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2025.05.07

「白眉」の読み方、間違えてない? 由来や正しい意味、使い方までまとめて解説

「白眉」は「はくび」と読み、漢字のとおり白い眉毛を意味します。日常会話では、優れた人や物を表すのが一般的。言葉の意味は、中国の歴史書である三国志に由来しています。本記事では、「白眉」の正しい意味や使い方などを紹介します。

「白眉」の意味や読み方

「白眉」は「はくび」と読み、2つの意味があります。ひとつは、白い眉毛のことです。眉が雪のように白いことは「眉雪(びせつ)」と言い表すこともあります。

「白眉」にはもうひとつ「優れた人や物のたとえ」という意味もあります。たくさんの人や物のなかで、とくに才能のある人や、優れた物に対して用いられる表現です。

なぜ優れた人や物を白い眉毛にたとえるのか、理由は中国の歴史書「三国志」の登場人物に関係しています。

はく‐び【白眉】
1 白いまゆ毛。
2 《蜀 (しょく) の馬氏の五人兄弟はみな秀才であったが、まゆに白毛のある馬良が最もすぐれていたという、「蜀志」馬良伝の故事から》多数あるもののうち、最もすぐれているものや人のたとえ。「印象派絵画の—」

出典:小学館 デジタル大辞泉
開いた本の上に置かれたメガネ
(c) Adobe Stock

「白眉」は三国志の登場人物に由来する言葉

「三国志」とは、中国の「魏 (ぎ)」「呉(ご)」「蜀 (しょく)」3つの国の歴史を記した古い書物のことです。

三国のひとつ、蜀には馬良(ばりょう)という名の人物がいました。馬良は5兄弟で、その誰もが優れた人物だったといいます。

なかでも馬良は、その才能が高く評価されていました。また、眉毛には白い毛が混ざっていたといいます。

優れた人を「白眉」とたとえるようになったのは、このためだとか。当時は「馬氏の五常、白眉最も良し」と、その才が称えられたとされています。

「白眉」を使った例文

「白眉」は、日常生活やビジネスシーンで次のように使用できます。状況に応じ「白眉の出来」という言い回しも活用してみてください。

・彼女のプレゼンは説得力があると評判だが、なかでも今回は白眉の出来だった
・展示会には名だたるブランドのアイテムが集結したが、彼女のデザインは、そのなかでも白眉の出来だと思う
・今年の新入社員はいずれも優秀だが、なかでも彼女は白眉だといわれている
・白眉だとは聞いていたが、これほどまでに優秀な人材とは思わなかった

「白眉」の類語や言い換え表現

「白眉」には、次のような類語や言い換え表現が挙げられます。

・出色(しゅっしょく)
・秀逸(しゅういつ)
・抜きん出る(ぬきんでる)
・卓越(たくえつ)

シーンに応じて正しく使い分けられるよう、それぞれの意味を確認していきましょう。

星を持っているビジネスパーソンたちのイラスト
(c)AdobeStock

「出色(しゅっしょく)」

「出色」とは、周囲よりとくに目立ち優れていることです。「色」という字には色彩のほか、物事の状態や性質などの意味があります。

「出色」は、人や物の性質が、ほかに比べ突出していることを表す言葉。「白眉の出来」のように、「出色の出来」と言い表すこともできます。

・シェフの腕には常に信頼をおいているが、今夜の一皿は出色の出来だった

「秀逸(しゅういつ)」

「秀逸」も、「白眉」のように優れた様子を表す言葉です。ただし「秀逸」は基本的に、人ではなく物に対して用いる傾向にあります。

「秀逸な作品」や「秀逸な回答」のように、物事や言動を評価する際に用いるのが一般的です。「秀逸な人」とすると、不自然と捉えられる可能性もあるため気を付けましょう。

・今回のコンペは優れたアイデアばかりだったが、なかでも彼の応募作は秀逸を極めた

「抜きん出る(ぬきんでる)」

「抜きん出る」は、ひときわ優れているという意味の言葉です。「抜き出づ(ぬきいず)」という語句が変化したものだといわれています。

会話では以下のように、「ずば抜けてすばらしい」というニュアンスで使用してください。

・彼女の語学力とコミュニケーションスキルは、部署内でも抜きん出ていると評判だ

「卓越(たくえつ)」

多くのなかで群を抜いて優れていることは、「卓越」と表現できます。「卓」には抜きん出ているという意味があり、「卓抜(たくばつ)」や「卓出(たくしゅつ)」も同じように使える言葉です。

ビジネスシーンでは、以下のように活用してみましょう。

・彼女はプログラミングの卓越した才能を活かし、トラブルを即座に解決した

「白眉」と反対の意味をもつ対義語は?

「白眉」と反対の意味をもつ言葉は、「劣等(れっとう)」と「平凡(へいぼん)」などです。いずれも周囲より劣っていることや、特色がないことを表します。

どちらもネガティブなイメージがあるため、使用時は相手に不快感を与えないよう注意が必要です。それぞれの正しい意味とあわせ、使用例も参考にしてください。

人事評価のイメージイラスト
(c)AdobeStock

「劣等(れっとう)」

「劣等」とは、物事の程度が水準より劣っていることです。「劣等な品種」のように、定められた等級の水準を満たさないことも表します。

また「劣等」は「白眉」と異なり、「劣等感」や「劣等生」のような慣用句としても使用できます。「劣等感」は自分が他人より劣っていると感じる気持ちのこと、「劣等生」は学業の成績が振るわない人のことです。

失礼のないよう、会話で使用する際は相手との関係性や状況などに配慮しましょう。

・通常よりずいぶん安い値段で販売されていると思ったら、販売基準に満たない劣等品だった
・彼女も陰で努力しているのだろうが、活躍を目にするたび、その才能に劣等感を抱いてしまう

「平凡(へいぼん)」

とくに優れておらず、ごく当たり前のことは「平凡」と言い表します。優れた人に用いる「白眉」とは正反対とまではいえませんが、比較する言葉として挙げられる言葉といえるかもしれません。

「平平凡凡(へいへいぼんぼん)」と四字熟語にすると、その様子がさらに強調されます。メールや手紙などでは「平々凡々」の表記も可能です。

・新商品のアイデアに目を通したが、どれも平凡で面白みが感じられない
・自信をもってリリースした商品だったが、売場に並ぶと平々凡々とした印象で、個性のなさが浮き彫りになった

「白眉」の意味を知り日常生活で正しく使おう

「白眉」は、とくに優れた人や物に対して用いる言葉です。三国志に登場する優秀な人物、馬良の眉に白い毛があったとされることに由来しています。

「白眉」には、「出色」や「秀逸」など、さまざまな類語があります。いずれもほかより優れたことを表し、ビジネスシーンにも使える表現です。

「白眉」の対義語も含め、それぞれの意味を正しく理解し、コミュニケーションの幅を広げていきましょう。

メイン・アイキャッチ画像:(c)Adobe Stock

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