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2026.06.03

「横槍を入れる」の意味とは? 語源や使い方、言い換え表現まで確認

「横槍を入れる(よこやりをいれる)」とは、他人の会話や仕事などに急に横あいから口出しすることを表しています。この記事では、「横槍を入れる」の意味や使用法、よくある疑問と回答を紹介します。

この記事のサマリー

・「横槍を入れる」は、話や仕事に横から急に口出しすることを表す慣用的な表現です。
・語源は戦いの場面にあり、横あいから槍で攻める行為に由来する比喩的な表現です。
・言い換えは「口を挟む」「水をさす」など。

仕事や日常の中で、予想外の口出しによって会話が途切れたり、思わぬ方向に話が進んでしまったりして、困ったことはありませんか? そんな場面でよく使われるのが「横槍を入れる」という表現です。

この記事では、「横槍を入れる」の意味や使い方を学びつつ、円滑なコミュニケーションを築くための具体的なコツもお伝えします。きっと「なるほど、今日から使えそう!」と思っていただけるはずです。

「横槍を入れる」の読み方と意味|由来や背景にある意外なエピソード

まずは意味から確認していきましょう。

言葉 ブロック
(c) Adobe Stock

「横槍を入れる」の読み方と基本的な意味

「横槍を入れる」は、「よこやりをいれる」と読みます。意味は、他人の会話や仕事などに、横あいから急に口出しすることです。非難めいた言い方をしたり、でしゃばった行いをしたりする場合にも使われます。

語源や成り立ちは?

「横槍を入れる」は、もともと、両軍が入り乱れて戦っているときに、横あいから別の一隊が槍で突きかかることを指した表現です。つまり側面から別に攻めかかる意味がありました。

そこから転じて、人の談話や仕事などに、横あいから急に第三者が口出しをする意味で使われるようになりました。

参考:『故事俗信ことわざ大辞典』、『日本国語大辞典』(ともに小学館)

どのような場面でどう使う? 具体的な例文でチェック

「横槍を入れる」は、会話や仕事の途中に、第三者が横から急に口出しする場面で使われます。ただし、反対意見や追加指示のすべてが「横槍」に当たるわけではありません。例文を通して、どのような場合に使えるのかを確認しましょう。

対話
(c) Adobe Stock

会議で新しい方針について話し合っていたが、突然横槍を入れる形で反対意見を言う人が出て、議論が紛糾した。

反対意見を述べること自体は、会議に必要な発言です。ただし、他の人の説明を遮り、非難めいた言い方で急に割り込む場合は、「横槍を入れる」と受け取られることがあります。

友人が旅行の計画を話しているときに、別の友人が横槍を入れて「その時期、天気悪いらしいよ」と話を遮った。

この例文では、友人が旅行の計画を話している途中で、別の友人が横から口を出しています。「天気悪いらしいよ」という内容そのものが問題なのではなく、話を遮る形で割り込んでいる点が、「横槍を入れる」に当たります。

相手の話の流れを止める場合は、伝え方やタイミングに注意が必要です。

同僚が新しい業務の進め方を提案していたが、別の同僚が「そんな方法、現実的じゃないでしょ」と横槍を入れたため、提案者は少し気まずそうだった。

この例文では、提案に対して横から急に否定的な言葉を差し込んでいるため、「横槍を入れる」と表現できます。「そんな方法、現実的じゃないでしょ」という言い方には非難めいた響きがあり、話の流れを止める可能性があるでしょう。反対意見を述べる場合は、相手の説明を聞いた上で、理由を添えて伝えるほうが適切です。

「横槍を入れる」の類語・言い換え表現

「横槍を入れる」以外にも、場面に応じて使える類似表現があります。正しい使い分けをマスターすることで、より繊細なコミュニケーションが取れるようになりますよ。

口を挟む

「口を挟む」は、他の人が話している途中に割り込んで話すことを指します。「横槍を入れる」と近い表現ですが、「横槍を入れる」は、横から急に口出しして、話や仕事の流れを妨げるニュアンスがより強い言い方です。

