千万無量とは?使い方を例文でチェック
千万無量(せんまんむりょう)とは、数え切れないほど多い様子を指す言葉です。「千万」と「無量」はいずれも多さを表す言葉で、重ねることで多さを強調します。
・彼には感謝してもし切れない。今まで千万無量と、手を差し伸べてくれた
・この千万無量もの資料の山から探すのですか?
「せんばんむりょう」と発音することもあります。
せんまん‐むりょう〔‐ムリヤウ〕【千万無量】
出典:小学館 デジタル大辞泉
限りなく数が多いこと。はかり知れないこと。また、そのさま。せんばんむりょう。「千万無量の思い」
「千万」を使った表現
千万(せんまん)とは、1万の千倍(10の7乗)を指しますが、転じて、非常に数が多いことを指します。
・彼のファンは多いよ。千万はいるんじゃない?
・千万通も手紙を出したが、一度も返事は来ない
また、千万(せんばん)と読む場合は、「さまざま」や「いろいろ」「まったく」などの意味で使われます。
・千万心を砕いて、おもてなしの準備をした
・こんなにお世話になるなんて、千万かたじけなく思います
形容動詞の語幹や性質などを示す体言に付いて、その程度がはなはだしいという意味にも使われます。
・その言い方は、無礼千万だろう
・また家の前で違法駐車をしている……。迷惑千万だよ
「千万」の読み方によって意味が異なるため、注意が必要です。
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「無量」を使った表現
無量は、測ることができないほど多いことです。
・ここまで会社を大きくすることができて感慨無量だ
・些細なことまで無量に心配してきたが、ようやくリリースの運びとなった
多くの数という意味で使われることもある「無量大数」は、数の位(10の68乗)でもあります。他の位は以下をご覧ください。
・十:10の1乗
・百:10の2乗
・千:10の3乗
・万:10の4乗
・億:10の8乗
・兆:10の12乗
・京(けい):10の16乗
・垓(がい):10の20乗
・𥝱(じょ):10の24乗
・穣(じょう):10の28乗
・溝(こう):10の32乗
・澗(かん):10の36乗
・正(せい):10の40乗
・載(さい):10の44乗
・極(ごく):10の48乗
・恒河沙(ごうがしゃ):10の52乗
・阿僧祇(あそうぎ):10の56乗
・那由他(なゆた):10の60乗
・不可思議(ふかしぎ):10の64乗
「無量大数は10の88乗を指す」という説もあります。また、小数点以下の位については、分(ぶ、10のマイナス1乗)や厘(りん、10のマイナス2乗)、毛(もう、10のマイナス3乗)、埃(あい、10のマイナス10乗)などの名称があります。
参考:小学館 デジタル大辞泉
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千万無量の言い換えに使える言葉
千万無量と同じく数え切れないほど多いことを指す言葉としては、次のものが挙げられます。
・おびただしい
・無尽蔵
・掃いて捨てるほど
・数え切れない
・星の数ほど
それぞれの使い方や千万無量とのニュアンスの違いについて、例文を通して見ていきましょう。

おびただしい
おびただしいとは、数や量が非常に多いことです。漢字では「夥しい」と表記します。
・おびただしい人出に酔ってしまった
・報告書を見たところ、おびただしい数の誤字があった
・桐ダンスを開けると、おびただしいシミのある着物が出てきた
また「することおびただしい」の形で、程度のひどさや激しさを表現することがあります。
・彼女は、だらしのないことおびただしい
・彼が約束を守った例はない。いい加減なことおびただしい男だ
・息を吐くように嘘をつくような人だから、信用できないことおびただしい
ネガティブな意味で程度がはなはだしいときに使われることが多い表現です。
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無尽蔵
無尽蔵(むじんぞう)とは、いくら取ってもなくならない様子を表す言葉です。
・太陽エネルギーは無尽蔵だ
・いくらなんでも無尽蔵にお金があるわけではない。節約することも覚えなくては
・無尽蔵にあると思われた石油だが、枯渇が迫っているようだ
また、尽きることがない徳を持つ蔵のようであることから、仏教を指して「無尽蔵」と表現することもあります。
掃いて捨てるほど
非常に多くてあり余るほどである様子を「掃いて捨てるほど」と例えることがあります。
・この職に就きたい人は掃いて捨てるほどいる
・自宅の物置には、どこかでもらったタオルが掃いて捨てるほどある
・あの程度の能力を持つ人物なら、掃いて捨てるほどいるだろう
「捨てるほど」という表現はあまりポジティブな言い回しではないため、使う場面や相手に注意しましょう。
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数え切れない
数え切れないとは、数や量が多くて、とても数えることができない状態を表す言葉です。
・新サービスの開発には数え切れないほどの困難があった
・インターネットでの求人募集を実施したところ、数え切れないほどの応募者が集まった
・あまりにもミスが多く、数え切れない
実際に数えられる状態であっても、多さを表現するために「数え切れない」の言葉を使うこともあります。
星の数ほど
星の数ほどとは、数が非常に多いことを例えた表現です。
・星の数ほどある出会いのなかで、この出会いだけは特別だと感じた
・彼女のきらめく才能は、星の数ほどいる作家のなかでも一際(ひときわ)輝いている
・今日のこの日を迎えられたのは、偏(ひとえ)に皆さまの星の数ほどの御厚意のおかげです
多さを多様な言葉で表現しよう
「千万無量」や「おびただしい」「数え切れない」など、多さを表す言葉は星の数ほどあります。多様な言葉で多さを表現してみてはいかがでしょうか。
ただし、「掃いて捨てるほど」などの一部の表現は、使うシチュエーションや相手を選ぶ必要があります。言葉を受けた人だけでなく、耳にした人すべてが不快な思いをしないよう、適切な表現を選ぶようにしましょう。
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