目次Contents
オンライン会議における服装の基本マナー

オンラインとはいえ「会議」や「ミーティング」である以上は、れっきとした「ビジネスの場」。そのため、どこまで画面に映るのかには関係なく一定レベルでの“清潔感”や“きちんと感”が求められます。
目上の世代や取引先から「非常識」だと思われないために意識すべき3つのポイントをチェックしておきましょう。
♦︎画面越しでも「清潔感」は見える
シワ・汚れ・ヨレのない服を選ぶのは、ビジネスシーンでの服装における基本中の基本です。これはオンライン上の会議やミーティングであっても同様です。
シワや汚れは画面越しであっても意外と目立ちますし、ヨレている服は全体的な清潔感を下げてしまいますので、画面越しにも清潔感を感じさせる装いを心がけましょう。
♦︎ラフすぎる服装は避ける
社内に「服装自由」の前提があったとしても、ラフすぎる服装ではマナーを疑われても無理はありません。
具体的には部屋着やジャージなどは原則NGと心得るのがマナーで、たとえ新品の服だったとしても、基本的にはビジネスシーンには相応しくないと捉えたほうが確実です。
一方で「ラフな服装」の定義は業種や業界の風土にもよりますので、どこまで許容されるかはケースバイケースな側面もありますが、相手との関係性が構築されていない段階では業種を問わずに「一般的なビジネスシーン」にふさわしい服装を選ぶと無難です。
♦︎背景と服のバランスに気を配る
オンライン会議やミーティングでは、服装の色合いによって暗すぎるムードや病的な印象を醸す場合もあります。
対面であればおしゃれに見えるコーディネートでも、オンラインでは背景と同化する色合いなだけで、ちょっとしたホラーのような移り方をすることも…。
対面での印象ではなく、オンラインの画面越しに清潔かつ良識的に見える色合いを選びましょう。
【シーン別】オンライン会議で選びたい服装の判断基準

アラサー世代がビジネス上で遭遇しやすいシーン別に、オンライン会議に選ぶ服装の判断基準を解説します。
♦︎社内会議やグループミーティング
社内の人物とだけ顔を合わせる社内会議やグループミーティングならば、普段の会社のルールに従った服装でOK。
迷ってしまったら一般的な「オフィスカジュアル」でのコーディネートが適切です。
♦︎社外の取引先との会議・打ち合わせ
社外の相手とのオンライン上の会議や打ち合わせでは、服装が個人だけでなく会社の信頼にも直結します。
そのため、オフィスや外で対面するときと同じレベルでの服装を心がけるのが基本です。
シャツ+ジャケットやブラウス+カーディガンなど、清潔感と良識のある服装を意識的に選びましょう。なお、自社ではなく相手の企業文化に合わせられれば理想的です。
♦︎カメラOFFで参加できる会議
参加者側のカメラはOFFで参加できる会議やミーティングでは、基本的に「映る」必要がないことから何を着ていても許容されると考えても間違いではありません。
ただし突然、機材や操作のエラーなどでカメラがオンになってしまう可能性もゼロではありません。せめて上半身は「見られてもいい服装」で参加すると無難でしょう。
会議中に少しでも発言をする機会があるようであれば、緊張感を保つためにも身なりを整えると◎。見えないからと気を抜かずに服装をきちんと整えると、声のトーンや態度にも自然と良い影響が期待できます。
【上級者編】色や柄、素材、アクセサリーの選び方

オンライン会議で「おしゃれ!」や「仕事ができそう!」などの良いイメージを狙っていくなら、画面越しの映え方を意識しましょう。
オンライン会議の服装で、一歩上をいく上級者向けの工夫を解説します。
♦︎服装の色合いは中間色が映えやすい
オンライン会議では明るすぎず暗すぎずな色合いが映えやすく、強すぎる色はキツい雰囲気を醸すことも。
中間色であるネイビーやグレー、ベージュなどは画面に映えやすいだけでなく、きちんとした印象を与えやすい色です。
一方で小さなチェックや小花柄、派手なプリントは画面上でチカチカ映ってしまい“うるさい印象”にもなることから、避けるのが無難。無地または控えめなストライプを選ぶといいでしょう。
♦︎光沢素材やシワ素材は避けて!
対面で見ればきちんと感やおしゃれな抜け感を両立できる素材でも、オンライン画面越しだと清潔感に欠けたりミーハーな印象を強めたりする場合もあります。
たとえば光沢素材やシワ素材は、光の当たり方や画面の調整によっては「テカテカ」や「グチャグチャ」といった悪い印象を誘いやすいので、避けたほうが無難です。
♦︎ピアスやネックレスはシンプルなものを
オンライン会議では、イヤホンやマイクの邪魔になるだけでなく「上半身」の印象が対面以上に注目を集めます。
そのため揺れるピアスなどの動きがあるアクセサリーは、会議参加者の気が散ってしまうこともありますし、ビジネスの場に相応しくない装いだと判断されてしまうリスクもあります。
画面上での動きが少ない一粒石のピアスやネックレスなど、シンプルなものを選ぶといいでしょう。
オンライン会議での服装には意識が表れる
オンライン会議の服装によって、直接的に評価が変わることは少ないかもしれません。しかしビジネスシーンにおける服装選びは、相手への気遣いにもつながります。
「どこまで気を遣えるのか」は同僚や取引先などの関係者との信頼や安心感にも直結するもの。見えない部分にも気を配り、誠実な面や責任感を与えられる服装を意識的に選んでいきましょう!
TOP画像/(c)Adobe Stock

並木まき
ライター、時短美容家、メンタル心理カウンセラー。企業研修や新人研修に講師として数多く携わっている。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。