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2021.04.27

昨今議論となっている「男尊女卑」とは? 男尊女卑の考え方の歴史から、対処方法までをご紹介

「男女平等」と言われて久しいですが、それでも「男尊女卑」と感じざるを得ないシーンは多いものです。具体的にはどういった意味で、どのような考え方なのでしょうか。本記事では、「男尊女卑」の意味や歴史、そうならないための対処法についてご紹介します。

【目次】
「男尊女卑」の意味や読み方とは?
女性が「男尊女卑」を感じるシーン
「男尊女卑」な男性の見分け方
「男尊女卑」な人に出会った時の対処方法
最後に

「男女平等」と言われて久しいですが、それでも「男尊女卑?」と思うシーンは多いものです。本記事では、「男尊女卑」の意味や歴史を解説。さらに、対処方法について考えてみます。

「男尊女卑」の意味や読み方とは?

(c)Shutterstock.com

「男尊女卑」とは、正しくはどういう意味なのでしょうか。

意味と読み方

「男尊女卑」は「だんそんじょひ」と読みます。

男性を優先し、女性を軽視すること。「女性だから」というだけの理由で、男性よりも劣っているとする考え方です。

いつから? その歴史背景

「男尊女卑」の考え方は外国にもあるものですが、日本では特に戦国時代に定着したようです。男性が戦って領土を奪い合うことが、最大の関心事だった時代において、腕力はもっとも重視されるものだったのでしょう。

当時女性は、勢力争いの道具として扱われており、結婚することは人質に取られるのと同じような意味がありました。

江戸幕府の時代には「男女七歳にして席を同じゅうせず」とされており、この考え方は明治政府にも引き継がれています。

このように、長い歴史の中で人々の間に根付いてきた「男尊女卑」の考え方は、近年まで続いていましたが、時代の流れの中で「古い考え」、「誤った考え」として認識されるように。1985年には男女雇用機会均等法が制定されるなど、社会的にも男女平等が当たり前の考え方になりつつあります。

女性が「男尊女卑」を感じるシーン

(c)Shutterstock.com

とはいえ、「男尊女卑」の考え方が、まだまだ残っていると感じている人も多いようです。日常の中で「男尊女卑」を感じるシーンとはどんなときでしょうか。

1:「女性は」といちいち取り上げられるとき

新しい内閣ができたときに「女性が○人入閣しました」などと、わざわざ女性を取り上げるシーンがあります。そんなときに違和感を覚える人もいるようです。

2:お茶汲みやコピーを頼まれたとき

ほかにもいるのに、女性にばかりお茶汲みやコピーなどを頼む上司がいると、「あの人、男尊女卑なの?」と思ったりしてしまいますね。プロジェクトリーダーはいつも男性だったり、同じような社歴なのに、男女で任される仕事が違ったりすると、戦力として見られていないような気持ちになりますよね。

3:昇進が遅いと感じたとき

同じように成果を上げてきたにもかかわらず、男性社員ばかりが昇進・昇格していくときに「男尊女卑」を感じることも。昇給のタイミングが違うときにも同様の感情を覚えることがあります。

4:「得意な手料理は?」と聞かれたとき

女性だからといって料理が得意だとは限りませんし、そもそも毎日料理をしているともいえません。なのに、料理を日常的にするのが当たり前のように、女性だけに「得意料理は?」と聞くことには違和感を感じる人も多いようです。

また、男性がちょっと料理をするだけで「すごいねー」とやたら褒められるのもおかしいと感じる人もいるようですよ。

5:「女子力」を求められるとき

裁縫や料理、食事の席での料理のとりわけなど、集団でいる場合に「女性だから」という理由だけで、世話役をあてがわれるときに「男尊女卑だな」と感じることがあるようです。

「男尊女卑」な男性の見分け方

(c)Shutterstock.com

「男尊女卑」的な考え方をするのは、基本的には男性です。そんな人と一緒にいてもあまり気分は良くありませんね。見分け方をご紹介しますので、気になる人をチェックしてみてくださいね。

1:女性社員を「女の子」と言う

たとえば、社外の人と電話で話しているときなどに、「ウチの社の女の子に頼むようにしておくから」などと、女性社員のことを「女の子」呼ばわりする人は危険です。女性を雑用係のように思っている節があります。

2:家事や子育てをするのは女性だと決めつけている

男性社員が「子どもが熱を出した」という理由で休暇願いを出したときに、不思議そうな顔をする上司は危険です。おそらく、「奥さんはなにをしてるんだ」と思って不思議な表情をしているのでしょう。
「子育てや家事は女性だけがするもの」「家事や子育てに駆り出されているなんて情けない男だ」。こんな考えは、「男尊女卑」から生まれてくるものです。

3:褒めるときに「女性にしては」と言う

これはかなり危険です。「女性にしては、威勢がいいね」「女性にしては、鋭い指摘だ」などと言うセリフは、女性の能力を低くみているからこそ出てくるものです。

4:女性にお金を払わせない

女性側も「おごってもらっちゃった!」と喜んでしまいそうですが、これは要注意です。男性が女性を引っ張るのが当然と思っているのかもしれません。理由もないのにおごってもらったら、「次は私が払いますね」と、常に関係をイーブンにしておくことが大切です。

5:女性だけに、やたらとやさしい

親切なのはありがたいのですが、「できないに決まっている」という目線からくる親切心なのであれば、その根底には「男尊女卑」があるかもしれません。できることはできる、とはっきり言ってみましょう。

「男尊女卑」な人に出会った時の対処方法

(c)Shutterstock.com

では、「男尊女卑」な人に出会ったらどうしたらいいのでしょうか、

1:離れる

まずは、そのような人に近づかないことがいちばんです。女性を小間使いにしかみていないような人にどれだけ尽くしても、「当然だ」とふんぞりかえるばかりです。距離を置けるようなら、そのようにするのがいいでしょう。

2:キッパリ言う

「男尊女卑」な人は、女性は控えめで大人しいものだと決めつけています。なので、おかしいと思ったら、キッパリと「なぜですか」、「人によるのではないでしょうか」などと考えを伝えましょう。「男尊女卑」な人は、キッパリものをいう女性が苦手なので、そのうち、向こうから離れて行ってくれるはずです。

3:相手にしない

はっきり意見を述べたりすると、ときには逆に怒り出したりする場合があります。おそらく、男のプライドが許さないのでしょう。しかし、そこで萎縮してはいけません。毅然とした態度で乗り切りましょう。気をつけたいのは、ヒステリックな対応をしないこと。「ほら、これだから女は」と相手の思うツボです。冷静に、大人の対応をするように心がけましょう。

最後に

(c)Shutterstock.com

昨今、政治家による発言が女性軽視だと問題になりました。このようなことが、きちんと問題視されていることは、社会が「男尊女卑」を悪しき慣習だと理解しているがゆえのこと。もし身のまわりにそのような人がいても、ほかの人も「あの人、考えが古いから」と思っているはずです。もし、困ったことがあれば、迷わず同僚に相談してみるといいでしょう。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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