むくみの原因のひとつ「便秘」! 家でできるセルフマッサージ方法とは?
12月は忘年会シーズン。つい、飲み過ぎや食べ過ぎてしまうことも多いのでは? そんなとき、気になるのは「むくみ」。
今回、カラダファクトリーの看板整体師・大貫隆博さんに「むくみの状態」と「セルフマッサージ方法」を教えてもらいました。
◆むくみってどんな状態?
大貫さんいわく、「前日にお酒を飲むとむくみやすくなる」とのこと。その理由を以下のように語ります。
「むくみ(浮腫)とは、細胞と細胞の間の水が、異常に増加した状態を言います。身体に余分な水分が溜まっている状態です。血液やリンパ液の流れが低下していることが、一因として考えられます。前日にビールやワイン、日本酒などのアルコールをたくさん飲み過ぎると血液中のアルコール濃度が高くなり、血管が拡張して静脈やリンパによる水分の処理がうまくいかなくなるのでむくみやすくなります。
解決法としては、まず塩分や水分を控えることが必要でしょう。加えて、血液・リンパの流れを活性化させるようなマッサージをすることも有効な手段となります」
◆腸ケアが必要な理由
むくみを解消する方法のひとつ「腸ケア」。便秘とむくみには強い関係があるそう。
「腸に便が停滞する、いわゆる“便秘”で、腸内環境が悪化すると腸の動きも悪くなります。その結果、腸の血液やリンパの流れが滞り、さらにむくみの原因になるといわれているのです。
便秘を解消するためにキーとなるのが、自律神経。腸は自律神経とも密接な関係にあります。自律神経は、主にリラックス、弛緩を促す副交感神経と、身体にスイッチを入れる交感神経がバランスよく働くことで健康を保っています。
副交感神経(リラックス・弛緩)が優位になると腸のぜん動運動を促せると言われています。そのため、便秘解消には、やはりリラックスすることが効果的。ご自宅などでリラックスしながら、腸のケアを意識することが“便秘解消”そして“むくみ解消”の近道につながります」
◆腸マッサージ(入浴中の体が温まっている時がおすすめ)
1. 横腹に、両手を当てる。
2. 人差し指から小指までの4本の指で、息を吐きながら横腹を押していく。
※斜め後ろの腰骨のほうに押しこむ(腹筋の奥まで指を入れていく)イメージで。
※7秒~10秒かけてゆっくりと、気持ち良いくらいの圧で押し込んでください。
3. [2]のマッサージを横腹から中心に、1周×3セット
◆顔のむくみマッサージ(朝晩のリラックスタイムにおすすめ)
1. 耳のすぐ横にあるあご(顎関節のあたり)に、軽く中指と人差し指をあてる。
※口を半開きにすると「顎関節」の位置がわかりやすいです。
2. 前から後ろに円をかくように、30〜50回刺激する。
忘年会続きでむくみが気になるときは、セルフマッサージを! そして、疲れが溜まっているときはお家でゆっくりリラックスすることも、むくみ解消への第一歩♡
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教えてくれたのは… 整体師/パーソナルトレーナー/ボディデザイナー 大貫隆博さん
整体サロン「カラダファクトリー」などフィジカル/ヘルスケア系施設を国内外に300店舗以上運営する(株)ファクトリージャパングループ技術総責任者。技術総責任者として、技術開発から指導などを行うだけでなく、日本最大のファッションショーでは、ステージ前にトップモデルのプロポーションを美しく整える施術を行うなど幅広く活躍。また、女性誌で日常のダイエットやストレッチ指導・監修を行うなど、女性の美しいボディラインづくりに造詣が深い。顧客にモデルやタレントが多く、オススメの施術家として、多数の女性誌にも出演。