「馬喰横山」や「馬喰町」などの地名に含まれる、「馬喰」という言葉。何を意味しているか、考えたことはありますか? この記事では、「馬喰」にまつわる歴史、地域の魅力、そして日常で役立つ知識を分かりやすくお届けします。新しい視点を取り入れて、コミュニケーションにも生かせる内容をお楽しみください。
「馬喰」という言葉の読み方と意味は?|意外と知らない豆知識
「馬喰」という言葉は、ただの地名や駅名ではありません。歴史をさかのぼると、深い意味を持っています。まずは、読み方と意味について見ていきましょう。
「馬喰」の読み方と意味
「馬喰」は「ばくろう」と読みます。意味を辞書で確認しましょう。
ばく‐ろう〔‐ラウ〕【博労/馬×喰/▽伯▽楽】
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)
《「はくらく(伯楽)」の音変化》
1 牛馬の良否を見分けることに巧みな人。また、牛馬の病気を治す人。はくらく。
2 牛馬の売買・仲介を業とする人。
牛馬の売買・仲介をする人を指すことがわかりました。
ちなみに「馬喰町」とする場合は、「ばくろちょう」と読みます。次項で詳しく紹介しましょう。
「馬喰町」の歴史
馬喰町は、江戸時代に奥州街道の起点として重要な役割を果たしました。この地では馬市(いち)が定期的に開かれ、馬喰(博労《ばくろう》)や馬薬師(うまくすし、馬医)といった馬に関わる専門職が集まる賑やかなエリアとして知られていました。
このことが地名の由来となっており、『江戸名所図会』では今と同じく「馬喰町」という名称が記録されています。
江戸時代から昭和にかけて、問屋街として発展を遂げた馬喰町は、現在も洋品雑貨や繊維製品の卸売業が集積し、歴史的な名残を色濃く残しています。街を歩けば、古い建物とモダンな施設が混在する独特の景観が楽しめることでしょう。
参考:『日本大百科全書』(小学館)
東京都以外にもある「馬喰町」
東京都以外にも、青森県弘前市や長野県長野市などにも「馬喰町」は存在します。長野市の馬喰町の由来は、伝馬の用を務める人が多かったため、この称となったそうですよ。
参考:『日本歴史地名大系』(平凡社)
馬喰町・馬喰横山駅の乗り換え&アクセス完全ガイド
馬喰町や馬喰横山駅は、都心の交通ネットワークにおいて重要な役割を担っています。効率的な乗り換えやアクセス方法を知ることで、移動がより快適になりますよ!
乗り換えのコツ|東日本橋や周辺駅との接続方法
馬喰横山駅(都営新宿線)と東日本橋駅(都営浅草線)の接続は、非常にスムーズです。乗り換え方法について、紹介します。
乗り換え方法:
両駅は地下通路で連絡しており、徒歩約5分ほどで移動できます。都営新宿線の馬喰横山駅から都営浅草線の東日本橋駅へは、ホーム先端の階段を上り、案内標識に従って進むとスムーズです。
続いて、馬喰町駅(JR総武快速線)と馬喰横山駅(都営新宿線)の接続について紹介します。
乗り換え方法:
両駅は、徒歩約3分ほどで移動できます。JR馬喰町駅の東京寄りのJR・都営新宿線連絡口を利用すると、都営新宿線の馬喰横山駅にアクセスできます。
注意点:
乗り換え専用の連絡改札を利用することで、地上に出ることなくスムーズに移動できます。ただし、利用する改札を間違えると遠回りになる可能性があるため、案内表示の確認をお忘れなく!
主要駅からのアクセス情報
馬喰町駅からは、新宿駅や東京駅へのアクセスが便利です。それぞれ紹介していきましょう。
新宿駅からのアクセス
新宿駅から馬喰横山駅までは、都営新宿線を利用すれば約15分ほどで到着します。
東京駅からのアクセス
東京駅からJR総武快速線に乗れば、約5分で馬喰町駅に到着します。東京駅では、総武快速線のホームが地下に位置しているため、案内標識に従って進むと迷わずに乗車できますよ。
最後に
「馬喰」の意味や「馬喰町」の歴史について触れてきました。この言葉の背景を知ることで、日常の中で新しい発見や楽しみが生まれるかもしれません。歴史を知り、地域を巡り、会話に活かしてみる。そんな小さな一歩が、あなたのコミュニケーションを豊かにするきっかけになることを願っています。
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