたら?
【便秘 腹痛】腰痛まであるときはどうすれば?
【便秘 腹痛】頭痛まであるときはどうすれば?
【便秘 頭痛】吐き気あるときはどうすれば?

【便秘 腹痛】出るときはいつも下痢。どうしたら?

便秘は大腸内で作られた便がスムーズに排出できなくなることによって生じます。

大腸は小腸から送られた飲食物の消化物から水分を吸収して、形のある便を作る働きがあります。大腸内の便は、大腸が収縮を繰り返す「蠕動運動(ぜんどううんどう)」を行うことで直腸や肛門へ送られます。しかし、水分不足によって便が硬くなったり、蠕動運動が弱まったりすることで、大腸内の便がスムーズに送り出されなくなり、結果として便秘を引き起こすのです。

女性は男性よりも便秘になりやすいですが、この「蠕動運動の弱まり」が原因となるケースが多々あります。大腸の蠕動運動は交感神経・副交感神経からなる自律神経によって調整されています。具体的には、交感神経が優位に働くと蠕動運動は弱まり、反対に副交感神経が優位に働くと蠕動運動が強まって排便が促されます。

腹痛
(c)Shutterstock.com

ストレスや疲れなどがたまると交感神経が過敏に作用して蠕動運動が弱まり、便秘を引き起こします。しかし、蠕動運動が弱まった状態が続くと次は副交感神経が強く作用し、蠕動運動が過剰になることがあります。このような状態になると、便は大腸の粘膜で水分が十分に吸収されないまま直腸・肛門に送り出されるため水分の多い下痢になりやすくなってしまうのです。

このように便秘と下痢を交互に繰り返す病気を過敏性腸症候群(IBS)と呼び、若い女性に多く見られる病気の一つです。

このような症状に悩んだ場合、まずは病院を受診して適切な検査・治療を受けることが大切です。また、日常生活ではできるだけストレスや疲れをためないよう心がけ、ゆったり過ごす時間を持つようにしましょう。そして、腹筋運動などで大腸を刺激し、便秘を予防することも大切です。

【便秘 腹痛】腰痛まであるときはどうすれば?

便秘が長期化すると、腰痛を引き起こすことも少なくありません。

明確なメカニズムははっきり分かっていませんが、便秘によって大腸内に溜まったガスや便が腰回りの神経や血管を圧迫することで痛みを引き起こすと考えられています。

痛み方には個人差があり、ズキズキと腰全体が痛む場合もあれば、重苦しいダルさを伴う漫然とした痛みを伴うこともあります。なかには、お腹の痛みや張りと相まって寝込んでしまうという経験をしたことがある人もいるでしょう。

腹痛
(c)Shutterstock.com

このように、腰にまで痛みが生じるのは、非常に重度な便秘です。便秘は放置すると大腸の粘膜に潰瘍を形成したり、穴が開いて腹膜炎を発症するケースも報告されています。また、頑固な便秘は大腸がんを始めとした消化管の器質的な病気が背景にある場合もありますので、単なる便秘と軽く考えずになるべく早く病院で検査・治療を受けるようにしましょう。

市販の便秘薬で対処する人も多いですが、このような重度の便秘は市販薬が効きづらく、強い腹痛が生じるものの肝心の便が出ない…ということもありますので、安易な市販薬の使用は控えた方が無難です。

【便秘 腹痛】頭痛まであるときはどうすれば?

一見、便秘と関連しない症状のように思われますが、便秘がひどくなると頭痛を感じる人もいます。頭痛にも様々な原因がありますが、便秘と同じく自律神経の乱れによって引き起こされることがあるのです。

自律神経は血管の収縮や拡張にも関与しており、自律神経バランスが乱れると、血管が極端に収縮したり拡張したりすることがあります。その結果、過度に拡張した際に血管周囲の神経を刺激して頭痛を引き起こすことがあります。また、肩や首周りの血行が悪くなることから肩こりになりやすくなり、それが頭痛の原因になることも少なくありません。

頭痛
(c)Shutterstock.com

このように、頭痛を伴う便秘の人は自律神経バランスの乱れが生じていると考えられます。便秘薬や食生活改善、運動などで便秘の改善をすることも大切ですが、ストレスや疲れをためないなど自律神経を整えるような生活を心がけましょう。

また、頭痛がひどい時には過度の拡張した血管を収縮させるよう、ズキズキとした痛みのある部位を氷枕などで冷やすと一時的に症状が緩和されます。頭痛持ちの人は、市販の鎮痛薬を常用していることがありますが、一般的に出回っている市販薬は胃や腸の粘膜にダメージを与える成分が含まれているものが多く、かえって便秘を悪化させることがありますので注意しましょう。

【便秘 頭痛】吐き気あるときはどうすれば?

便秘の症状として、吐き気に悩まされたことがある人は多いのではないでしょうか? 吐き気はやや長期化した便秘によく見られる症状の一つです。

吐き気が生じる原因は諸説ありますが、大腸内に便が溜まることで消化物が小腸や胃の中で滞りやすくなること、大腸内で生じた多量のガスによって胃が圧迫されることなどが挙げられます。また、消化管内でガスが発生しやすくなることで悪臭を放つげっぷが出やすくなることも少なくありません。

吐き気
(c)Shutterstock.com

吐き気を伴う便秘のときは、吐き気の原因となっている大腸内の便を排泄することが大切です。頑固な便秘の場合は日常生活を改善したのみで即座に排便が促されることはありませんので、病院で治療を受けることが勧められます。

また、おかゆや野菜スープなど消化がよいものを少量ずつ小分けにして食べ、一気に飲食物が消化管に入るのを防ぐと、吐き気が緩和されることもあります。そして、吐き気やげっぷが止まらない時は、ベルトなどお腹を締めるものを外してゆったりした服装をすることも大切です。

成田亜希子先生

一般内科医。プライベートでは二児の母。
保健所勤務経験もあり、医療行政や母子保健、感染症に詳しい。
国立医療科学院などでの研修も積む。
日本内科学会、日本感染症学会、日本公衆衛生学会所属。


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