この記事のサマリー
・「座右の銘」とは、日々の自分を支えたり戒めたりする文句を指します。
・面接で座右の銘を伝えるなら、言葉の意味だけでなく選んだ理由まで話すことが大切です。
・前向きな言葉だけでなく、謙虚になれるような一言も座右の銘として十分に成り立ちます。
人生には、迷ったり立ち止まったりする瞬間が誰しもあるものです。そんなときに、心を支えてくれる言葉があれば、前を向くきっかけになったりします。しかし、「座右の銘」という言葉を聞いたことがあっても、実際に自分のものとして持っている人は少ないかもしれません。
そこで本記事では、「座右の銘」の意味を確認し、「座右の銘」にしたい言葉、面接でおすすめの「座右の銘」を紹介します。
「座右の銘」とは?
人生の指針となる言葉を持つことには、さまざまな意義があります。しかし、「座右の銘」という言葉自体の意味を正しく理解している人は、それほど多くないようです。まずは、座右の銘がどのようなもので、どのような場面で使われるのかを確認していきましょう。

「座右の銘」の意味とは?
「座右の銘」とは、いつも身近に置き、日々の自分を戒めたり支えたりする言葉や文を指します。
辞書では次のように説明されていますよ。
ざゆう‐の‐めい〔ザイウ‐〕【座右の銘】
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)
いつも自分の座る場所のそばに書き記しておいて、戒めとする文句。
「座右の銘」は前向きな名言だけを指すわけではなく、自分のよりどころになる一節や、自戒のために大切にしている言葉も含まれます。
座右の銘にしたい言葉一覧|テーマ別に紹介
座右の銘として選ばれる言葉にはさまざまな種類があり、人それぞれの価値観によって異なります。どの言葉が自分に合うのかを考えることは、自分自身を見つめ直すきっかけにもなるかもしれません。ここでは、座右の銘としてよく選ばれる言葉をテーマごとに紹介します。
四字熟語の座右の銘
四字熟語は、短いながらも奥深い意味を持つ言葉が多く、座右の銘として選ばれることも少なくありません。「不撓不屈(ふとうふくつ、どんな困難にあっても挫けないこと)」や「一期一会(いちごいちえ、一生に一度限りであること)」のように、人生の指針となる表現が多く含まれています。言葉の響きが端的で力強く、印象に残りやすいのも特徴です。
場面に応じて適した四字熟語を選ぶことで、自分の考えや姿勢を伝えやすくなりますね。
力強い座右の銘
言葉には、響きや意味によって気持ちを奮い立たせる力があります。「我が道を行く」という言葉には、自分の信念を貫こうとする意志が感じられますし、「挑戦し続ける」という言葉には、困難に向き合う姿勢が表れます。
ただ、座右の銘として選ぶなら、その言葉を選んだ理由や、自分がどんな場面で支えられてきたかまで説明できるものがいいでしょう。表面的な印象にとどまらず、自分の言葉として伝わりやすくなります。

ポジティブな座右の銘
日々の生活の中で、誰しも気持ちが沈むことはあります。そんなとき、前を向くきっかけになる言葉を座右の銘として持つと、気持ちを整えやすくなるかもしれません。
「笑う門には福来たる」のようなことわざは、明るく過ごす大切さを思い出させてくれますし、「明日は明日の風が吹く」という言葉も、気持ちを切り替える助けになるでしょう。
その一方で、座右の銘は前向きな言葉だけに限られません。謙虚な気持ちになる言葉や、気の緩みを正す言葉も、日常の戒めとして大切にされるなら、十分に座右の銘になりえます。
英語の座右の銘
英語のフレーズには、短くても印象に残るものがあります。意味が端的で、言葉として覚えやすいのも魅力です。
“Stay hungry, stay foolish.”(ハングリーであれ、愚かであれ。)という言葉は、新しいことを学び続け、挑戦を恐れない姿勢を連想させます。スティーブ・ジョブズが2005年にスタンフォード大学卒業式のスピーチで発したものとして有名ですね。
“No pain, no gain.”(痛みなくして得るものなし。)は、努力なくして成果は得られないという意味で使われることが多い表現です。
ただ、英語の言葉を座右の銘にするなら、響きのよさだけで選ばないことが大切です。日本語で意味を説明できること、自分がなぜその言葉を大切にしたいのかを言葉にできることが、面接や自己紹介では欠かせません。
面接でおすすめの「座右の銘」とアピール例
面接で「座右の銘」を聞かれたときは、単に好きな言葉を答えるだけでなく、その言葉を自分の経験や仕事への姿勢に結びつけて伝えることが大切です。前向きさや協調性、主体性など、応募先で生かせる強みが伝わる言葉を選ぶと、自己PRにもつながります。ここでは、面接で使いやすい「座右の銘」と、そのアピール例を紹介します。
おもしろきこともなき世に面白く
