12月から1月にかけては美味しいものを食べる機会も多く、飲み会も多いもの。さらに年末年始ともなれば、いつもより豪華な食事が続き… 毎年ながら、こんな時期に痩せられるわけがない! じゃあ「せめて」やっておくべきこととは? ダイエット専門院に聞きました。
本当はカロリー制限と運動が一番。だけど…
「本来であればダイエットはカロリー制限と運動が基本です。基本と言いながら、最も効果が出るのもこの組み合わせと言えるでしょう」と話すのは、ダイエット専門院・渋谷DSクリニック 院長の林博之先生。
でも、休みなんだからゆっくりもしたい! ゴロゴロしたい!
とは言え、長く休みを取れるのも年末年始くらい…。やっぱり旅行に行って旅先の食事を堪能したり、家でゆっくりゴロゴロ過ごしたいもの。運動も食事制限もしたくない、本格的なダイエットはお正月明けから! そこで、無理せずに、頑張らずにできる「せめて」もの日常的な対策を教えてもらいました。
年末年始に「せめて」やっておくべき5つのこと
「暴飲暴食をしてしまったら、もちろんその分、他の食事でカロリー制限をしたり運動しなくては元に戻せません。でも年末年始は頑張りたくないということであれば、ダイエットスイッチはお正月明けに入れるとして、小さな“習慣づけ”をこのタイミングから始めてみてはいかがでしょうか」(林先生)
毎日、体重を計る
「毎日、自分の体重を確認することで自然とダイエットの意識が高まるようになります。どんな風に過ごしたらどれだけ体重が増減するか、まずは自分の体をチェックすることが非常に重要です。たまにではなく、毎日計ること」
一口ごとに20回以上噛んで食べる
「満腹中枢を刺激して食べ過ぎを予防する基本的な方法ですが、習慣化できれば効果は大きなもの。食べる量を最初から減らすのは少しストレスになりますが、まずはここから始めてみましょう」
お風呂はシャワーではなく、湯船に浸かって温まる
「湯船に浸かって入浴することは手軽な血流改善方法。特に冷えやすいこの時期は、全身の血液循環を改善することで代謝が高まります。運動量が減る年末年始こそ、いつもシャワーだけで湯船には入らない、という人はまず入浴の習慣化を」
食べる順番を意識的に
「同じ食事でも、食べる順番によって血糖値の上昇の仕方や満足感が変わってきます。おすすめなのは、温かい汁物→野菜→肉→ご飯やパンなどの炭水化物、の順。最初に温かいものをとることで満足感を高め、炭水化物を最後にすることで血糖値の急激な上昇を防ぎます」
朝ごはんも食べて食事は抜かない
「規則正しい生活、ということにも繋がりますが、朝ごはんを抜いて昼にガツンと食べるより、朝も昼も食べた方が良いです。セカンドミール効果と言って、一日の最初の食事(朝食)は、次の食事(昼食)の血糖値に影響を及ぼすとされています。朝食では野菜やたんぱく質(卵・肉・魚・豆腐や納豆などの大豆製品)を取り入れ、先述の食べる順番を守って食べるのが効果的です。朝ごはんを抜いて、お腹が空いたからとお昼にボリュームのある食事をとるのは要注意です。」
暴飲暴食のケアはしっかりと!
いかがでしたか? これならできそうですよね。暴飲暴食でがっつり増えてしまった体重を本格的に減らすには、やはりカロリー制限と適度な運動ですが、これらを習慣化しておくことでダイエット効率も高まるのだとか。体重が増えてしまったという人は、お正月明けから気合いを入れて頑張りましょう!
■取材協力:ダイエット専門クリニック 渋谷DSクリニック 渋谷院院長・林博之先生