【目次】
・そもそも「歯間ブラシ」とは?
・歯間ブラシはどう選ぶのが良い?
・歯間ブラシの効果的な使い方
・歯間ブラシにデメリットはある?
・おすすめの歯間ケアアイテムもチェック
そもそも「歯間ブラシ」とは?
歯と歯の間の汚れを取り除くアイテム
歯間ブラシとは一般的に、歯と歯の間の汚れをきれいにするアイテムのことを言います。
歯ブラシでは落としきれない歯と歯の間に残る、虫歯や歯周病などの原因“プラーク(歯垢)”を効果的に取り除いてくれるオーラルケアのひとつです。
フロスよりも歯間ブラシの方が有効的
歯科医師の野尻真里さんによると、フロスと歯間ブラシなら、歯間ブラシの方が汚れが落ちやすいのだそう。
「実は30代の60%以上の方に歯周病の症状がみられ、歯間ブラシが入る方も多数。歯と歯の隙間がせまい場合はフロスでOKなのですが、歯間ブラシが入る場合には、積極的に歯間ブラシを使いましょう」(野尻さん)
【口臭予防】フロスと歯間ブラシはどちらが有効?<アラサー女性歯科医師が教えるオーラルケア>
歯間ブラシはどう選ぶのが良い?
【1】サイズで選ぶ
一般的に歯間ブラシは、“歯と歯のすき間に入る最大のもの”を選ぶといいと言われています。
・SSS(超極細タイプ)… 特に狭いところ(前歯部分)
・SS(極細タイプ)… やや狭いところ(前歯部分+臼歯部)
・S(細めタイプ)… 歯茎が下がっているところや歯並びが悪いところ
・M(普通タイプ)… 歯間がやや広いところ(歯茎が下がりやブリッジを装着しているところ)
野尻さんによると、無理に合わないサイズを使用すると歯茎を傷つけることもあるとのことで、歯医者さんで自分に合うサイズのものを提案してもらうのが一番理想だと言います。
【口臭予防】フロスと歯間ブラシはどちらが有効?<アラサー女性歯科医師が教えるオーラルケア>
【2】素材で選ぶ
歯間ブラシは主に、ゴム製とナイロン製のものがあります。
・ゴム製… やわらかい使用感で歯茎に優しい
・ナイロン製… プラーク(歯垢)除去効果が高い
一度両方試し、自分に合った方を選んでみるといいかもしれません。
【3】形で選ぶ
歯間ブラシにはL字型とI字型があると言われています。
・L字型… 前歯にも奥歯にも使いやすい
・I字型… 前歯に使いやすい
「歯間ブラシは、ストレートタイプをおすすめします。ストレートが使いにくい方は無理せず、曲がっているものを使ってOKですが、どちらを買おうか悩んでいる方はストレートに挑戦してみてください」(野尻さん)
【口臭予防】フロスと歯間ブラシはどちらが有効?<アラサー女性歯科医師が教えるオーラルケア>
歯間ブラシの効果的な使い方
まず基本的な使い方をおさらい
1. 歯間ブラシを、歯と歯の間に通し、2~3回前後にゆっくり動かします。この時歯茎と歯間ブラシが水平になるように入れるのがポイント。しっかり通すことは大切ですが、歯茎をこすると傷つけてしまうので注意が必要です。
2. 使い終わったら口をすすぎ、歯間ブラシも流水でよく洗います。しっかり乾燥させれば再度使用可能です。
女性の方が虫歯になりやすいのはなぜ? 美人歯科医師が実践している正しい歯磨き法
歯磨きの前に使うと口の中がより清潔に保てる
歯科医師・野尻さん曰く歯間ブラシは、歯ブラシの前におこなうと良いのだそう。
「フロスや歯間ブラシって、歯ブラシの後のケアと思っている方が多いのですが、実はブラッシングをする前におこなうことで、お口の中が清潔に保たれるということがわかっています。
フロスの順番に関する研究(Journal of periodontology/Mazhari 2017)で言及され、虫歯予防をしてくれるフッ素が歯に残って効きやすい、ということも明示しています」(野尻さん)
【口臭予防】フロスと歯間ブラシはどちらが有効?<アラサー女性歯科医師が教えるオーラルケア>
頻度は「毎日」が理想的
野尻さんによれば歯間ブラシは、毎日使うのが推奨されているよう。
「歯ブラシだけでは、歯間の汚れをきれいにすることはできません。毎日フロスや歯間ブラシを使いましょう」(野尻さん)
女性の方が虫歯になりやすいのはなぜ? 美人歯科医師が実践している正しい歯磨き法
裏側からも行うことで、より確実にプラークを除去する
歯間ブラシは表側(唇や頬側)から行うだけでなく、裏側からもブラシを通すことでより効果的に汚れを除去できるのだそう。
ただし入れづらい歯間は、無理に入れると歯茎を傷つけてしまうので注意しましょう。
歯間ブラシにデメリットはある?
【1】歯肉を傷つける可能性がある
歯間ブラシは針金やナイロンを使用しているものが多いため、毛先が硬くなりがち。そのため、使う際に力を入れすぎてしまうと歯肉を傷つけ、出血してしまうことも…。
歯間ブラシを使うとよく出血するという人は、歯茎を強くこすっている可能性が。力加減は充分注意して使用しましょう。
【2】使い捨てなので費用がかかる
基本的使い捨てである歯間ブラシ。繰り返し使えると言ってもブラシ部分が汚れてきたら変える必要があります。それ故費用がかさむことも…。
しかし虫歯や歯周病などのトラブルで歯医者さんにかかることを考えると、日々の予防は結果的にコスパがいいのかもしれませんね。
おすすめの歯間ケアアイテムもチェック
デンタルフロス|フロアフロス
パッケージが可愛い「フロアフロス」は、イタリア・ミラノ発のデンタルフロス。384本の太めの繊維が、ごっそりと歯間の汚れを取ってくれると評判。歯肉にも優しく接触するため、フロス特有の痛さも少ないそう。持ち歩きにも◎!
ごっそり取れる! デンタルフロスが苦手でもこれなら大丈夫【Oggi編集長コスメ】
デンタルフロス|フロスモ
「フロスモ」は、鏡や壁面に貼って使用することができるデンタルフロス。つい忘れてしまいがちな歯間ケアを、毎日目に付く場所に置くことで習慣化。フロスを引き出してから切り取るまでの動作が、片手でできるのも嬉しいポイント。シンプルなデザインなので生活空間にも違和感なく馴染むはず!
鏡に貼って使うコレ、何かわかる? あの悩みを解決してくれます♡
デンタルフロス|Waterpik
世界シェアナンバー1ブランド「Waterpik(ウォーターピック)」は、歯間部を掃除するデンタルフロスと歯間の根元の汚れを取る歯間ブラシの1台2役をこなすアイテム。コードレス充電式で、防水仕様なのでお風呂でも使用可能。コンパクトなので置き場所にも困らず、持ち運びも◎! 付属チップを使えば、被せ物や歯列矯正器具などをしていても問題なく使えるのも嬉しい!
マスクの中の口臭大丈夫? 世界シェアNo.1ブランドの次世代デンタルフロス【Waterpik】
TOP画像/(c)Shutterstock.com