「おもしろきこともなき世に面白く」は、幕末の志士・高杉晋作の言葉として知られています。社会や世の中は、必ずしも自分にとって都合のいいことばかりではありません。しかし、目の前の状況をどう受け止め、どう行動するかによって、日々の見え方は変わっていくものです。
この言葉を座右の銘として挙げると、困難な状況でも前向きに工夫できる姿勢や、環境のせいにせず自分から行動する主体性をアピールできます。特に、新しい仕事や変化の多い職場において、自分なりにやりがいを見つけて成長していきたいという思いを伝えたいときに適しています。
面接でのスピーチ例
「私の座右の銘は、『おもしろきこともなき世に面白く』です。仕事では、思い通りに進まないことや、地道な作業に向き合う場面も多いと思います。しかし私は、そうした状況でも『どうすれば前向きに取り組めるか』『どうすれば少しでもよくできるか』を考えることを大切にしています。
学生時代のアルバイトでも、単純作業に見える業務の中で効率化できる点を探し、周囲と共有することで、チーム全体の作業時間を短縮できた経験があります。御社でも、どのような仕事にも自分なりの意義を見出し、前向きに取り組んでいきたいと存じます」
情けは人の為ならず
「情けは人の為ならず」は、人に親切にすれば、その相手のためになるだけでなく、やがていい報いとなって自分にも返ってくる、という意味のことわざです。「人に情けをかけることは、その人のためにならない」という意味に誤解されることもありますが、本来は、周囲への思いやりや善意の大切さを示す言葉です。
面接でこの言葉を使う場合は、協調性やチームワークを大切にする姿勢を伝えやすいでしょう。ただし、「見返りを期待して親切にする」という印象にならないよう、相手を思って行動した結果、自分自身の学びや成長にもつながった、という流れで話すのがおすすめです。
面接でのスピーチ例
「私の座右の銘は、『情けは人の為ならず』です。私は、周囲の人が困っているときに自分にできることを考え、進んで手を貸すことを大切にしています。大学時代、ゼミの発表準備で作業が遅れていたメンバーがいた際、資料整理や発表練習を一緒に行いました。
その結果、発表全体の完成度が上がっただけでなく、私自身も相手にわかりやすく伝える力を身につけることができました。仕事においても、一人で成果を出すだけでなく、周囲と助け合いながらチーム全体に貢献できる人材になりたいと考えています」
隗(かい)より始めよ
「隗より始めよ」は、大きな事業を成し遂げるには、まず身近なことから始めるべきだ、また、物事は言い出した人から始めるべきだという意味を持つ言葉です。大きな目標を前にすると、何から手をつければいいかわからなくなることもあります。しかし、まずは自分にできる一歩を踏み出すことが、物事を動かすきっかけになります。
この言葉を座右の銘として挙げると、実行力や責任感、リーダーシップをアピールできます。特に、「自分から提案するだけで終わらず、実際に行動に移せる人」であることを伝えたい場合に向いていますよ。
面接でのスピーチ例
「私の座右の銘は、『隗より始めよ』です。私は、何かを改善したいと思ったとき、まず自分が動くことを大切にしています。学生時代、サークル活動で情報共有がうまくいかず、予定の確認漏れが起きることがありました。そこで、私は共有用のシートを作成し、まず自分が更新を続けることから始めました。すると、次第にほかのメンバーも活用するようになり、連絡ミスを減らすことができました。
この経験から、課題に気づいた人が小さな一歩を踏み出すことで、周囲にもいい変化を生み出せると学びました。御社でも、気づいたことを行動に移し、周囲を巻き込みながら貢献していきたいです」
「座右の銘」に関するFAQ
ここでは、「座右の銘」に関するよくある疑問と回答をまとめました。参考にしてください。
Q1. 座右の銘とは、どんな言葉を指しますか?
A. 日々の自分を支えたり、戒めたりするために大切にしている言葉や文を指します。
Q2. 面接で座右の銘を聞かれたら、どう答えるといいですか?
A. 言葉そのものを述べるだけでなく、なぜその言葉を選んだのか、自分の経験や仕事への姿勢とどう結び付いているのかまで添えると伝わりやすくなります。
Q3. 英語の言葉を座右の銘にしても大丈夫ですか?
A. 問題ありません。ただし、響きのよさだけで選ばず、日本語で意味を説明できること、自分の考えとして語れることが大切です。
最後に
座右の銘は、自分の考えや価値観を表す言葉です。人によって選ぶ言葉は異なりますが、大切なのは、自分の気持ちにしっくりくるものを見つけることかもしれません。一度決めた座右の銘を変えてはいけないわけではありません。人生の変化に合わせて、その時々で響く言葉を選ぶのもいいですね。
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