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2025.05.24

「ご一読ください」が失礼に!? 意味や言い換え・注意点をチェック

「ご一読」は“ごいちどく”と読み、「ご一読ください」といった使われ方をするのが一般的な言葉です。相手に対して「一度読んでください」と丁寧にお願いする表現で、主にビジネスシーンやフォーマルな場面で使われています。口語で使用しても誤りではありませんが、文書やメールなどの内容を確認してもらいたいときに適しています。このフレーズの正しい使用法や言い換え方、注意点を解説していきましょう。

並木まき

「ご一読ください」のビジネスシーンでの使い方

会議
(c)Adobe Stock

「ご一読ください」は、ビジネスシーンにおいて文書やメール、資料などを読んでもらいたいときに使うフレーズです。
ビジネスシーンにおける具体的な場面ごとに、例文を紹介します。

♦︎資料を確認してほしいときの例文

資料を確認してほしいときには「添付の資料をご一読ください。ご不明な点がございましたら、お知らせください」などと使います。
資料を送ったという報告と、それを先方に読んでほしいという趣旨を伝えられます。

♦︎報告書や提案を読んでほしいときの例文

報告書や提案を読んでほしいときには「本件について報告書をお送りいたしますので、ご一読のほどよろしくお願いいたします」などと使います。
読んでもらう必要がある書面を送ったときには、送った報告と目を通してもらいたい旨をセットで伝えましょう。

♦︎マニュアルやガイドを案内したいときの例文

マニュアルやガイドを先方に案内する場面では「本システムの利用方法については、マニュアルをご一読ください。ご不明点があれば、お問い合わせください。」などと使います。
操作方法などが書かれている資料をまずは読んでもらって、そのうえでわからないことがあれば問い合わせをしてほしいという趣旨をセットで伝えると親切でしょう。

このように「ご一読ください」はフォーマルな表現としてビジネスや公的な場面で使うのが一般的。このほか、お知らせや案内文をお送りした場面でも使える表現です。

【シチュエーション別】「ご一読」の言い換え一覧

資料
(c)Adobe Stock

「ご一読ください」は、他の言い回しに言い換えることもできます。
シチュエーション別に、適している言い換えを解説します。

♦︎丁寧に言い換えたい場面

上司や取引先、目上の相手などに丁寧な言い方をしたい場合には、やや格式のある言い換え方が適しています。

「ご覧ください」… 軽く目を通してもらいたいとき
「ご確認ください」… 内容をチェックして問題がないか判断してほしいとき
「お目通しください」… 一度、目を通してもらいたいとき

♦︎カジュアルに言い換えたい場面

同僚や部下に対して、カジュアルに言い換えをしたいときにはフォーマルすぎない表現が適しています。

「読んでみてください」… 少し柔らかい印象を出したいとき
「目を通してください」… フォーマルすぎずにくだけた印象を与えたいとき

♦︎さらに丁寧な言い換えをしたい場面

「ご一読ください」をさらに丁寧に言い換えたいときには、相手に配慮をしていることがわかる表現が適しています。

「お読みいただけますと幸いです」… 相手に配慮をしながらも控えめな表現をしたいとき
「ご一読いただければと存じます」… 丁寧で格式ある伝え方をしたいとき

「ご一読ください」を使うときの注意点

資料
(c)Adobe Stock

「ご一読ください」は非常に使いやすいフレーズではありますが、ビジネスシーンで使用するにあたっては注意しておくべき点もあります。

♦︎「目を通す」程度の意味しかもたない

「ご一読ください」には“目を通す”程度の意味しかありません。つまりしっかり確認をしてもらいたいときには不適切な表現です。
たとえば「ご一読ください」と書いた事柄に対して、相手が詳細に精査しなかった場合にトラブルが発生する可能性があるときには「重要な内容ですので、ご確認のほどお願いいたします」など別の言い方を用いるほうが適切でしょう。

♦︎目上の相手には慎重に使う

「ご一読ください」は敬語です。しかし命令形の口調でもあるため、目上の相手に使うと失礼に感じさせる場合もあります。
たとえば「社長、ご一読ください」といったフレーズは、文法としては誤りではなくても直接的すぎる表現なために失礼にあたるでしょう。目上の相手には「ご一読いただければ幸いです」などと表現するとスマートです。

♦︎重要な内容には使わない

「ご一読ください」には軽い意味しかなく、“とりあえず読んでくださいね”といったニュアンスです。そのため重要な指示や確認が必要なシチュエーションには不向きな言葉です。
たとえば「契約書をご一読ください」は不適切で、確認が必要な事柄には「ご確認ください」を使うのが適しています。

「ご一読ください」は軽く目を通してもらうニュアンス

「ご一読ください」はビジネスシーンで多用される表現で、敬語です。しかし「軽く目を通す」「とりあえず読む」といった軽いニュアンスの言葉であるため、状況に応じて適切に使い分ける必要のある言葉です。
上手に使い分けをしてコミュニケーション美人を目指していきましょう!

TOP画像/(c)Adobe Stock

並木まき

ライター、時短美容家、メンタル心理カウンセラー。企業研修や新人研修に講師として数多く携わっている。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。

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