【目次】
・お風呂ダイエットは本当に痩せる?
・効果的なお風呂ダイエットのやり方
・お風呂ダイエットで注意すべきこと
お風呂ダイエットは本当に痩せる?
痩せやすい身体づくりに役立つ
湯船につかって入浴することは、手軽に血流が改善できる方法だと言われています。全身の血液循環が良くなるので代謝が高まり、それにより痩せやすい身体づくりが可能になるのだそう。
いつもシャワーのみで湯船に浸からないという人は、湯船につかる習慣をつけることで痩せやすい身体に近づけるかもしれません。
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むくみ解消にも効果的
むくみは体の循環機能のバロメーターだと言われています。
医師の赤澤純代先生によると、お風呂でマッサージすることで効率的にむくみ解消が可能だそう。
「とくに、ふくらはぎは第二の心臓と呼ばれ、血液を心臓へ戻すポンプ機能が期待できます。ふくらはぎが固い人は、体も固く血液が滞りがちなので、お風呂でよく揉み込んで筋肉を柔らかくすると全身も柔らかくなり、循環機能の回復に役立ちます」(赤澤先生)
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“お風呂で汗をかく”は意味がない
熱いお風呂に浸かって汗を流せば、なんだかダイエット効果があるように思えますよね。しかし、医師の早坂信哉先生によると、ダイエットのために「お風呂で汗をかくこと」は実は意味がないのだと言います。
「運動のときは自分の脂肪を燃焼させて体を動かし、結果として体温が上がり汗をかくのに対し、お風呂の場合、脂肪を燃焼させているわけではなく、お湯から熱を受け取って体温が上がり汗をかきます。運動とは汗の出る仕組みが違うため、お風呂で汗をかいてもダイエット効果はあまりありません」(早坂先生)
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効果的なお風呂ダイエットのやり方
汗腺に刺激を与える半身浴
【手順】
1. 43~44℃ほどの熱めのお湯に、両手の肘から先と両足のひざ下を10~15分ほど浸ける。指先や足先などの末端の汗腺を刺激することで、全身に汗がかけるようになるそう。
2. お水を足して36℃ほどのぬるめのお湯にし、みぞおちまで湯船に浸かって10~15分ほど半身浴する。自律神経が調整されるのでさっぱり汗がかけるそう。
お風呂上がりはエアコンを使わずに、自然な発汗を促して汗腺機能を高めることがおすすめだそうです。
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ふくらはぎマッサージでスラッとした脚に
赤澤医師に効果的な脚のマッサージ方法を教えてもらいました!
【手順】
1. 湯船に浸かって足首から心臓に向かい、溜まった水分を押し流すイメージでマッサージしていく。
2. 膝裏の大きなリンパ筋がある鼠径(そけい)部を軽くもむ。
また、意外にも背中もむくみが出る場所だと言います。
「背中側のむくみは、お尻の筋肉やブラジャーの上にのった肉をもんでほぐすことで血液が良くなり、肩甲骨まで柔らかくなり、背中がすっきりしますよ」(赤澤医師)
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腸マッサージでポッコリお腹を解消
便秘気味でお腹がポッコリしているときにおすすめなのが、お風呂での腸マッサージ。パーソナルトレーナーの大貫隆博さんに教えてもらいました。
【手順】
1. 横腹に両手をあてる
2. 人差し指から小指までの4本の指を使い、息を吐きながら横腹を押していく
斜め後ろの腰骨の方向に押し込むイメージで、7~10秒ほどかけてゆっくり気持ちいいくらいの圧で押し込んで。
3. 横腹からおへそまでを1周と考え、3セット行う
血液やリンパの流れを活性化させ、便秘・むくみの解消に効果的だそうです。
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お風呂ダイエットで注意すべきこと
42℃以上のお湯に長く浸からない
一般的に42℃を超えるお湯は交感神経の働きが活発になるため、興奮状態になって血圧が上昇してしまうと言われています。また、血液の粘度が上がり、血栓ができやすくなるなどヒートショックを起こしてしまう危険性もあるのだとか。
40℃くらいのお湯であれば副交感神経が刺激され、血圧が下がって心身ともにリラックスできると言われているようなので、温度設定には充分注意しましょう。
10分を超える長風呂は控える
早坂医師によると、40℃以上の温度のお湯に10分以上浸かることは危険なのだそう。体温が上がりすぎて季節を問わず、浴室熱中症になる可能性があるそうです。
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水分をしっかり摂る
入浴中は体内の水分が多く排出されるため、入浴前と入浴後はコップ一杯のお水を飲むのが推奨されています。
水の入ったペットボトルなどを浴室に持ち込み、入浴中にこまめに飲むのも◎。おすすめは冷たい水ではなく、体温ほどのお水。
せっかく痩せやすい身体に近づいても、身体自体を壊してしまったら意味がありません。お風呂ダイエットを行う際は、危険と言われる入浴方法を避け、安全第一で行いましょう。
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