使用例としては、「部長が新しいプロジェクトについて説明している最中に、田中さんが横から口を挟んで質問を始めた」のように使えます。

水をさす

「水をさす」は、うまく進んでいることや、いい雰囲気に対して、わきから邪魔をする意味で使われます。「横槍を入れる」が横から急に口出しする行為に焦点を置くのに対し、「水をさす」は、場の流れや雰囲気を妨げる点に焦点があります。

使用例としては、「プロジェクトの成功を祝っているときに、部長が課題を話し始め、お祝いムードに水をさした」のように使えます。

腰を折る

「腰を折る」は、話などを途中で妨げる意味があります。「横槍を入れる」が、横あいから急に口出しすることに焦点を置くのに対し、「腰を折る」は、話の途中で流れを止める点に焦点があります。

使用例としては、「友人が楽しく話していたのに、無関係な質問をして話の腰を折ってしまった」のように使えます。

参考:『デジタル大辞泉』(小学館)

「横槍を入れる」を英語で表現すると?|場面に応じた英語表現

「横槍を入れる」に近い英語表現には、interrupt(会話などを遮る)や cut in(割り込む)があります。ただし、どちらも日本語の「横槍を入れる」が持つ、非難めいた口出しやでしゃばった行いという響きまで、常に含むわけではありません。

文脈に応じて、「話を遮る」「割り込む」という意味で使い分けるといいでしょう。

使用例としては、
Please don’t interrupt the conversation.(会話を遮らないでください。)
She cut in to say, “I have another idea.(「別の案があります」と言って、彼女は割り込んできた。)
のように表現できます。

参考:『プログレッシブ和英中辞典』(小学館)

英語 辞書
(c) Adobe Stock

「横槍を入れる」行為を避けるためのコミュニケーションのコツ

不要な「横槍」を避け、スムーズな会話を進めるにはどうすればいいでしょうか? 会話の進行を妨げずに相手の意見を尊重するスキルを磨くための具体的なコツを紹介します。

いい対話を促進するための「傾聴」スキル

「横槍を入れる」と受け取られないためには、相手の話が終わるまで待つことが大切です。途中で確認したいことがある場合も、いきなり割り込むのではなく、「一点確認してもいいですか?」「補足してもよろしいでしょうか?」などと前置きすると、横から急に口出しした印象を和らげられます。

会議での「横槍」を防ぐためのファシリテーションのコツ

会議では、発言の順番や質問のタイミングをあらかじめ共有しておくと、話の途中で急に口を挟む場面を減らせます。反対意見や補足が必要な場合も、相手の説明が終わってから発言する、司会者が発言の順番を整理するなどの工夫をすると、「横槍」と受け取られにくくなります。

「横槍を入れる」に関するFAQ

ここでは、「横槍を入れる」に関するよくある疑問と回答をまとめました。参考にしてください。

Q1. 「横槍を入れる」とは、どんな意味ですか?

A. 他人の話や仕事に、横から急に口出しすることを表します。非難めいた言い方や、でしゃばった行いを含む場合にも使われます。

Q2. 「横槍を入れる」の語源は何ですか?

A. もとは戦いの場面で、両軍が入り乱れているところへ、横あいから別の一隊が槍で攻めかかることを指した表現です。そこから転じて、会話や仕事に横から口出しする意味になりました。

Q3. 「横槍を入れる」と「口を挟む」は同じ意味ですか?

A. 近い表現ですが、完全に同じではありません。「口を挟む」は話の途中に割り込むこと、「横槍を入れる」は横から急に口出しして、話や仕事の流れを妨げるニュアンスが強い表現です。

最後に

「横槍を入れる」という表現は、他人の会話や仕事などに急に横あいから口出しすることだとわかりました。好かれる行動とは、言い難いでしょう。発言するときは、相手や場の状況に配慮し、適切なタイミングで行いたいですね。

TOP・アイキャッチ画像/(c) Adobe Stock

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